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ロマンの木曜日
ニューじゃないほうのヨークはこちらです(画像は
wikipedia
より。ライセンスはCC BY-SA 2.0)
ニューヨークへ行きたいか!という言葉を最も忸怩たる思いで聞いている人がいるとすれば、それは「ヨーク」だろう。イングランドの町である。
なんだ、ニューヨークのやつ。ニューだからってちやほやされやがって。そんなふうに思ってはいないか。
ニューギニアに対するギニア、新加勢大周に対する加勢大周。いま、ニューじゃないほうに注目してみたい。
三土たつお
(みつちたつお)
1976年茨城県生まれ。地図好き。好きな川跡は藍染川です。 > 個人サイト
ツイッター(@mitsuchi)
ニューがつかない方のことを忘れていないか
ニュージーランド。この地名をふつうに読んでみて欲しい。
なんとなくニュージーなランドと思ってなかっただろうか。正しくはニューなジーランドである。
ニューのつくところ、必ずそうじゃないほうがある。でもジーランドのことなんか考えたこともなかった。そんな人も多いのではないだろうか。私もそうだ。
たとえば、ニュージーランドの元となった場所はオランダのゼーラント州である。
島を発見したオランダ人たちが、「海の土地」という意味を持つゼーラント州にちなんで1643年に名づけたそうだ。
それはいいんだけど、とにかく遠い。こんな縮尺で地図を見ることもたいがい珍しい。オランダ人でばったなあ・・という思いがある。
次に「ニューヨーク」を見てみよう。ニューなヨークたるヨークとは「ヨーク公」というイギリスの王様の爵位から来ている。なのだがそれも元を辿るとヨークという町から来ているので、結局ニューヨークのニューじゃないほうはイングランドのヨークという町である。
ここも元々はオランダ人がでばってきていたので、オランダの都市にちなんで「ニューアムステルダム」と呼ばれていたのだが、1664年にイギリス人が征服して今の名前になった。
これ、イギリス人とかオランダ人だから「そういうことしがち」と思って受け入れてるふしがあるけど、もしそこに日本も加わってたら、ニューヨークはいまごろ「新浅草」だったかも知れないんだよな、と思うとやっぱり奇妙な感覚になる。
その他にもいろいろあるが、ざっくりまとめるとこんな表になるだろうか。
ニューじゃないほうとの対応
とにかくイギリスがでばりすぎである。
ギニアとニューギニアは基本的になんの関係もないが、「すごい暑いし人々の肌を見てもアフリカのギニアみたいだなあ」と思ったイギリス人が「ニューギニア」と名づけたそうである。いいのかそんなノリで。
これらのニューと旧の場所の間に線だけを引いてみたのが次である。
ニューギニアとギニア、メキシコとニューメキシコの間の線がちょっと異質だけど、全体としては「イギリスがんばったな」という感じだ。地名で見る限り、ニューはだいたいイギリスから来ている。
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