おしゃべりホットライン

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「学研アニメ声優WEB」と、人気アニメ情報誌「月刊アニメディア」(学研パブリッシング刊)の連動企画! アニメディア9月号「おしゃべりホットライン」掲載の佐藤利奈さんのインタビューの別バージョンを“WEB出張版”としてたっぷり紹介します。
アニメディアの記事も、ぜひチェックしてみてくださいね。

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第7回 佐藤利奈後悔はやってからすればいい

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佐藤利奈

――佐藤さんの幼少期はどんなお子さんだったんですか?

「子供の頃から読書が好きで、当時は母が毎晩絵本を読んで聞かせてくれました。そういった、不思議な物語の世界の住人になることが好きだったんです。学校でも先生の話を聞かずに外をぼーっと眺めて、“あの雲がお菓子だったらおいしいだろうな”といったことを考えながら過ごしている、夢見がちな子供でしたね(笑)。声優になろうと思ったのは、小学校の高学年の頃。声の仕事だったら物語の中に入り込んで、動物にもなんでもなれるんだと考えたことがきっかけです」

――その当時は、どんなアニメがお好きだったんですか?

「世代的に『美少女戦士セーラームーン』や『魔法の天使クリィミーマミ』が大好きでした。子供の頃は、友達とよくセーラームーンごっこをして遊んだ記憶があります(笑)」

――それだけ大好きだった『セーラームーン』の新作に、セーラーマーズこと火野レイ役としてご出演できたことは、本当にすごいことですね。

「今でも夢じゃないかと思っています。本当に嘘みたいだなって。しかも私、レイちゃんが大好きだったんですよ。幼心に、ハイヒールを履いたレイちゃんを、かっこよくて綺麗な人だなと憧れていました。それが、こうしてマーズ役を演じさせていただけるなんて。小さな頃に遊びで唱えていた変身の言葉を実際にセリフとして言えることは、本当にすごいことだと思っています。プレッシャーもありますが、幸せです」

――まさに夢が叶ったわけですね。では、声優になるために高校から養成所へ進んだ時のことをお聞かせください。

「私が通っていた高校は進学校だったので、先生は大学に行ってほしかったようですが、私には声の仕事をしたいという明確な目標があったので、上京することを決めました。」

――そして、本格的に演技を学び始めたわけですね。

「養成所に入って初めて、録音した自分の声を認識しました。“脳内に響いているものと全然違うんだ。人にはこう聞こえるんだ”って」

――養成所時代、途中で壁にぶつかることはありましたか?

「先生や先輩方から“ヘタで当たり前だ”と仰っていただけたので、あまり辛いということは感じませんでしたね。それよりは、目指すものに向かって、どうすればできるんだろうと考えることが多かったです」

――まさに“当たって砕けろ”ですね。

「そうですね。お仕事を始めて間もない頃、ある方から“後悔はやってからすればいい”という言葉をいただいたんです。“何もしないで後悔するより、行動を起こしたあとの後悔ならば、いい後悔だよ。あなたはまだ若いんだから、まずは行動しなさい”って。私はどちらかというとネガティブで、すぐにしょんぼりとしてしまうんですけど、その言葉を聞いてから、後悔は怖くないと思えるようになったんです。その言葉は、今でも私の根底にありますね」

――素敵な言葉です。

「そういった言葉をかけてくださる方にお会いできたことは、本当にありがたいですし、素敵なご縁だと思います。そういったご縁が、回り回って今の自分を作っているんだと感じますね」

――では、役作りをする時、どのように取り組んでいるのか教えてください。

「“この人だったらどういうことを考えるんだろうな”という自分なりのイメージといただいた資料から得たものをミックスしたり、原作があるものはそれを読んでイメージを膨らませたり、原作がないものは台本を読み込んで当日現場で周りの方とのバランスで演じたり……。毎回色々な手法でやっています(笑)。家で練習をしていた時にはまったくなかった感情が、収録中に相手の台詞に導かれて出てくることもあるんですけど、そういう時がいちばん“楽しい! 気持ちいい! 私、この仕事がすごく好き!”と思える瞬間ですね。そういう時は、すごく無心に演じることができるんです」

――では最後に、声優を目指す方にアドバイスをお願いします。

「私がいただいた言葉でもある“後悔はやってからすればいい”というのは、皆さんにも当てはまるのではないかと思います。怖いものは何もないと思って、ぜひ全力をぶつけてみてください。頭で考えてクレバーになるのは、これから先に経験を積んでからでもできること。今できることをやれるのは、今しかないんです。ヘタでもいい。私自身、昔の演技は怖くて見ることができませんが(笑)、その時にしか出せなかった自分だったと思うと、精一杯やったからいいんだと思えます。ぜひ、挑戦してから後悔をしてください!」

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