元同僚がイチローに“移籍のススメ”　ナ・リーグ球団ならばメジャー３０００安打いける

　ヤンキースのイチロー外野手（４０）に、元同僚が“移籍のススメ”を説いた。ヤ軍の球団公式サイトは１日、控え外野手からスタートしながら、少ない出場機会で存在感を示し、結果を出し続けるイチローの奮闘ぶりを特集。その中で、昨オフにヤ軍からメッツに移籍したカーティス・グランダーソン外野手（３３）の「毎日、試合に出られる状況を手にするべきだ」との退団推奨コメントを紹介した。

　今季が２年契約の最終年でオフの去就が注目されるイチローへの、元同僚の意見は“直球”だった。グランダーソンは「毎日試合に出れば、イチローなら３０００本安打は楽勝」と衰え知らずのベテランの実力に太鼓判を押しつつ、残り１７６本に迫った大台達成のためにも今オフの移籍を強烈にプッシュした。

　記事では第５の外野手として開幕を迎えながら、打率２割８分５厘を残し、守備でも貢献するイチローを称賛。ただ、来季もヤ軍に残留すれば、「他選手との併用になる。３０００安打達成は遅れるだろう」と予測。「ナ・リーグに移れば大台到達は易しくなるかもしれない」と指摘した。

　今春のキャンプでは米メディアの記者に囲まれて「自分の場所は自分で見つける」と宣言したイチロー。記事は「６カ月後、彼は実際にこれまでのキャリア通り、自分の場所を確立していた」とベテランの有言実行ぶりを伝えた。果たしてメジャー１５年目となる来季の居場所はどこか。シーズンも終盤に入り、再びＦＡとなる日が近づく中、天才打者の動向に注目が集まる。