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中国国家主席 けん制も友好言及
9月4日 5時31分

中国国家主席 けん制も友好言及
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中国の習近平国家主席は3日、「抗日戦争勝利69年」をテーマにした座談会で演説し、「軍国主義が勢いを盛り返すことは絶対に許さない」などと安倍政権を強くけん制しました。
一方で「日本との友好」にも言及し、日中関係が悪化しているなか、習主席の公の場での発言としては異例で、注目されます。

9月3日は、第2次世界大戦で日本が降伏文書に署名した翌日に当たり、中国政府はことしから、「抗日戦争勝利記念日」と定めました。
3日午前は、北京郊外にある「抗日戦争記念館」で記念式典を開き、習近平国家主席をはじめ、共産党の最高指導部のメンバー7人全員が出席しました。
そして午後には、共産党などが「抗日戦争勝利69年」をテーマにした座談会を北京の人民大会堂で開き、習近平国家主席が演説しました。
この中で習主席は、「われわれは最大の決心と努力で、抗日戦争の勝利の成果と戦後の国際秩序を断固守り抜き、侵略の歴史を否定しわい曲することや、軍国主義が勢いを盛り返すことは絶対に許さない」と述べました。
中国政府は、安倍総理大臣の靖国神社参拝や集団的自衛権の行使容認などを巡り、「日本が右傾化している」と繰り返し主張していて、一連の行事で安倍政権を強くけん制しました。
一方、この演説で習主席は、「中国と日本が長く平和友好関係を保つことは両国の国民の利益にかなう。中国の政府と国民はこれまでどおり中日関係の発展に力を注ぐ」と述べました。
習主席の発言内容は中国政府の一貫した立場ですが、日中関係が悪化しているなか、習主席が公の場で「日本との友好」に言及したのは異例で、注目されます。

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