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【社会】

「資料の大切さ知って」 豊島区でアンネ破損本12冊を展示

2014年9月4日 09時44分

一連の事件を受けて特別展示されているアンネ・フランク関連の本(東京都豊島区提供)

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 東京都内の図書館などで「アンネの日記」や関連本が破られた事件を受け、豊島区立中央図書館(東池袋四)は、区内の三つの図書館で実際に破損された本十二冊を展示している。二十五日まで。(横井武昭)

 事件では昨年二月から今年二月にかけ、杉並区や豊島区などの図書館で三百冊以上が破損。器物損壊容疑などで逮捕された男は六月に不起訴処分になった。

 証拠品として区が提出していた本が返還されたため、公共の財産である図書資料の大切さを知ってもらおうと、特別展示を決めた。

 被害に遭った本は、鋭利な刃物で切り取られたり、手で破られたりしているほか、捜査による試薬で変色したものも。八月に在イスラエル大使館などから寄贈されたアンネ・フランクの関連本も合わせて展示した。

 同館の山根斎館長は「図書資料の大切さを感じてもらい、あらためて差別や戦争について考えてほしい」と話した。

(東京新聞)

 

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