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 千葉市の幕張メッセで開催中の「宇宙博2014」では、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の職員が展示物の説明員を務めている。宇宙について解きほぐしてくれると、訪れる小学生らに好評だ。

 開幕直後は説明員がいなかったが、パネルだけでは伝わりにくいと、8月上旬から始めた。説明員はJAXA内で公募した。会場は「NASA」「JAXA・日本の宇宙開発」「未来の宇宙開発」「火星探査」の四つのエリアに分かれており、説明員は得意分野のエリアで説明する。

 かつて国際宇宙ステーションの日本実験棟「きぼう」の開発に携わった上杉正人さん(52)は、目玉の展示物である「きぼう」の実物大モデルの近くに立つ。青と白が基調となる実験室内について「青が人の心を静めるから」と説明。宇宙ゴミから身を守るために装着される「デブリバンパー」を、上杉さんは「いわば防弾チョッキです」と、専門用語を使わずに伝えてみせる。