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ファン・ハール監督、「楽したければスパーズに行っていた」

AFP=時事 9月4日(木)13時22分配信

【AFP=時事】今季からイングランド・プレミアリーグ、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)の指揮官に就任したルイス・ファン・ハール(Louis van Gaal)監督が、楽な道を望んでいればトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)のオファーを受けていたと話し、ユナイテッドを選んだ決断に後悔はないと強調した。

モイーズ氏、「ユナイテッドではもう少し時間が必要だった」

 トッテナムからのオファーを断り、デビッド・モイーズ(David Moyes)元監督の後を継いだファン・ハール監督だが、リーグ戦3試合で勝利から見放され、キャピタル・ワン・カップ(Capital One Cup 2014-15)ではフットボールリーグ1(3部)のミルトン・キーンズ・ドンズFC(Milton Keynes Dons FC)に0-4で屈辱的な大敗を喫するなど、ユナイテッドでの船出は厳しいものとなっている。

 それでも、ユナイテッドは1億5000万ポンド(約260億円)を投じてアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)やラダメル・ファルカオ・ガルシア(Radamel Falcao Garcia)といった新戦力を獲得しており、ファン・ハール監督もこの先の試練に立ち向かう覚悟を決めている。

 3日の英大衆紙デーリー・ミラー(Daily Mirror)で、ファン・ハール監督は「この仕事を受けた決断に後悔はない」と述べている。

「私がマンチェスター・ユナイテッドで引き受けたのはとてつもない仕事だ。それは理解している。それに、今の状況も予想外にひどいというわけではない。皿の上に何が乗って出てくるかは、最初からわかっていた」

「もっと簡単な仕事を受ける選択肢もあった。トッテナムに行けば、ユナイテッドほど仕事は大変ではなかったはずだ」

「スパーズに行くことを選ぶのは簡単だ。しかし、私はサッカー界で最も大きな挑戦を選んだんだ。私が心から望んでいたことは、世界一のクラブに加わることだった。トッテナムではなくね」

「金銭面でいえば、トッテナムのオファーは魅力的で、ユナイテッドとほとんど変わらなかった。しかし、私にしてみればユナイテッドは今もイングランドで一番のクラブだ。トッテナムは間違いなくそうではない」


■ファン・ハール監督「クラブからの信頼を感じている」

 ファン・ハール監督は、ユナイテッドでも早速自らの権力を振るい、新たな布陣として3-4-1-2を導入すると、ダニー・ウェルベック(Danny Welbeck)、香川真司(Shinji Kagawa)、ナニ(Luis Cunha aka Nani)、ハビエル・エルナンデス(Javier Hernandez)、トム・クレヴァリー(Tom Cleverley)を放出している。

 ここまでの試合をみる限り、新しいチームが実力を発揮するにはしばらく時間がかかりそうだが、かつて結果を残したバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)でも就任直後に同じような苦しみを味わっているファン・ハール監督は、クラブが自分を支えてくれることに自信を持っている。

 ファン・ハール監督は、「バイエルンでの出だしも、今回とちょうど同じくらいひどかった」と述べている。

「しかし、バイエルンとの大きな違いは、(会長の)ウリ・ヘーネス(Uli Hoeness)氏と激しく衝突した点だ。彼は不振の理由を説明しろと言ってきた」

「それがユナイテッドではどうだ? 私のために黙ってどんどん選手を連れて来てくれる。選手を獲得し続けている。私を支えている。監督を信頼している証拠だよ。それを感じている。クラブが私の手腕を信頼してくれているのを感じるんだ」

「私のサッカー哲学を信じるとか、そういう小さな話ではない。私という人間を信じてくれているんだ。今の順位に不安を感じているかって? まさか。あんなものに意味はない。まだ始まったばかりだ」

「それに事実として、私はどのクラブも低迷させたことがない。私は勝ってきた。就任したクラブに成功をもたらしてきた。そしてまったく同じものを、このユナイテッドでも達成する」

【翻訳編集】 AFPBB News

最終更新:9月4日(木)15時58分

AFP=時事

 

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