改造内閣:女性活躍担当相って?有村氏「日本の浮沈懸け」

毎日新聞 2014年09月04日 00時56分(最終更新 09月04日 08時18分)

記者会見で抱負を語る有村治子女性活躍担当相=首相官邸で2014年9月3日、喜屋武真之介撮影
記者会見で抱負を語る有村治子女性活躍担当相=首相官邸で2014年9月3日、喜屋武真之介撮影

 第2次安倍改造内閣で入閣した女性5人の中で、有村治子氏が注目されている。割り振られた「女性活躍」という担務は言葉としてなじみがなく、兼務する「男女共同参画」との意味の違いも不明瞭だ。

 有村氏は日本マクドナルド勤務などを経て政界へ転じ、参院3期目。「女性活躍」「男女共同参画」のほか、少子化対策、国家公務員制度、消費者・食品安全、規制改革、行政改革−−の計7分野を担当。女性政策を経済政策と位置づける色彩を強めている、との見方も出ている。

 有村氏は3日午後、報道陣に囲まれ、「女性活躍」の意味するところについて「日本の浮沈を懸けて大事だと安倍首相が判断されたポスト。女性が過ごしやすい社会づくりは高齢者や次世代を担う方々にもフレンドリーな社会」などと説明。首相官邸での記者会見では「すべての女性が生き方の自信と誇りを持ち、可能性をそれぞれ花開かせる国づくりを」と熱弁をふるい、「女性活躍」新法の制定を目指すと語った。だが、その中身については「明日前大臣と引き継ぎをした上で発信したい」などとかわした。

 ネット上では「そんな大臣がいないと『女性』は『活躍』できないのか」「男性活躍担当相も必要」「まだそういう時代なの?」など、ネーミングセンスを疑問視する声が上がった。【本多健】

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