ニューヨーク=村上尚史 山下弘展、坂名信行
2014年9月4日11時35分
「時短」。どの世界でも頭を悩ます問題は、日米のプロ野球でも深刻だ。今季の1試合(9回)の平均時間は、大リーグが史上最長の3時間8分。日本のプロ野球は過去20年で2番目に長かった昨季と同じ3時間17分。プレー時間に制限がないのが野球の特徴とはいえ、対策はないのか。
真っ向勝負でテンポがいいイメージの大リーグ。8月28日のメッツ―ブレーブス戦を計ってみた。
1回表、ブレーブスの1番ヘイワードは、1球ごとに打席を外して深呼吸。バットの先でベースの両端をたたき、投手と向き合う。そのたびに4~5秒が過ぎる。メッツの先発ニースは捕手からの返球後、次の1球を投げるのに15秒以上かかるときもあった。
家族、友人らと緩やかな時間を過ごせるのが、大リーグ観戦の魅力。ただ、懸念もある。他競技と比べてスピード感を欠くのでは?
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