美浜町新庄で一日、子孫繁栄と豊作を願う奇祭「八朔（はっさく）祭」があった。てんぐの面をかぶった男性が男性器を模したご神体をちらつかせながら、女性を追い回した。

　祭りは地区の東側と西側に分かれて開催。まず男衆らがお神酒の入った、たるみこしを担ぎながら、独特の節回しで地区に伝わる歌をうたい、街道を練り歩いた。

　その道中、突如、赤い衣装を身にまとったてんぐ役の男性が出現。女性を見つけては突進した。女性らはあわてて逃げ出したり、隠れているところを見つかり、観念してご神体に突かれたりしていた。

　追い掛けられていると分かるや急いで家の中に隠れ、ドアをぴしゃりとしめる女性も。地区内に笑顔が広がっていた。　

　（角野峻也）