練習に臨む本田圭佑と長友佑都=札幌市内(撮影・山田喜貴)【拡大】
前日に3000人が集まった競技場は静寂に包まれていた。アギーレ監督が3日目の練習で、初めて冒頭以外を非公開で実施。その裏で“5大改革”が幕を開けていた。
(1)背番号に聖域なし 脳振とうの影響でMF香川真司の招集が見送られた中、背番号10はMF森岡に。ザッケローニ前監督時代は、香川不在時にほぼ欠番となってきたエース番号が、あっさり“新参者”に渡り、「競い合うチーム」の哲学が鮮明になった。
(2)褒めちぎる 「ずっと選手のことを褒めてますね。気持ちを乗せてくれる印象」とMF長谷部。細かな指示がない中で、求めるプレーを見せた選手に「いいぞ、いいぞ」と連呼。頭ではなく体で覚えさせる。
(3)放任主義 「戦術の指示もないし、ミーティングもしていない。戦術はトレーニングの延長線上にあるのかなという印象ですね」。DF酒井高が違いを証言した。