8月 14, 2014
ブドウからできる「ロッシュル塩」は兵器
全国一のブドウ生産量を誇り、国産ワインの代表的産地としても名声を築いた山梨。
しかし、第二次大戦末期、ブドウ栽培、ワイン醸造が軍事目的で奨励された歴史はあまり知られていない。ブドウは兵器だった。
「ロッシェル塩」。圧力や振動を加えると電気が起きる性質(圧電効果)がある化合物だ。音を電気信号に変えるイヤホンやマイクに使われ、戦時中は潜水艦や魚雷の音波を水中で探知するソナーの部品として重要だった。
ロッシェル塩はブドウからワインを醸造するときにできる副産物、酒石酸が原料となる。ワインの「おり」は酒石酸とミネラルが結びついたものだ。
陸軍からも海水から飲み水を作る脱塩剤の原料として酒石酸が注文された記録があるという。
参考 毎日新聞 2014.08.13
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