オルタナティブな若者たち
2014年09月04日(木) 池田真隆

「地域の魅力発信の最適なかたちを探る」---島根県津和野町に溶け込むロールプレイング散策

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城下町・津和野町を散策する若者たち、課せられたミッションを読んでいる

島根県津和野町をロールプレイングゲームのように散策する企画がある。参加者は、ミッションを与えられ、クリアを目指して考え歩きながら、町のさまざまな隠された魅力に触れる。発案者の井上寛太さん(22)に聞いた。

――体験プログラムのコンセプトは、ロールプレイングゲームとのことですが、思いついた背景を教えてください。

井上:結論を言うと「自分の考える魅力を発信する最適な形」を模索した結果です。僕はこの町の観光振興を目指した活動を、この町に移り住んでおこなっています。そうしていると「町の人と、その生活」を魅力に感じて「この人たちを観光素材にしたいなぁ」と思ったんです。「会って話せる観光」と言うと分かりやすいかもしれません。

——なるほど、それがどうして「ロールプレイングゲーム」という形になったのでしょうか。

井上:「この人に会ってもらおう」とか「こんな話をしてもらおう」とかを昼夜問わず楽しく企画して調整していました。そして、ある程度すすんで来ると「こんな状況になったらどうする」などなど、シナリオプランニングのような段階に入るのですが・・・苦笑

——どうしました?

井上:自分で企画しておいて、こんなこと言うとちゃらんぽらんなのですが「あれ? これ、本当に楽しいのだろうか」って、なったんですよ。苦笑

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