Fuzzy Logic

時事ネタ、音楽、映画、本、TV番組などなど、幅広く適当に語ります。

「ネットメディアと著作権」に関する雑感

トピック「著作権」について



触れない方がいいんだろうな、、、と思いながらキーボードを叩いてます。書き終わった時「魔物」との戦いに負けなかったら後悔します……じゃなかった公開します。

もしこの記事が公開された場合、アクセスされた方はおそらくたくさんの事実誤認や間違い、認識の甘さを発見されることでしょうが、その時はぜひお手柔らかにお教えください。

平に平に、お願い申し上げます。

では、どうぞ。

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「オリジナルのコンテンツ作者からパクって利益を上げる人」

「オリジナルのコンテンツ作者からパクって利益を上げる人」という文章を読んだ時、ちょっと意味合いは違うんですが、ぼくの頭に一番最初に浮かんできたのは実は「yahoo!」でした。

「yahoo!」のトップページには多くのニュースタイトルが表示されていますが、その多くは新聞社やTV局などがマンパワーを使って取材し、人件費を拠出して作り出し、独自の手法によってマネタイズ(新聞なら新聞の発行による購読料、TV局なら番組制作と広告料)しているものです。

それらの記事はそれぞれの企業から契約により提供されたものであると思われますので、第三者がどうこういう性格のものではないと思いますが、実際それらの企業の逸失利益はどれほどのものでしょうか。「yahooニュース見るから新聞なんてイラネ」と言って新聞購読をやめた読者がどれくらいいるのか。こう考えると、かなりスゴイ額を損してそうな気がします。

この件に関しては、ネット草創期にネットに記事を出すことを判断した経営者が悪いのかもしれません。しかし、その判断が会社にとって間違っていたからと言って、もう今さらネット掲載を停止することなど出来ないと思います。多くの人が「yahoo!」を使用し、多くのニュースを見やすくまとめてくれる「yahoo!」に利便性を感じているからです。

ここからわかることは「このような流れは一度始まってしまったらもう止められない」ということです。その意味で某師の、

というか、こういうのは抗いようがないんですよ。あなたがどれだけ「パクリは許されない!」と叫ぼうとも、ネット上ではコピーコンテンツが「当たり前」になっていきます。NAVERまとめがこれだけ人気を集めている意味を理解しましょう。世界でバイラルメディアが乱立し、各メディア間でコンテンツが「共有」されている意味を理解しましょう。

という意見は、この部分に限っては正しいようにぼくには思えます。

もちろん、オリジナルのコンテンツを作る人たちの権利を守ることは重要です。しかし、既に「キュレーション」や「バイラルメディア」といったメディアが存在している現実はもう変えられないのだから、そこからなんとか権利を守る、もしくは別のビジネスモデルを考え出す必要があると思います。それがどういうものかは、今のぼくにはわかりませんが。。。

コンテンツにどのような価値を付加するのかが「メディア(媒体)」の存在意義

メディアとは「媒体」ですから、「コンテンツ」→「メディア(媒体)」→「情報の受け手」というように、情報を流す道筋のような存在です。

「情報を伝達することによって利益を得るメディア」が果たすべき最も大きな役割は何か、というと、おそらく「一次情報に何らかの付加価値を付ける」ということになるかと思います。

新聞なら「記者が取材した情報を紙幅に収まる分量にまとめ、記事を配置して印刷し、購読者の手元に朝一に届ける」という一連の作業が「付加価値」になります。Yahoo!なら「Web記事を自社サイトの形式にまとめ、アクセスランキングやコメント、関連記事へのリンクなども同時に表示する」という点でしょうか。

そう考えた時に、では「2chまとめサイト」はどうだろうか。グノシーなどに代表される「キュレーションサイト」は。「バイラルメディア」は。

それぞれのメディアは、一次情報にどのような価値を付加しているのでしょうか。

これらのメディアが嫌われるのは、情報に対する付加価値が極めて薄い点にあるのではないでしょうか。加えて現代、メディア(媒体)に頼らずとも、「一次情報の出し手」は直接「受け手」にコンテンツそのものを送ることが出来ますので、一次情報を媒介する役割のメディアは極論を言えば必要ない。出し手側の論理で見た場合、頼る必要のない仲介業者に中抜きされただけみたいな感じになってしまっているんじゃないかと。

これからの望ましいメディアの在り方とは

別にぼくはコンテンツクリエイターではありませんが、もしも自分ならばどういう形になるのが望ましいか、を考えますと、粗雑なコピーを頒布されるようなメディアではなく、「出し手」「受け手」の双方にとってメリットがあるモデルが提示できるメディアに自分の情報を預けたくなるのではないかと思います。

しかし、情報の単純コピーが容易な現状、法整備するにしても、どういうメディアを「粗雑なコピー」として取り締まるか、その線引きは非常に難しそうに思います。また、その線引きは誰がするのかも微妙です。某師は「個人が個別に判断すればいい」というご趣旨のことを言ってらっしゃったのかなと思うんですが、中々それも難しいですよね。いつどこで誰にどうやってパクられたのかなんて、個人で全て追いきれるんですかね?という。泣き寝入りする人が多くなるような現状はやはり改善されるべきかと思います。


以上です。お目汚し、申し訳ありませんでした。