体育館床傷みモザイク状態 京都・城陽市、テープで応急処置
京都府城陽市寺田の城陽市民体育館の競技場の床面が傷み、修正テープがモザイク状に貼られている。市は今冬にも部分補修を行うが、衝撃を吸収する下部構造が劣化しているとの指摘もあり、全面改修も今後検討する。
同体育館は1986年オープン。88年の京都国体で柔道会場にもなった競技場は約2千平方メートルある。移動式のバスケットゴールを設置する周辺が傷みやすく、板が割れると、テープや部分補修で対応してきた。全面改修はまだ行っていない。
テープが増えたのは今春、城陽市バレーボール協会主催の大会を開催した際で、協会が細かな割れもふさぐよう要請した。近年、他府県で選手がレシーブで床に飛び込んだ際、コートからはがれた木片が体に刺さる事故があった。同協会の人見章夫会長(69)は「バレーボールは体を地面にこすりつけるプレーがある。安全の面から必要だった」と説明する。
現在は、床全面あちこちにテープが貼られた状態。「見た目が悪い」との苦情も寄せられている。市は本年度当初予算に部分改修の費用300万円を計上しており、利用者が減る冬場に実施する予定。ただ、体育館を管理する城陽市民余暇活動センターによると、床とともに床下の衝撃吸収する構造も経年劣化しているという。市教委は「全面改修だと概算で8500万円ほどかかる。今後検討しなければならない」としている。
【 2014年09月03日 11時20分 】