富士山で登頂してもまだ終わりではない。そう、下山だ。ただでさえ高山病で頭痛と目の焦点が合わないのに、下山中に豪雨に襲われてしまった。登っている時でなく良かったと思うしかなかった。
概要
前回の続き。富士山山頂の久須志神社(3715m)から下山する様子を振り返る。茶番がわりとあるのでおちゃらけが嫌いな人は見ない方がいいかも。このページは次の6記事の続き。
筆者らが利用したサンシャインツアーについては次のページで確認できる。
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山頂から吉田ルートで下山
登頂後、即行で下山
15時38分、下山開始。剣ヶ峰を諦める決断は早かった。帰りのバス発車時刻が19時半なのでゆっくりしてられない。もう4時間を切っている。

高山病に加えて膝痛発症
下山し始めた頃から膝が笑いだした。加えて、登山時からの高山病による頭痛の影響もあり、一歩一歩の歩みが頭に響きスピードを出せない。
ちなみに、知人は登山前から下山完了まで高山病にもならず膝も笑っていなかったらしい。余裕だ。筆者が思いっきり足を引っ張った。
自作スパッツ着用
前回の富士山下山時は筆者が自作スパッツを考案し実際に着用した。今回は自作スパッツなしで下山と思いきや、知人が改良版の自作スパッツを筆者の分まで用意してくれていた。写真を撮っていないのが残念。
改良版の自作スパッツはテープでぐるぐる巻きにしなくても紐で固定できるようになっていた。これのお陰で靴はあまり汚れなかった。
道に迷う
下山ルートは一本道かと思いきや迷ってしまった。あと、高山病がひどくなり写真を撮る気力もなく、下山時は2枚しか撮影していない/(^o^)\
16時17分、下図内の看板の案内では黄色とピンクのどっちに進むべきか皆さん迷わないのかな。正解はピンクの方向。筆者らは間違って黄色の方向に行き、危うくもう一度登山ルートに入るところだった。
豪雨で写真を撮る気力をそがれる
16時半頃から17時半頃まで豪雨に打ちひしがれたため、写真を撮るどころではなかった。富士山登山4回目にして初めての豪雨を経験した。下山道には雨宿りする山小屋がないのでどうしようもない。
レインコートズボンが破れた右足は濡れた。靴はぼとぼと。意外なことに上半身は問題なかった。キャップ、ウィンドブレーカーのフード、ダイソーのレインコートのフードと被っていたのもでかいだろうな。
17時46分、雨が上がり晴れてきたので眼下を撮影。下山時の最後の一枚はこれ。
五合目到達予想時刻は19時半をオーバー
下山時も要所要所に五合目までの予想時間が看板に記載されていた。しかし、どう計算しても19時半をオーバーしてしまう。
知人がツアー会社に電話しだした。筆者はゆっくり下山するだけで必死なのに、電話しながら筆者よりも速く下山している。で、ある程度進むと筆者が来るのを待つというパターンを100回以上繰り返した。
電話の内容は次のとおりだったらしい。
- 19時半にはバスが五合目から出発する
- 22時半までに自力で「ふじやま温泉」に来ればバスに乗れる
団体行動なんだから、そのような対応は仕方ないね。最初から19時半には出発するのを知っていたんだし。
知人が何度か次のことを筆者に聞いてきたが、高山病のためか思考ができずろくな返答もできなかった。
- 19時半を過ぎたらどうやって「ふじやま温泉」に行きましょか。
タクシーで行くしかないか。知人が一人で下山したら19時半に間に合っていたはずだし、間に合わなければ筆者のせいだよな。
高山病が少し回復でペースアップ
18時頃、下山で標高が下がり続けているためか、高山病の症状が軽くなってきた。
目の焦点が合わないのは相変わらずだが、頭痛の症状が緩和されてきた。大きく踏み込んでもそれほど頭に響かなくなってきた。チャンス到来。少しずつペースアップしていった。
祝☆19時に五合目に戻れた
18時半ごろにはすでに辺りは暗くなっており、iPod Touch 5を懐中電灯にして足元を照らした。
ちなみに知人は明かりを何も使わずにハイペースで最後まで下山していた。何者なんだ?
19時に五合目に辿り着き、雲上閣の3Fにあるロッカーに入れていた荷物をすべて知人が回収してきてくれた。筆者は疲れきってもはや3Fに行く気力がなく甘えた。
バス車内にて
19時半になってもバスが出発しない。誰か一名が遅れているようだ。
高山病による目の焦点が合わなかった症状は回復していた。残すは頭痛のみ。回復してきているが全快に至っていない。高山病が治りかけると、今度は身体の疲労を強く感じるようになった。
19時35分、自宅から持参して五合目のロッカーに入れていたタフマンを飲んだ。これですぐに高山病が全快するはずだ。タフマンをくれた知人に感謝。まさか富士山で飲まれるとは思ってもいなかっただろう。
ふじやま温泉
今回の富士山ツアーにはふじやま温泉の料金も含まれていた。19時40分にバスが五合目を出発した。遅れていた人は予定変更で山小屋で一泊するらしく、放置しても問題ないとのこと。
20時20分ごろ、ふじやま温泉に到着。レインコートや自作スパッツ、着用していたタンクトップや下着、靴下などを捨てた。温泉の種類がいくつかあったがどれもぬるかったな。
そういえば、筆者も知人も富士山の登山時と下山時にトイレを一度も使わなかった。どうでもいいことだが、筆者はここのトイレで大量の小便が出た><
21時29分、お食事引き換え券でディナーをいただいた。4種類の中から選択でき、筆者らは共にかつ丼を選んだ。
21時37分、手渡されたブザーがなりカツ丼を取りに行った。別にまずくはなかったが、高山病の頭痛がまだ少し残っており食欲がなく残してしまったな。目の焦点はまったく問題なくなっていた。
22時から22時半までふじやま温泉2Fの「りらっくするーむ うたた」で横になった。
帰りのバス
22時半にバスに乗り込み、途中で2回パーキングエリアに止まったりしながら、次の日の午前6時頃に無事に難波まで帰ってきた。帰りは煙や爆発音がなくてよかったよ。
まとめ
富士山登頂まで豪雨を経験したことがなかったので、下山時も問題ないだろうと思っていたが甘かった。雨を凌ぐ場所がないというのはおそろしい。帰りのバスに間に合い温泉で休んでから無事に自宅に帰れてよかった。
ドラゴンボールコミックス17巻より
次は今回の登山の以下の点についての考察や反省を書く予定。
- サンシャインツアーのフリープランについて
- 弾丸登山の是非
- 富士山登山の持ち物について
- ダイソー装備の使用感