ネイチャー:笹井氏の追悼記事を掲載…英科学誌

毎日新聞 2014年09月04日 10時25分(最終更新 09月04日 10時51分)

STAP細胞論文について記者会見で質問に答える笹井芳樹副センター長=東京都千代田区で2014年4月16日、長谷川直亮撮影
STAP細胞論文について記者会見で質問に答える笹井芳樹副センター長=東京都千代田区で2014年4月16日、長谷川直亮撮影

 STAP細胞の論文不正問題で、4日付の英科学誌ネイチャーは、8月に死去した理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の笹井芳樹副センター長の追悼記事を掲載した。「卓越した発見を残し、幹細胞研究と組織再生のフロンティアを広げた」と評し、科学界にとっての大きな損失であると改めて位置付けている。

 記事は笹井氏と共同研究を進めてきた米カリフォルニア大サンフランシスコ校のアルトゥーロ・アルバレス・ブイリャ教授が執筆した。ES細胞(胚性幹細胞)から立体的な眼杯や網膜を作り世界をリードした近年の研究や、生物の初期成長プロセスに重要な役割を果たすたんぱく質「コーディン」を発見した1990年代半ばの成果など笹井氏の業績を紹介している。【八田浩輔】

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