黄金
誰かに呼ばれた気がしてふと目を覚ますと、巨大な太陽が美しい海を染めながらゆらゆらと黄金(きん)の光芒を放ちつつ、空へ昇るところだった。
テラス側のカーテンを引き忘れて休んだので、日の出に呼ばれた。
目の覚め際、部屋が船と変じて色鮮やかなコバルトの海に漂い出て、白い波しぶきを立てる様を驚きと共に見つめた夢は、朝日の前触れであったのかもしれない。
黄金の球は見る見る空を同じ光で満たし輝きわたり、脈絡もなく私は悠仁さまのお顔を思い浮かべていた。霊眼開けた者ではないので、聞き流してほしいのだが、悠仁さまが金色の光をまとっていることを、ちらっと感じることがある。
・・・・と思いながら、テレビをつけたら、皇室日記か何かで悠仁さまが映っていらした。
テラスに出て、まだ輝かしい朝日に両の手をかざし、浄化を願いながら日本が無事存続することと秋篠宮家の安泰、皇統が無事、悠仁さまにつなげられることを祈った。(私はどうも妙なビジョンを
まれに見ることがあり、過去世かな? とふと思うこともないではない。そのうちの一つが、エジプトでの神官の姿で、太陽を頭上に両手をかざしていたりすると、妙にしっくりと来るものがある。悠仁さまの霊光と同じく、これも私のたわごとのレベルである。ファンタジー。再度読み流していただきたい)
日輪がだんだん朝の清浄から脱して、夏の猛々しい炎にその姿を変える頃、室内に戻って、メールチェックをしたら、ふだんからやや霊的なことを口走る知人から、一通。悠仁さまが即位なさった時、日本はやっと収まると書いてあった。
それまでに起ることもかなり具体的に記されてあった。
しかしこれとてしょせん、常識からいえばファンタジーである。
しかし、朝日から始まって妙に悠仁さまのイメージに満たされた朝であった。
・・・・・そういえば。いや、怪しげなことを書きついでに・・・・。
外房のこの地に来る電車の中で、両手の甲にキラキラと金粉がたくさん浮いた。
金粉は、ときどき降るというか湧く。これもファンタジーのたぐいだが、こちらはドラマのスタッフはじめ、目撃者が複数名いるので、ややリアリティがあるかもしれない。
体だけではなく持ち物にキラキラと浮いて、時には金箔がバッグに貼りつくこともある。
金粉ではなく、ダイヤモンドを砕いた粉のようなものが、鋭い白い光を上げている時も。
電車の中で浮いたのは、青いきらめきを放つ・・・あたかもブルーサファイヤの微細な粉末のようであり、これも同行の人が見て驚いていたので、あながち錯覚や妄想でもない。
だからと言って、それが何かというと、何なのか解らない。
特殊な生理現象で、そういうものがあるのかもしれない。
世の中には人の常識では割り切れないことが、たまにはないではない。世の中にはこのたぐいのことは、頑として信じない人がいることは承知で。
おそらく、そのたぐいの唯物主義的な人が、宮中における祭祀の、日本国と日本人には、のっぴきならず大切なことも、解らないのではないだろうか。
祭祀の中身を感知出来ない人々にとって祭祀は、延々と厄介な形と決め事ばかりが先行する、おまじないレベルの、くだらないものなのかもしれない。