習近平主席訪韓後の「韓中FTA」初交渉、弾みがつくか
.
JULY 14, 2014 03:07.
.
韓中自由貿易協定(FTA)交渉が2ヵ月ぶりに再開される。中国の習近平国家主席の訪韓後に初めて開かれる公式交渉なので、開放の程度に対して大筋で合意する可能性が高い。
13日、産業通商資源部によると、韓中両国は14〜18日に大邱(テグ)で韓中FTA第12回交渉を開催する。韓国は禹泰熙(ウ・テヒ)産業部通商交渉室長を首席代表とし、企画財政部や外交部などで構成された政府代表団が参加し、中国側からは商務省の王受文次官補を首席代表とする代表団が参加する。
産業部関係者は、「FTAの年内合意に努力するという両国首脳間の合意を背景に、商品やサービスなど全分野にわたって包括的かつ集中的に協議する計画だ」と明らかにした。
今回の交渉の最大の関心事は、農水産物や工業製品などの主要商品の開放レベルをめぐって両国がどれほど歩み寄れるかだ。両国は5月の第11回交渉で、互いの立場を盛り込んだ「商品譲歩要求案(request)」を交換した。要求には、両国が主要商品に対して何年内にどれだけ関税率を引き下げ、相手国にどのような条件を要求するかなどが含まれている。
昨年末以降、両国は2度にわたって譲歩要求案を交換したが、意見の接近はまだ見られない。農水産物に対して韓国政府は、「国内で栽培される品目は追加開放できない」という見解を貫いている。中国も、自動車、鉄鋼石、油化学などに対する韓国の開放要求に難色を示している。
政府関係者は、「中国は11月に開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議で韓中FTA交渉を終えることを望んでいる。中国側が進展した態度に出るだろう」と述べた。政府は、農水産物に対する韓国の市場開放を最小限に抑え、主要工業製品に対する市場を開く「肯定的シナリオ」が現実化されるものと期待している。しかし、中国側が中国産農産物に対する韓国側の開放品目数を減らしてでも主要農産品目の関税率の引き下げ・撤廃を引き出したい考えであり、成果を出すことは容易ではないという見方もある。