自由大学について

自由大学とは

「大きく学び、自由に生きる」をテーマに、知的生命力がよみがえるユニークな講義を展開する学びの場。廃校をリノベーションした世田谷ものづくり学校をメインキャンパスに、自ら考え、自ら行動する姿勢を育む場所を創っています。IT、出版、旅、ライフスタイル、日本文化、これからの働きかたなど2009年の開校以来、時代が求める様々なテーマで100種類以上の講義を開講。のべ5000人を超える人が、学び、笑い、考え、ちょっと自由になっています。

講義は5回でひとつのテーマについて学ぶスタイル。自分の好きなことや学びたいことが見つかったら、それが入学のとき。ピンと来たらゴー、それがスタートです。

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私たちの思想

大きく学び、自由に生きる

はたらくこと、学ぶこと、楽しむこと、生きることは深く繋がっています。自由大学は、自由に生きる人の学びの場。自主自立の精神で自ら求め、叡智をもって仲間と共に未来を創っていく人が、自由に生きるための基礎的体力と無限の思考力を創造する為に存在します。トータルで自分らしい自由な生き方を創っていくことが、現代をサバイブし未来を切り拓いていくためのカギ。記憶と知識よりもインスピレーションと創造性。大学とはそもそも、校舎も黒板もないところで、学びたい人が集い、自ら探してきた教授に問い、学ぶことから始まったと言われています。上からの押し付けではなく、自ら求める姿勢こそが、本来の学びの原点。だから私たち自由大学は誰が偉いのでもなく、フラット。知る楽しさと考える面白さを生活の中にもってこようと、多様な学びをキュレーションしています。

自由大学

新しい学びを、創ろう

大学の起源は11世紀イタリア ボローニャで、学問を目指して集まった人たちから生まれた、自治組織(ギルド)だとされています。学びたいことを自ら探してきた教授に聞くことから始まったのです。

一方「自由」とは”freedom”,”liberty”の訳語として、縛られない自由(〜しなくてよい)と積極的に働きかける自由(〜してよい)の両方の側面を持ち、”自らに由る”自己の精神の根幹にあるものを表しています。

私たちはそんな「自由」を考え、自ら行動していくための学びの場をつくりました。

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3つのこだわり

1.学びのキュレーション

世の中に溢れる情報と社会を橋渡しし、きちんと思想を持ってテーマを選び、学びの状況を組み立てることで、新たな価値を創り出す。思わず行動したくなるような衝動を呼び覚まし、ワクワクするような思考ができる状況こそがクリエイティブなマインドをつくっていく。教える人・学ぶ人だけでない、フラットな三角形の一端を担うキュレーターの存在が、本当に面白い学びをつくっています。

2.インスピレーションが生まれる環境

環境が人をつくり、人が環境をつくる。自然にインスピレーションがどんどん湧き上がってくる空気は、どこかワクワクした匂いがするものだ。そこから思考を深く掘り下げていく。 これまでの常識や思い込みの枠を外し、自由に考えてみよう。 ここには、インタラクティブな学びの状況が巻き起こっている。

3.自主自立DIY精神

自ら考え、自ら進んで行動することが、自由を拓く。誰かが作った正解を当てにいくのではなく、そもそも問題は何なのかを考える。他に依存せず主体的に行動し、なければ創ってみようのDo It Yourselfの精神がこれからの未来を拓くカギになってくる。自ら考え、自ら行動する姿勢を育む場所を創っています。

講義づくりの方針

自主自立の精神を目覚めさせる場づくり

自由大学では、個人の存在や考えを尊重し、知的好奇心と社会に良くしようという美意識を大切にした講義づくりをしています。新しい講義アイデアを持つ人が誰でも自由に発表することができる「レクチャープランニングコンテスト」を開校以来、毎月開催しています。

「学びたい」から始まる自由大学は、先生が一方的に知識を与える従来の詰め込み型教育ではなく、インタラクティブで世界にひとつしかない学びの場。正解を追い求めるよりも根源的な問題を考えていく視点とクリエイティブな発想が生まれていく状況を創り出しています。

だから学生も当然のように与えられる正解を待つのではなく、自主的に考え、学びモードで感覚を研ぎ澄まし自ら行動を起こしていくことが普通の大学やセミナーとは大きく異なっています。

レクチャープランニングコンテスト

「学びたい」や「教えたい」という情熱を持って新講義を自由に創ることを目的とした講義企画コンテスト「レクチャープランニングコンテスト(通称:レクプラ)」を毎月開催しています。企画者が魅力的な講義のアイデアを発表し、観覧者も含めた全員が意見を交わし投票する公開企画会議。企画発表の後は、観覧者全員で意見を出し合い講義のブラッシュアップも。どなたでもご参加いただけます。

【開催日時】
レクチャープランニングコンテストは、毎月最終土曜に開催されている「フリユニクラブ」内で行われています。

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【プレゼンターとしての参加方法】

「講義企画を発表したい」というプレゼン希望の方は、以下リンクからエントリーシートをダウンロードし、メールでご送付ください。件名は「自由大学レクプラプレゼン希望」、宛先は運営事務局 info@freedom-univ.com まで。その後の手続きについて折り返しご連絡させていただきます。プレゼンター枠には書類選考がございます。1週間前までにエントリーシートをご送付ください。既に定員に達している場合には次回以降での発表となる場合がございます。また、自由大学が初めての方は是非一度観覧者としてご参加ください。

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創立者のことば

自由大学ファウンダー 黒崎輝男より

イタリアの東方貿易の商人達が、もっと知りたい、より深く理解したいと、大学の元に成る組織を作ったとしたら、日本は明治の開国の時に、国家として、富国強兵、国民の教育、鍛錬の為に優秀な人材を育てようという目的から、国立大学を作ったようだ。しかし当時の旧制帝大はデカンショ節にある様に、哲学と生き方と耽美主義があった。それ以前の寺子屋などでは、ある種自由で、当時の寺子屋の様子の絵などを見ると、生徒はさぼっていたり、文机で寝ていたり、犬と遊んでいる。その横で、先生が教えていたようだ。

本来学ぶという行為は、知的好奇心と、興味が無ければ何も始らない。しかし第二次大戦後の日本の工業化社会では、株式会社の中間管理職を育成する機関としての大学の意味合いが強く、自由に考えるより、どう考えて、どうすれば好いかがその目的になった。資格の為に規則を覚えて、その中で効率よく働く技術に主眼が置かれた。愉快に楽しく、自由に考えて行くという原点が忘れられてしまった。大きな組織に入って安定した給料をもらうことが、一生安泰な生活の最上の自由を得るかの様である。そこでは、学びの楽しさや、自由にいきることをすっかり忘れてしまい、どうしなければいけないかと常にまわりを見続けねば成らない様に成ってしまった。

ここでは、本来自由であるべき学びの目的を、また、いろいろな視点から課題を見つけ、常に学び続けることを忘れてしまった。学びの醍醐味から離れてしまった。そこで自由大学を始めた。どんなことでも学びの対象に成る。大航海時代の様に大きく学び、起業の時代が来る。いろいろな事業が起きなければ成らない時に急激に日本社会が変わってきた。