いよいよアリババ(ティッカーシンボル:BABA)が来週からIPO(新規株式公開)ロードショウをスタートします。最短のスケジュールでは、値決めは9月18日頃だと言われています。

米国証券取引委員会(SEC)に提出された書式F-1/A改訂第5版を基に、アリババの一株当たり業績をグラフにしました。

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【略号の読み方】
DPS一株当たり配当
EPS一株当たり利益
CFPS一株当たり営業キャッシュフロー
SPS一株当たり売上高


なお、現時点では今回の売出し株数は確定していません。また普通株とADR(米国預託証券)の転換比率も空欄です。このため上のグラフは普通株ベースで算出してあります。これをそのままADRのバリュエーション評価に使用することは出来ません。(株数、ADRへの転換比率が確定し次第、このグラフをアップデートします)

ただ、一株当たりの売上高と営業キャッシュフローとの関係(=プロポーション)を知るには、所与のデータで充分です。

Market Hackでは「Market Hack流投資術」と称して、健康でピチピチした銘柄を選ぶための、初心者でもわかる簡単なチェック方法を提唱しています。

そのひとつが「安産型ナイス・バディの法則」というものです。


【安産型ナイス・バディの法則】
営業キャッシュフロー・マージンが15%以上ある銘柄を選べ!


その計算式は;

CFPS ÷ SPS =  %


です。上のアリババの数字を代入すると;

12.02 ÷ 23.93 = 50.23%


となります。

最低限必要な数値が15%だから、50.23%はどえらいナイス・バディということになるわけです。

合格っ!

僕がこの足切り基準を編み出した背景には、世の中のビジネスには、普通に日々の業務をこなしているだけで、しっかり儲かる、うま味のあるビジネスと、ビンボー暇なし的な、あくせく働いても、ちっとも留保がたまらない、ケチなビジネスがあるということを日頃から痛感してきたことがあります。

そこで(なんとかこれをカンタンに見極める方法はないだろうか?)と思案した挙句、ある日、ファッション業界の本を読んでいて、ピンときたわけです。

よく「オトコは見た目でおんなを選ぶ」と言われます。「男なんて、みんなPig(豚野郎)ね!」と女性は憤るわけですが、学者に言わせると、腰がくびれて、ヒップの安定した女性にオトコが惹かれるのは、健康な子孫を残したいという無意識の本能のなせる技。だからChauvinistic(男尊主義者)と言われようが安産型ナイス・バディにオトコが激しく傾倒するのは、人間の本能であり、これは治らないのです。

ファッションモデルになろうとすると、スリーサイズが足切りのポイントになります。具体的にはヒップからウエストの数字を引いた差が10インチ以上無いと、モデルにはなれません。

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医学的には、体脂肪がウエストの回りについている女性(=ヒップからウエストの数字を引いた差が10インチに満たない不合格者)は子宮がん、乳がん、胆嚢結石症、成人発症糖尿病、高血圧性心疾患などを患いやすいことが知られています。

いま、ヘルシーなキャッシュフローを生み易いビジネスは、留保を築くのも早いばかりでなく、ちょっと経営のさじ加減を間違えた場合でも、態勢の立て直しが容易です。

これはもともと健康体の人が病気しても治癒が早いのに比べ、肥満体質などの人はどこか悪くなると次々に合併症に悩まされるイメージに近いです。

というわけでアリババの話に戻ると、未だ発行条件が空欄なので、このディールが「お買い得」であるかどうかは、わかりません。でも少なくともアリババが、はちきれんばかりの安産型ナイス・バディであることだけは、現時点で既にわかっているということです。

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PS. なおこのへんの議論をもっと詳しく学びたいひとは、去年僕が出した本を参考にしてください。