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パレスチナ ハマス支持広がる9月4日 7時56分
50日間にわたったイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスの戦闘について、パレスチナ人の間ではハマスが勝ったと考える人が79%に上ることが住民の聞き取り調査で分かり、ハマスの武力闘争が支持されている実態が明らかになりました。
この調査は、ヨルダン川西岸にある民間の調査会社が、イスラエルとハマスが長期停戦に入った先月26日以降、将来のパレスチナ国家を構成するヨルダン川西岸とガザ地区の住民1270人に聞き取る形で行われました。
それによりますと、今回のイスラエルとハマスの戦闘について、ハマスが勝ったと考える人が79%、イスラエルが勝ったと考える人が3%、どちらも負けたと考える人が17%でした。
また、戦闘期間中のパレスチナ暫定自治政府のアッバス議長の働きに満足していると回答した人は39%にとどまったのに対し、ハマスの事実上の最高指導者マシャル氏の働きに満足していると回答した人は78%に上りました。
さらに、パレスチナ国家の樹立のためには武力闘争が効果的だと回答した住民は53%に上り、交渉が必要だと回答した住民の22%を上回りました。
パレスチナの人々の間でハマスの武力闘争が支持されている背景には、アッバス議長の対話路線に成果を見いだせず、イスラエルとの和平交渉が決裂状態となっていることへの無力感があるものとみられます。
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