美しいハイビジョンで熊野古道を紹介

萩本欽一さん

松平健さん

 三重テレビ放送は開局45周年記念番組として「紀州山地の霊場と参詣道」世界遺産登録10周年特別企画『熊野古道~お伊勢さんからもうひとつの聖地へ~』を制作。3月21日の第1話「神宮~新たな20年の出発」を皮切りに、毎月第3金曜20時~20時55分(再放送は毎月第2金曜20時~)、全10話シリーズで放送する。 昔から「伊勢に七度、熊野へ三度」と言われるように、人々は幸せと心の安らぎを願って伊勢神宮と熊野三山へ詣でた。
 伊勢から熊野への山道は険しく命がけの旅だったが旅人の切れ目がなく行列ができたことから「蟻の熊野詣」と呼ばれたほど。
 その熊野古道が「紀州山地の霊場と参詣道」として04年、世界遺産に登録され、今年はその10周年に当たることから、同局が昨年に制作・放送し好評を得た伊勢神宮式年遷宮特別番組「お伊勢さん」に続く新シリーズとして企画した。
 式年遷宮で社殿や神宝などが新調され、新たなスタートを切った伊勢神宮を見つめ直し、神宮の参詣道、伊勢路から峠を経て紀伊山地へ向かい、熊野速玉大社、熊野那智大社、熊野本宮大社など、神々の聖域に美しいハイビジョン映像で迫る。
 また、高野山・空海の密教、吉野・大峯山の修験道など、日本人の心のよりどころとなる聖地を巡り、同じく世界遺産に登録されているスペインの巡礼道も紹介する。
 監修は哲学者で文化勲章受賞者の梅原猛氏。音楽は三重県明和町出身の作曲家・長岡成貢氏。ナレーションはみえの国観光大使の萩本欽一さん。
 出演者も豪華な顔ぶれ。俳優の松平健、歌舞伎役者の市川猿之助、女優の壇ふみ、俳優の米倉斉加年、雅楽師の東儀秀樹、俳人の黛まどか、舞台俳優で熊野市観光大使の夢輝のあ、ほか各氏を予定。
 三重テレビのほか、関東、関西、BSなど全国各地で放送する予定。
 問い合わせは三重テレビ放送編成部℡津223・3356。