日産自動車の商品企画などを担当する最高幹部、アンディ・パーマー氏(51)が、英国の高級車メーカー、アストン・マーチンの最高経営責任者(CEO)に転身する。日産は7月にも高級車部門のトップが米ゼネラル・モーターズ(GM)に引き抜かれたばかりで、幹部人材の流出が相次いでいる。

 2日、日産とアストン・マーチンがそれぞれ発表した。パーマー氏の後任には、資本提携先の仏ルノーの副社長、フィリップ・クラン氏(57)が就く。クラン氏は、1999~2003年と07~08年の2度にわたり、日産に在籍した経験を持つ。

 パーマー氏は、英ローバーグループから95年、日産の欧州現地会社に転職。カルロス・ゴーン社長に抜擢(ばってき)され、本社の幹部にまで上り詰めた。

 ゴーン氏は、今年6月の株主総会などで、海外に比べた日本企業の役員報酬の低さを嘆き、「日産はライバル社から人材の草刈り場になっている」と話していた。(湯地正裕)