伊藤教授:GPIF改革後に円は弱含むだろう
9月3日(ブルームバーグ):年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)などの運用見直しとガバナンス改革を訴えた政府の有識者会議で座長を務めた政策研究大学院大学の伊藤隆敏教授は、 GPIFが競争力を高める方向に動くのに伴い円は弱含むとの見解を示した。
伊藤氏はGPIF が戦略見直しの終了後により多くの株式を購入する可能性があると指摘した。米ニューハンプシャー州で金融安定センター(CFS)が主催した会議での発表後に発言した。GPIFは3月時点で運用資産126兆6000億円の約55%を国内の債券に投資している。
同氏は最終的に日本の株価はプラスの影響を受け、円相場には下落方向の効果が見込まれると述べた。
GPIFの運用見直しに伴うインフレ目標への影響については、市場にインパクトを与えることが改革の目的ではないと説明した。
また塩崎恭久元官房長官が厚生労働相に就任したことに関しては、安倍晋三首相がGPIFの改革推進に真剣であることを示す極めて良いサインだと個人的に受け止めていると語った。
原題:Yen to Weaken After Pension Fund Reforms, Panel AdviserIto Says(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:ニューヨーク Rachel Evans revans43@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Dave Liedtka dliedtka@bloomberg.netGreg Storey
更新日時: 2014/09/04 07:14 JSTニュース一覧
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