窓際からのぺーばーばっくらいたー

作家を目指してネタ集め

タイトルも大切だけど...。初心者が学んだもっと大切な2つのこと

photo by a l e x . k

考えるな!感じろ!!

どちらかというとジャッキー・チェンが好きな僕にもブルース・リーのこの言葉は真理だと思えた。

だから僕は考えずに感じようとしていた。9月1日の深夜に下記の記事を読むまで。

僕の知りたいことがほとんど書かれていた。

 ただし、たまに「どうして俺の話を聞いてくれないんだ」と何か勘違いをして大量にメッセージを送ってくる人がいてビビるかもしれませんが、絶対に構ってはいけません。そういう人は大体反応が欲しくてメッセージを送ってきます。下手に返信すると「この人は何か言えば返ってくる!」と思ってますますおかしな言いがかりをつけてきます。相手のブックマークページの歯車ボタンで「非表示」を選択、他のSNSに連携している場合はそこも遮断しましょう。「逃げた!」と言われても生き残るためには逃げることも大事です。下手に構って爆死するくらいなら最初からトンズラしたほうが懸命です。

そうなのか。ちょっと失敗したな......。

僕は最近になってはてブやTwitterを使いだした。使い始めてみると、やたら分からないことが多くて、気持ちだけがどんどん先走っていた。


約2ヶ月半前

6月の中旬。前にも書いたけど僕はこれを読んだ。

他にも何かないかと探す僕は髭ガンダムを見付ける。

上記の楽しそうな夫婦の日常に油断して、足早にページをめくった僕の目の前で、エロスがワロスに変わっていく。記事の中の残念な部長を笑い、この髭ガンダムの中の人はファーストガンダムが好きなんだなと親近感がわく。

はてなの髭ガンダムは、僕を強烈に惹き付けた。

その当時に使い始めたはてなで、始めてのブログに『ひげの野望』と名付けるほど僕は影響を受けた。僕はこんな文章を書きたいんだ。いつかこんな文章が書けたら...恥ずかしい話だが友達になりたい。そう考えていた。

でもその想いは長く続かない。僕が笑っていたあの残念な部長。それが薩摩隼人だと知って僕はショックを受けた。

フ...フミコフミオ先生...。僕も、...鹿児島出身です。

いつか、フミコフミオ先生に会いたかった。けれど、少なくとも僕は知ってしまった。残念な部長に虐げられてきたフミコフミオ先生は、きっと鹿児島に、薩摩隼人にいい印象を持っていない。それを知った僕は、例え知り合えたとしても普通に接することが出来そうになかった。

そのショックで僕は『ひげの野望』を削除する。7月の始めくらいだったと思う。

因みに僕の容姿の半分はどぶろっくの江口で出来ている。ハゲでヒゲの方。

Googleで『ひげの野望』を検索したら『ハゲでヒゲのムキムキマッチョのおっさんが新チャンピオンとか誰...』って文が一番上に出てきて、気持ちが萎えたのも原因の一つだ。

それからすぐこのブログを作って、半月ほど書いては消して、消しては書いてを繰り返した。『ひげの野望』で書いた記事の幾つかは勿体ないからこのブログに引っ越しした。フミコフミオ先生に影響を受けて書いた主な記事は以下の通り。

ネタに困ったときにこの記事をストックしていて本当によかったと感じた。元の記事からはその時に少し文体を変えたような気がする。


約1ヶ月前

このブログを始めて半月くらいで、僕は早くも疲れていた。自分の遅筆さに頭を悩ませる日々。必死で続けてきた継続期間も少し前に途切れていた。

書きたいことを素直に書けない。そんなことで悩んでいた僕は、下記の記事を読んでその正直さに頭を下げる。

ここ最近でようやくぼんやりと見えてきたこのブログを書く目的についてですが、「これを読んでくれた誰かを幸せにすること」です。

この一言はきっと本心なんだろうな。ブログ全体から漂う雰囲気が物語ってる。

自分に正直でいること。ブルース・リーの言葉のように僕には真理に感じられた。

そうだ素直になろう。無理する必要はないんだ。僕には僕のペースがある。僕のブログの目的は文章力の向上。書いた文章を見直す時間だって必要なはずだ。

これまでと相反する心理に戸惑いながら、僕は少しだけ気持ちが楽になった。

習うより慣れようとしていた僕は、少しだけ更新頻度を下げる。更新頻度を落としたことで久しぶりにいいと思える記事が書けた。

自分で書いたガンダムの記事でフミコフミオ先生を思い出してもう一度はまる。

僕は益々更新頻度を落としていった。


2014年8月26日

切り売りするような身近の話題が尽きた僕は、半ばネタのつもりで下記の記事を書いた。どこかで読んだタイトルが大切という記事を思いだし、32文字を意識して数字とかも入れてみる。

フィーリングが身上の僕に論理的思考なんてない。そんなもの身に付けていたら窓際なんかに座っていない。

紹介した5冊の本の内、2冊は全く読んでいない。1冊は流し読みしただけだ。その気になった残り2冊は忘れっぽい僕に使いかけのノートだけを残した。

記事の中では誰かの為と書いたけど明らかに自分の為だ。浅はかな僕は未来でもきっと何も考えていない。

僕は足りないなりに考えた5冊の本の読み方を、未来の僕を戒める為にこのブログに記したんだ。1日平均5人くらいしか訪れないこのブログの有効な活用方法だと思っていた。


2014年8月27日

前日に書いた記事は思わぬ結果を招いた。普段の10倍近いアクセス数があった。

10倍といっても普段が5人くらいだ。高が知れている。それでもアクセスが48という結果に僕は喜んだ。

喜んだ僕は普段から気になっていたTwitterを始めることにする。この喜びを読んでくれた人にどうにかして伝えたかった。

以前に喜びを伝えようとして失敗した僕は慎重になる。だからこの日は記事をエントリーしなかった。なのにアクセスが26もあったのはTwitterのおかげかもしれない。


2014年8月28日

ブログのカスタム記事を探して読み漁る僕は、この日にはてな村奇譚2を読んだと思う。

はてな村奇譚2 - orangestarの日記

分かる気がする。僕もあれから少し変わっていた。

アクセスが増えて欲しい。
はてなスターほしい。
はてぶ ほしい
もうもど れな きがす


2014年8月29日

ソーシャルサービスに興味をもった僕は下記の記事をエントリーする。

約1ヶ月前に正直になることを学んだ僕は、分からないことは素直に聞けばいいんだと考えていた。

そういうことを嫌がる人がいることなんて考えてなかった。

この日は87のアクセスがあった。


2014年8月30日

子供が中耳炎になった。

物を噛む度に耳が痛いという。

その子の為に作ったのと、嫁がいうので食べてみる。

かゆ
うま


2014年8月31日

下記の記事を読んでちょっと後悔する。

大きな主語について語られているのですが、僕は他のことが気になりすぎて...。詳しくは参照の記事をご覧ください。

そういう”新規”らにとっての「はてな」は自分を含む数人のブクマをつけ合うようなブログ同士のメンツで、交流のないギークだとかテックとか”重鎮”とか、そういう層ではないし、”新規”らと”重鎮”らはブクマし合う習慣もない。
”重鎮”らからすれば「何周目やねん」「またライフハックかよ」ですから。

そ、そうですか。ぼ、僕そういえばあなたの記事に言及したような気が...。こ、これ、大きな主語の話ですよね?

ネット上は簡易な親密度発生装置であって、たとえば誰かが自分のツイートをRTしたり、記事をブクマして好意に準じたコメントを寄せられればそれなりに親密さを感じるし、反対にフォローしてもフォローを返されず、メンションを飛ばしても無視されればそれだけで親密さを感じない。
たかがツイート一つ、コメント一つのことでも親密さは増減する。

リンク先でもTwitterの話してましたから。当然の流れですよね。ぼ、僕、何か見落としましたかね。もう一度見てみますね。

はてなを含むインターネットは鏡のようなもの。 自身を投影し、勝手に自分の中のアルゴリズムで処理を行う。
同じ行為であれ、どう判断しどう感じるかのアルゴリズムはひとによって異なるクオリア。

ああ、個人の感性によって違いますよね。よかった。僕に言ってるんじゃない。大きな主語の話だ。

ネットでは、自身を説明しすぎてはならない。
ネットでは、自身を投影しすぎてはならない。

や、やっぱり僕のことでしょうか?
僕は少し説明しすぎですか?
僕は少し投影しすぎですか?

特にはてなでは。
恐ろしい恐ろしい。

えっと、ここ、はてなです。
恐ろしいんですか?恐ろしいんですか!?


弱気になった僕はすぐに謝罪しようと思った。はてな村奇譚2を思い出していた。まだ、戻れるだろうか。

んで、書いた記事がこれ。

自分の記事を引用するのもあれですけど。

だから私は、ゲロは掛けられてからどうするか考えたいと思います。それまでは、ごく普通に、人に迷惑を掛けないようにやっていこうと思います。こんな私にソーシャルサービスについて教えて頂いて、本当にありがとうございました。もしよろしければ今後も生温かく見守ってください。

アクセス数の少ない僕のブログはある意味で安全圏だ。ゲロなど来ることはない。

記事を投稿し終えて、そう考えながら安心していた私にそれは届いた。誰かがはてブしてくれたことに感謝しながら、スマホの画面を開くと、そこにゲロがいた。

一見して僕を批判している。でも、これがゲロなのかな?と疑問に思う。ゲロだとしたらあまりにもタイムリーだ。

さっきドキドキしすぎて感覚がマヒしているのかもしれない。ちょっと確かめよう。ゲロだったら非表示にすればいい。そう思いながら相手のプロフィールを開き、ブコメをしばらく見ていたら何となく分かった。この人は頭がいい。そんで駄洒落も好きらしい。悪い人ではないかもしれない。

でも、ユーモアだとしても失礼だ。数は少ないけど、はてなスターをくれた人もブコメをくれた人だっているんだ。それもまとめてこの人は「無様」だと言うのか。

僕の頭にアントニオ猪木が語りかけていた。

ちょっと、軽くじゃれてみよう。そう思ってこの記事を書く。

中耳炎が悪化して息子が熱を出したため、見直しもせずに投稿ボタンを押す。

ブログを書くときは無理して「私」を使っていたけど、このときは普段使っている「僕」で書いた。いつも遅筆で悩んでたのに、数分で記事を一つエントリー出来たことに驚いた。


2014年9月1日

電車の中でブコメを確認。また「無様」って書いてあった。もう一度じゃれてやるかと、記事を書き始める。これも一人称を「僕」で書いた。電車の中で書き上げることが出来て驚く。

このとき僕は凄くハッピーな気持ちだった。僕は使い慣れない一人称への変換に時間を取られていたのか!全ての問題が解決したように感じる。

午前中をハッピーな気持ちで過ごした僕は、お昼前にトイレの個室に入る。スマホを取り出し電車の中で書いた記事を見直す。ゲロのプロフィールを開いて、何か書いてないかとブコメを見る。

違和感を感じる。なんかおかしい。ここに「リチウム電池でリッチ、うむ」って書いてあったはずなんだけど...。

僕の背中を冷や汗が走る。もしかして間違えたのか?

そう思い始めると、批判のブコメについたはてなスターが、撃墜した戦闘機の数を表してるように見えてきた。あっ、これあかんやつや。

焦りを生じた僕に「考えるな!感じろ!!」と、本能が訴えてくる。僕はidコールを削除して、ちょっとだけタイトルと本文を修正する。

そして、それをなぜか、公開した。

冷静に考えれば公開しない方がよかった。あの時の僕はどうかしていたと思う。


その日の夜

失敗したと思いながら冒頭の記事を読んだ僕は、その2があることに気付く。

idコールも似たようなものだけれど、何故か同意する意味で使われることは少なく、記載漏れや誤字等ミスの指摘などが多い。

ちょっ、まって!多用しちゃったよ!!

それではより良いはてブライフをお楽しみください。

まっ、まって、まってぇ!

僕の失敗は少しどころじゃなかった。


別の問題

僕は窓際のサラリーマン。はてブライフの第一歩を踏み外したコミュニケーション能力の低いSNS苦手系だ。

なんて言ってる場合でもない。

疲弊する僕に追い討ちをかけるように新たな問題が迫ってくる。パクリ問題。ヤツが僕に微笑みながら「オレ、オマエ、トモダチ」と近付いてくる。

こっちの記事は問題ない。

夏目漱石の『我輩は猫である』を意識したこの記事は、僕なりに工夫をした読書感想文のフォーマットだ。本の内容に自分の経験を重ねてあらすじを伝える試みをしていたんだ。

意識するあまりに随分と言い回しを真似したけど、オマージュされた文章も沢山出ている有名な作品だから、読書好きならきっと笑い飛ばしてくれる。そうだろう?


問題は昼前にエントリーしたあの記事だ。

白状すると、昼前にアップしたあの文章。あれはフミコフミオ先生へのオマージュのつもりだった。印象に残るフレーズを使うことで、僕はあのブログの読者だと言うことをアピールしたつもりだ。

パクリとは違う。断じて違うのです。

でも、そんなこと何処にも書かなかった。オリジナルを知らない人が見たら気付くはずがない。知っている人にだって怒りだす人がいるんじゃないだろうか?


僕は、現実から目を逸らすように、苦手意識を持つSNSの、Twitterの勉強をする。

ここの記事は、窓際の僕がいつか窓の外に叩き出された時に、きっと、凄くお世話になると思っている。ブログを見る時の9割はスマホからという僕にとって、いつもまとまっていて読みやすいと感じるブログの1つだ。

いつか僕もこんな風に記事をまとめてみたい。


カテゴライズされた『今さら聞けないTwitterの使い方』に一通り目を通す。

なるほど、Twitterを教えてくれた人がいたんだ。
なるほど、師匠か。楽しそうだな。いいな。
なるへそ、先生か。

...なるへそ...先生。

先生と言う響きは僕に罪悪感を思い出させる。自然と口に出た『なるへそ』という言葉に僕は驚く。僕は無意識にあの部長と同じ言葉を...。

僕はまた、逃げるように別のブログを開いた。



結局、一番知りたかったメンションという言葉に意味は分からなかった。だからちゃんと後から調べた。鹿児島出身の僕は長渕剛を思い出していたんだ。

泣きっ面に小便という意味のスラングではないんだね。



この期に及んで、僕はまだアクセスアップを目指す。

ブログをカスタムしたくなると、僕はここのブログにお世話になる。『はてなブログをカスタム』というカテゴリを読んでいると、こんな僕でもカスタム出来そうな気にさせてくれる。

いつかここを参考にしたいと思いつつ、僕が未だに何もしていないのは『スマホからだと出来そうにないなぁ』と、自分に言い訳をしているからだ。

この記事はコピペで出来るみたいだけど、スマホからアクセスしている僕にはコピペすら出来ない。いや正確には出来るんだろうけど、ほら、ねぇ。あれだから。



リンク先のリンク先まで別タブで開いて確認する僕は、幾つかのブログを渡り歩く内にどこのブログを見ているのか分からなくなった。そんな僕の目に1つのコメントが飛び込んでくる。

ありがちなコメントスパムとは違うように見えた。還暦を過ぎてブログを始めたというその人に僕は興味を持った。でも、そこに書かれたタイトルは僕を身構えさせる十分な理由があった。

僕はもう忘れようと思っているからここにタイトルは書かないけど、間違いなく、僕とは思想の違う人だ。


頭の中でアントニオ猪木が朗読を始める。

どう考えてもシンクロ率0パーセント。...でも好奇心が勝る。

逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。逃げちゃダメだ。

そんな声を感じながら僕は、恐る恐るそのブログに足を踏み入れた。


ファーストインパクト

ファーストインパクトは、兎にも角にも強烈としか言いようがなかった。僕がブログのタイトルだと思いこんでいた文字が全ての記事のタイトルに表示されている。本文がない記事もいくつかあるみたいだ。

「これは...」

言葉に詰まりながら最上段の記事を確認する。

最新の記事は約1ヶ月前。

僕はスマホの画面を右手親指でスクロールさせる。次のページはない。

記事の数は7つ。スマホの画面でギリギリ全記事の確認が可能だ。

注目記事には同じタイトルがズラリと並んでいる。
僕は躊躇せずに一番下の記事をめくる。


セカンドインパクト

現在の自分の年齢に始まり、ブログを始めた経緯を綴るその人は、時代と共に生きた自分を語り、世代を問わない意見交流に期待を寄せていた。

一人称がブレてたけど、年配者の文章に不思議な魅力を感じ始める。

だけどそれは、最後にハンドルネームを名乗ったことで全て台無しになった。


次のページ。


あれ、本文がない。少しスクロールするとコメント欄に書き込みがある。まさか...

その人は本文ではなくコメント欄に投稿をしていた。
こんなコメント欄の使い方するブログを見たのは初めてだよ。

驚きながら読み進めると2つ目のコメント欄にも書き込みが見える。

僕は画面をゆっくりとスクロールさせる。

コメント欄は合計3つ使用していた。2つ目のコメント欄は途中で間違えて保存したみたいだ。


次のページ。


本文にもコメント欄にも記載がない。


次のページ。


本文はあるけどまた間違えてる。途中で保存してる。

ついさっきまで僕が抱えていた罪悪感は、セカンドインパクトで完全に消えた。

この老いぼれの失敗を喜び、粗を探す僕の顔には笑みが浮かぶ。腹筋の崩壊を防ごうとする僕に如何ほどの理性が残っていようとも、それは既に形骸である。

敢えて言おう、カスであると。

この人を見つけた時から、僕は文章を読む気なんてなかったのかもしれない。


心境の変化

次のページには見覚えがあった。

戻って確認してみると、やっぱり。さっきの文章を始めから書き直していた。

書き加えた文章の最後で、未だ訪れぬ読者に意見の交換を求めている。


次のページ。


なんか物腰が柔らかくなった気がする。どうやら体調が悪いみたいだ。

もしも読んでいる人がいるならと、ブログを更新できなかったことを謝っている。
確認したところ読者は一人もいない。

ここでは思想についてではなく家族について語ろうとしている。家族との生活の中でなぜ自分がその思想に傾倒したのか、その経緯を説明しようとする。若年層には分かりにくい話も、疑問があれば出来るだけ答えたいと告げている。

この後のコメント欄にも記載がある。コメント欄は7つ埋まっている。コメントの概要を少しだけ紹介する。

  • 最初のコメント

    • 病状が悪化して緊急搬送されたため続きを書けなかったと謝り、これまでの人生をまた語り出す。誤字・脱字の指摘でもいいからと、人との交流を懇願する。締めの言葉はハンドルネーム。僕はもう笑うことが出来ない。
  • 次のコメント

    • また、間違えて途中で投稿している。笑えない。
  • 最後のコメント

    • また緊急搬送されたみたいだ。家族の崩壊。思想に傾倒していく過程。語りながら理解して欲しいと書き記す。少し疲れたので又あらためて後述します。と締められている。前のコメントから10日過ぎている。


次のページ...めくれるはずがない。

僕は数えていた。

始めのページから数えて、ここが6ページ目だ。

この老人は僕だ。承認欲求を満たそうとしていた僕なんだ。訪れることのない読者との触れ合いを求め、交流を望み、理解してほしいと願う老人は、はてなスターを欲しがり、はてブを求める僕の姿と重なった。

このとき僕は、シンクロ率が400パーセントを超えたような気がして怖くなり、スマホのブラウザをそっと閉じてしまう。


9月2日

今日は何をやっていたのかあまり覚えていない。

僕はこの記事のタイトルを決めた後に、ブログを始めてからのことを振り返ってみようと思っていた。よく見る今月のまとめみたいな感じで、何も知らなかった頃から今までを振り返って気付いた、下記の2つが大切だって書こうと思っていた。

  • ブログを書く時の1人称の大切さ
  • はてブで記事を記録することの大切さ

初心者のうちは変な1人称に拘らずに、普段から使い慣れた1人称を使った方がストレスなく記事を掛けると言うつもりだった。

どれだけ時間が掛ったか分かるように可能な限り日付で見出しを付けながら、僕はブログを始めてからこれまでを振り返り始めた。はてブをしていればこんなに時間はかからないと纏めるつもりだった。

でも、そんなこと、もうどうでもいい。あの人が気になって仕方がない。


9月3日

顧客先のトイレでこれを書いている。

昨日もあまり眠れなかった。あの人はどうなっただろうか。めくらなかった記事のことが気になって仕方がない。あの記事の続きが『ネタでしたwww』だったらどんなに気が楽かだろうか。そればかりを何度も考えている。

このままではブログを書く気になれない。

あれからブログの更新があったかどうか確認しなければ。

帰宅後に追記

今日はTwitterの練習をした。何もしていないとあの老人のことを思い出してしまうので。tweechaというアプリを入れて見たら標準のアプリよりも使いやすかった。

  • フォロワーが減っていることに気付いて

  • ドラえもんの誕生日に


9月4日 3:07

時計の針は3時をまわった。嫁も子供もぐっすり寝ている。今日も眠れそうにないので、僕は今、食卓でノートパソコンを広げている。これからあのブログを確認するつもりだ。

最後のページ

本文はない。コメントは1つだけ。どうも友人に騙されて金を失ったようだ。糖尿病と精神疾患で入院を余儀なくされそう。彼が目指していたのは、差別されて、管理、抑圧、支配、選別、排除された人々が繋がりること。そういうことのない社会を達成すること。続きは後ほど書く。と締められている。


9月4日 3:45

残念だけどネタじゃなかった。

無事にしているのか、どうしても気になる。
ハンドルネームをGoogle検索することにする。

複数のブログを確認

  • Yahoo(最終更新:2011/6/11)
  • Ameba(最終更新:2013/09/13)

どちらも古くて無事を確認できない。


9月4日 3:54

Google検索の言語と期間を指定してみる。

  • 1時間以内
    • 一致する情報が見つからない。
  • 24時間以内
    • 3件。でもこれじゃねぇ!
  • 1週間以内
    • 11件。まだ見つからない。
  • 1か月以内
    • いた!検索結果の一番上!無事でいて欲しい。


9月4日 4:02

犬の心本気ライブに行きました。 | とくべつな日々の記録

~コメント欄より~

日本エレキテル連合を最初に見た時に大袈裟でなく、とてもショックを受けた 流山児なんかのやっている寺山の世界の安っぽい演出がとても阿呆らしく思えた 所詮山口美也子のヒモでしかない三流演出家だから 彼には寺山は永遠に凌駕出来ない それにしても朱美ちゃんはとっても可愛くてチャーミングでセクシーだ いつかイヨネスコやオールビーのような不条理演劇をやって欲しいけど、相方は望まないだろうな❗股間よりも夢が膨らむ ダメー ダメダメかしら? by ロンリネス均 2014/08/24 4:12 AM

股間よりも夢が膨らむダメーダメダメかしら?じゃんねぇよ!バカヤロウ!!!テメェ!ふっっざっけんなよーーー!!おい!ロンリネス均!!還暦迎えてまさかのエレキテルにサカってんじゃねぇぞぅあぁーー!!!!!


9月4日 4:27

この時間まで起きてて、何これ、何この脱力感。何この敗北感。本気で、本気で心配したんだぞ。

一応証拠にツイートしとく。

ちょっともう寝る。


9月4日 5:10

あまりの怒りに眠れない。何で僕はあんな奴の心配なんかしてたんだろう。

癪だから『ロンリネス均こと心は孤独な狩人』のブログをリンクしとく。一番下の記事をリンクするから暇な人は見るといい。

(9月4日 9:28 追記) 因みに『心は孤独な狩人或いは切ない愛の乞食 ロンリネス均』の野郎はセルクマしてたりする。緑スターも自分でつけてた。アカウント持ってないから確認してないけど、Facebookのいいね!を押したのも本人だろう。だから意外に知識はあるのかもしれない。


9月4日 9:20

僕は窓際のサラリーマン。寝過ごして完全に遅刻だ。

ぐめぬぅお!あんのにょやりりるうおう!!!

あっいかん。間違った。非公開にしてる下書きの方で保存しちゃった。ま、いいか。もしも下書きから通知がいってたらすまん。


9月4日 9:53

午前休を貰った。少し落ち着こう。

ネットでは、自身を説明しすぎてはならない。
ネットでは、自身を投影しすぎてはならない。

これは本当だった。

僕は糞じじいの自分語りに僕を重ねた。僕は糞袋の中にに僕を見付けて、糞のことを本気で心配した。結果はどうなった?こうなるんだよ。

こんなこと初めてだ。こんな感情が、こんなに長く続くなんて。午後にどんな嫌味が待ってるかと考えると、未だ怒りは冷めやらぬ。

僕は絶対に忘れない。この2つのことを心に刻む。

  • 自分について必要以上に事細かな説明はしない。
  • 他人に感情移入して必要以上に心配はしない。

僕は今後、あの糞じじいのようなやつを見掛けても、絶対に動じない。絶対に心配したりしない。強い精神で、目の前で「おれの名をいってみろ!!」と言ってみせる。*1


9月4日 11:23

僕は窓際のサラリーマン。少し落ち着きを取り戻して迷い始めた優柔不断系だ。今、電車の中でこの記事を追記している。

押さえられない感情は誰にだってある。でも、もう大人だから、僕はそれを圧し殺して、果たさないといけない責任がある。そうだろう?

僕はブログを始めて間もない泡沫ブロガーだ。Twitterは使い始めたけど他のサービスは怖くて手を出せないでいる。だけど、勇気を出さなくては。

これ以上、僕のような犠牲者を増やさない為に、あのコメントがあったブログの持ち主にその事を伝えなければならない。その責任が僕にはある。

幸いその人もTwitterをしているようだ。ツイートの仕方も学んだから知っている。確か「@」の前に「.」をつければいいんだよね。

自分の手でエントリーする勇気は出そうにない。だからこの記事は12:30に予約投稿しようと思う。少し時間をずらして、あまり多くの人の目に触れないようにする。

すぐにツイートする勇気は出そうにない。だから、帰ってから、その人がこの記事を読んだと思い込んで、それからツイートするつもりだ。


僕は窓際のサラリーマン。ブログの目的は文章力を鍛えること。僕のブログは訪れる人が少ないけど、そのくらいが調度いい。

気になる人がいたら読者登録して、ゆっくりと関係を築いていきたい。随分遠回りをしてしまったけど、自分のペースで少しずつ進もうと思う。

フミコフミオ先生。僕は、あなたをはてなで知った、あの頃に戻りたいです。

刺身が生なんだが

刺身が生なんだが

恥のススメ ?「社会の窓」を広げよう? (impress QuickBooks)

恥のススメ ?「社会の窓」を広げよう? (impress QuickBooks)

  • 作者: フミコフミオ
  • 出版社/メーカー: デジカル(インプレス)
  • 発売日: 2012/03/06
  • メディア: Kindle版
  • 購入: 1人 クリック: 60回
  • この商品を含むブログを見る

*1:idコールされたときの緊張感は異常らしい