予備検診を終え、肩を組んで記念撮影する八重樫東(右)とローマン・ゴンサレス=東京・水道橋のJBCで(村中拓久撮影)
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ボクシングのダブル世界戦の予備検診が2日、東京都内で行われ、4度目の防衛戦に臨むWBC世界フライ級王者八重樫東(31)=大橋=と挑戦者のローマン・ゴンサレス(27)=ニカラグア=、初防衛戦に臨むWBC世界ライトフライ級王者井上尚弥(21)=大橋=と挑戦者の同級13位サマートレック・ゴーキャットジム(29)=タイ=はともに異常はなかった。
八重樫と怪物ゴンサレスは、不気味なまでの友好ムードだった。「ハイ、アミーゴ」。予備検診が終わると、八重樫はいきなり、ゴンサレスに肩を抱かれた。八重樫が王者だが、事実上立場は逆。八重樫がアマ・プロ通じて126連勝負けなしの怪物に挑む図式だ。「挑戦するという気持ち。ベルトを守るとかいう意識は全くない」と八重樫もチャレンジャー精神を強調した。
良い人キャラを押し出したゴンサレスも「アキラさんはすてきな人柄。嫌な印象はない。でも、リングに入ったら、私の仕事をするだけ」と怖いひと言。 (竹下陽二)
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