死因究明センター稼働へ 15年3月、福島医大に整備
福島医大は来年3月、福島市の同大に「死亡時画像診断」(Ai)専用のコンピューター断層撮影(CT)機器を導入した「医学部付属死因究明センター」を稼働させる。同市で27日開かれた県医師会警察協力医連絡協議会で同大が示した。
AiはCTや磁気共鳴画像(MRI)など画像診断装置を使って遺体を検査し、死因究明に役立てる手法。解剖を行わず死因を特定、推定することも可能とされている。解剖実施率の低い本県で導入を求める声が高まっていた。
同大の説明によると、同大の法医解剖室と解剖学実習室の一部を改修してセンターを整備する。CT機器は県の補助金で購入し、CTの保守費や人件費などは県警の検視委託費を財源とする。
協議会ではこのほか、県医師会が警察医とは別に「警察協力医」を組織し、検視などの知識を学ぶ研修会を開いていく方針を説明した。同協議会は非公開で開かれ、高谷雄三県医師会長、名和振平県警本部長、黒田直人同大法医学講座教授らが出席した。
(2014年8月28日 福島民友ニュース)
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