自分の主張を強く持つことはいいことだとは思うけれど、
それが狂信的、盲目的になることは恐ろしい。
禁煙推進団体の「風立ちぬ」への批判は最たるもののひとつ。
禁煙を推進していくこと自体は悪くはない。
それを狂信的に、盲目的に何かに対して攻撃性を持つことが
あまりにもバカバカしすぎる。
「風立ちぬ」はまだ見てないけれど、その時代に喫煙することは日常でした。
ジブリ作品、宮崎作品を見ると、相当子供達も働いている。
それをILO条約に反し、子供の権利条約に反することになると批判するのと同じです。
そうやって、時代背景や、設定を狂信的、盲目的に批判して
一体何になるんだろうと首を傾げたくなる。
アンチ喫煙という信仰に基づいているんだろうけれど・・・
そしてアンチ獣医師という人たちもいる。
ネット上で狂犬病の予防を獣医師の利権だと批難する、自称、某医科大学教授職の医師。
もちろん彼はその所属大学も本名も明かしてはいない。
そもそも狂犬病予防法は医師である彼の本丸である厚生省の管轄であり、
もし、利権があるとするならば、農水省の管轄にある我々獣医師ではなく、
厚生省にあると個人的には思うのだけれど。
狂犬病の予防の是非についてはそのうち触れたいとは思うけれど、
今日はちょっとテーマが違います。
ある自称愛犬家。
フィラリア予防も獣医師の私腹を肥やすための幻想で、
フィラリアは感染してから治療すればよいと持論を展開しています。
その愛犬家はフィラリアの重症例を見たことがあるのだろうか?
どんなにフィラリア症の犬が苦しんでいるのか、
その姿を見たことがあるのだろうか?
内科治療で治る?
確かに治る。
それは内科治療適応のフィラリア症だからだ!
どの犬が内科治療の対象で、
どの犬が内科治療の対象外かその愛犬家は判断できるのだろうか?
もちろん内科治療でアナフィラキシーショックを起こして死ぬ例も事実としてあります。
でもその愛犬家は簡単に内科治療を行えばいいと言う。
外科治療もあるとその愛犬家は言う。
その外科治療(フィラリアの吊り出し手術)を見たことがあるのだろうか?
外科治療までしなければいけない重症例の犬に自ら麻酔をかけたことが
あるのだろうか?
正直、儲けたいなら犬がバンバンフィラリアにかかって、バンバン手術した方が儲かる。
でも飼い主さんにも、動物にもそんなリスクや負担を負わせたくないから
予防を啓蒙しているだけなんです。 
彼(彼女?)にとって何か嫌なことがあったのかもしれない。
その自称愛犬家に対応した獣医師がたまたま不信感を与えてしまったのかもしれない。
だからと言って、狂信的に、盲目的に獣医師は金の亡者というような
印象を与えるような、そして動物の健康を脅かすような発言を
何の知識も経験も無く、発信して欲しくはない!

病院のHPはこちら
http://www.adachi-vet.com/

hunza003パキスタン フンザ
風の谷のナウシカの風の谷のモデルになったと
言われる場所。
(宮崎駿は全ての作品においてモデルとなった
場所は絶対に言わないけれど)
バックパッカーには有名な場所でもあり、
個人的にも大好きな場所。
何度行っても、飽きることも無く、
時間さえあればいつでも行きたい場所ではあるけれど、
日本から行くには相当時間がかかるので、今は無理・・・
しかも中国側から入国するのがお気に入りではあるけれど、
数年前の大水害で巨大な湖ができてしまい、多くの村が湖底に沈んだ。
そして、このフンザにたどり着くのにも1日多くかかってしまうことになったのは
非常に残念です。
(中国側から入るには日本出発から現地到着するまでで4泊5日必要です)