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代々木公園一部除き立ち入り禁止に
9月4日 17時59分

代々木公園一部除き立ち入り禁止に
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東京の代々木公園や周辺を訪れた人の間でデング熱への感染が広がっている問題で、東京都が3日、公園内で採集した蚊を調べたところ、複数の蚊からデング熱のウイルスが検出され、都は公園を一部を除いて立ち入り禁止にし、5日以降、蚊の駆除を行うなど対策を急ぐことにしています。

デング熱は蚊が媒介する感染症で、これまでに東京都や大阪府、それに北海道など12の都道府県に住む56人の感染が確認され、全員が先月、東京・渋谷区の代々木公園やその周辺を訪れた際に蚊に刺されて感染した疑いのあることが分かっています。
このため、東京都が3日、公園内で蚊を採集し、都の研究施設で調べたところ、複数の蚊からデング熱のウイルスが検出されたことが分かりました。
ウイルスを持った蚊は調査を行った10か所のうち4か所で見つかり、公園内の広い範囲に及んでいるということです。
東京都は今もウイルスを持った蚊が生息しているとみて、4日午後2時から一部を除いて、当分の間、公園を立ち入り禁止にし、5日以降、蚊の駆除を行うなど対策を急ぐことにしています。
蚊を駆除する作業は、生態系への影響も考慮する必要があるため、昆虫学の専門家が立ち会って公園内の蚊の生息状況などを調べ、具体的な方法を検討するということです。
立ち入りが禁止されるのは公園の北側の中央広場などがあるエリアで、全体のおよそ8割を占め、道路を隔てた南側の野外ステージや陸上競技場などがあるエリアは対象に含まれていません。
代々木公園で広い範囲で立ち入り禁止の措置が取られるのは、昭和42年の開園以来初めてだということです。
東京都は、今後、公園内で蚊を採集する場所を10か所から20か所に増やしてウイルスの調査を行い、監視を続けるとともに公園や周辺を訪れる際は長袖長ズボンを着用し、虫除けスプレーを使うなど蚊に刺されないための対策を取るよう呼びかけています。

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