ユーチューブに動画があることを知らないまま、別の動画から画像を切り取りましたので、写真が少し見にくいです。
文字起こしと一緒に掲載させていただきます。
↓以下、文字起こしはじめ
ボーリング調査が着々と進んでいる辺野古ですが、市民らの抗議行動を、警察や海上保安庁が厳戒態勢で現場では阻止し、取材活動にも制限を加えるなど、異常な事態となっています。
今、辺野古の現場で何が起こっているんでしょうか。
キャンプシュワブ・ゲート前(先月)
警察:
道路交通法違反になってます!
警察官を押さないで下さい!
警察官に暴行すると、公務執行妨害になります。
工事用車両の通行を阻もうとする市民らを、排除する警察。
根強い反対をよそに、名護市辺野古で着々と進められる、普天間基地移設に向けた工事。
キャンプシュワブのゲート前では、警察が、逮捕もちらつかせながら、抗議する市民らをカメラで撮影するという、異様な光景が続いています。
異様な光景は“海”でも
大嵩匠カメラマン:
辺野古の沖には、海上保安庁の巡視船がズラッと並んでいます。
そして、沿岸部に見える黒い船はすべて、海上保安庁のゴムボートです。
海上にひしめく黒いボートや巡視船。
海上保安庁も、大量の人員と船を投入し、威圧感を強めています。
市民:
法的根拠を示してください!
海上保安庁:
抵抗するな!
『安全確保』を理由に、カヌーやゴムボートで抗議していた人たちを、次々と拘束。
警察と同様、抗議の動きに次々とカメラを向け、顔などを撮影しています。
一時拘束された人:
僕が拘束された時に、いったい何の法的根拠があって、何に基づいてそんなやってんだと、
そういうことについては、一切答えなかった。
とにかく、ボーリング調査を邪魔させないと。
基地建設を進めると。
こういう、やっぱ政府の意思ってのを、ほんとにひしひしと感じましたね。
圧倒的な陣容で、執拗に続けられる警備。
専門家はこう指摘します。
池宮城紀夫弁護士:
現に犯罪が行われている状況の中での犯行(反抗)であれば、それは拘束をして、強制的に連れて行く、ということは認められてます。
今回の場合はそうじゃないでしょ。
海上保安庁法に、異常にですよ、逸脱した職権乱用行為だと言えますね。
異様な状況の背景には、10年前、反対する人たちの妨害で、ボーリング調査が中止に追い込まれた、という経緯があります。
万全の体制で、着実に作業を進めようという、“政府の意思”がにじみます。
取材活動に対しても…、
カメラの前に立ちふさがる海上保安庁職員。
記者:
また我々にカメラを向けています。
先ほども撮影していましたが、引き返してきて、また我々の撮影を始めました。
いったいどういう理由があって我々を撮っているのかが、よく分かりません。
海保職員:
少し離れて航行して下さい。
分かりました?船長さん。
船長:
分かった、離れる。
記者:
もうここって、(立ち入り)制限水域入ってます?
もう水域入ってます?
海保職員:
これくらい以上は危ないんで、今より離れてください。
取材の船を、海上保安庁のボートが監視し、
作業海域から1キロ以上離れた制限水域の外にいても、離れるよう強い口調で繰り返します。
また、取材陣が乗る船の船長に対し、『立入検査指導事項確認表』という、書類への署名を要求。
海保職員:
あの、すみませんけども、今公務中ですので。
メディア:
我々も業務中です。
強制力を持って聴取しているのか、それとも任意なのかって聞いてんです。
海保職員:
相手すんな、あんなの!
署名を拒否した船長:
どういう根拠があるのか、そういうことが一切示されてないので、署名できないと。
(メディアを乗せる)漁民に対して、かなり脅し的な、サインしないと大変だぞ、みたいな形で(署名)させられた、ということですけど。
こうした、海上保安庁の一連の対応について、RBCが文書で質問したところ、海上保安庁は口頭で、次のように回答しました。
Q. 市民を一時拘束した理由は?
海上保安庁:
個別具体的な対応については、回答を差し控えさせて頂く。
Q. 報道陣を撮影している理由は?
海上保安庁:
報道陣など、特定のものを撮影しているものではなく、現場海域の状況を記録している。
池宮城紀夫弁護士:
憲法で保障された、国民の知る権利を侵害しているわけですね。
(取材陣を撮影し続けることは)
“撮ってるよ”ということ自体が、報道に対する威圧ですよね。
そういう意味でもだから、報道の取材に対する侵害行為だということで、やはり強く抗議すべきことでしょうね。
『安全確保』を理由に、圧倒的な物量で抗議の声を封じ、現状を伝える取材活動をも遠ざけようという動き。
多くの反対の声に耳を塞ぎ、工事を強行する。
政府の姿勢を象徴する光景が、そこにあります。
スタジオ:
今までこう、現場の撮影っていうのは、警察などこれまでにもあったんですけど、
報道陣にカメラを向けてるっていうのは、ほんとよくわからないですね。
↑以上、文字起こしおわり
上のビデオの中にもあったように、カヌーに乗って抗議行動をされていた、名護市在住の岩田克彦さんという32才の男性が、
辺野古崎の海上で、海上保安官3人に羽交い締めにされ、ゴムボートに引き上げられた際に、
船の床に後頭部を打ち付ける、などの暴行を受け、全治およそ10日間に及ぶ、頸椎捻挫の怪我をしたとして、
特別公務員暴行陵虐傷害の容疑で、海上保安官3人を、那覇地方検察庁名護支部に29日、告訴しました。
そのニュースは、こちら↓
抗議で怪我した男性が、海上保安官を告訴
琉球朝日放送 ニュースQプラス
https://www.qab.co.jp/news/2014082957695.html
もうこんなバカバカしい争いは、やめにしませんか。
どちらの側の人も、あの辺野古の海が壊されていくのを、本当はいやだと思っているのではありませんか。
いったいどこの誰のために、こんなことをして、歪み合っているのでしょう。
市民であること。
虐げられ、甚振られ、ともに大変な思いをして暮らしている市民であること。
このことを思い出して、よく考えて、市民の手と手をつなぎ、支え合いませんか。