同盟の下で
第一話 アスターテ会戦
前書き
八月七日 誤字を修正
8/28 少し修正
宇宙歴795年ぐらい元日本人は首都星ハイネセンで呆然としていた。
この世界に来てはや30年順風満帆とはいかなかったが、そこそこいい人生だったといえるが、
どうしてこうなってしまったのだろう。わざわざ上司のご機嫌取りをしまくってまで
安全な場所に配属してもらおうと思っていたのに。
「君は運がいいね。なんでも次の戦いは相手が2万こちらが4万隻だそうじゃないか。
君はいつもよくしてくれるから勝てそうなときに戦っておくといいよ。」
冗談じゃない。アスターテ会戦なんて行かされるなんて。しかも一番最初に壊滅させられる第四艦隊配属とは。
アスターテ会戦
・帝国軍 二万隻 総司令官 ラインハルト
幕僚 メルカッツ、ファーレンハイト、シュターデン、エルラッハ、フォーゲル
・同盟軍 四万隻 第二艦隊 司令官 パエッタ 参謀 ヤン他 一万五千隻
第四艦隊 司令官 パストーレ 参謀 ? 一万二千隻
第六艦隊 司令官 ムーア 参謀 ラップ他 一万三千隻
同盟各艦隊の船の数は適当。 二>六>四は本当のはず。
はじめ帝国二万隻を同盟が合計四万隻・三個艦隊{第2・4・6艦隊}が三方向から包囲するように展開する。
しかし同盟の各艦隊の距離が離れすぎており連携が不可能だった。
帝国は全軍をもって正面にいた第四艦隊を攻撃 二万対一万二千と言う有利な状況に持ち込む。
残りの同盟軍はこれを救おうと急行するが間に合わない距離であった。
帝国軍はラインハルトの卓越した指揮のもと第四艦隊をほぼ無傷で壊滅させる。その後今度は第六艦隊を攻撃、これを同様に壊滅させる。第二艦隊も同様に攻撃される。今度も同様の最後を遂げると思われたが同盟軍は敵を消耗戦に持ち込むことに成功。最後まで戦闘を行えば同盟軍は壊滅し帝国は数千隻残っただろうが、消耗戦を嫌ったラインハルトは途中で戦闘を打ち切り撤退する。
ヤンのくだりは省略したが大体こんな感じだ。
自分的にはこれはかなり不思議で他の戦闘の例を見ても第四艦隊はもっと耐えられたような気がするし、帝国軍は第四艦隊の戦闘後ほとんど被害が出ていないといっても三千隻は被害は出てもいいような気がする。
上に書いた通り大四艦隊は壊滅しているいろいろねばってみたけれど、元から人の話を聞かない人だったので無理だった。だからこそイエスマンでさえいればごますりできてよかったので楽だったのだけど今回は裏目に出た。
ここは方針をかえて第二艦隊を狙ってみよう。
結局第四艦隊分艦隊の指令になっている。敵が攻めてきたので旗艦に指示を求めてみる。
「これはどういうことだ、帝国軍はどういうつもりだ、なにを考えている、なんということだ、敵の司令官は用兵委を知らん、こんな戦い方があるか!」
「司令官閣下どうなさいますか?」
なんか通信機からいろいろ漏れているのだが…劇場版?まあいいや。というか通信の返事しろよ。
ええっとこれはつまり勝手にしていい?うんいいよね、いいはずだ、いいに違いない。
恣意的解釈かもしれないけど命令違反ではない。ではさっそく指示をしよう。
「スパルタニアン発進準備」
「敵有効射程に入ります」
自分の分艦隊は味方の左翼で数は4000弱。
史実では味方の反応が遅れるはずだから…数が少ないけどミサイルでカバーするか。
「砲撃開始。ミサイル二時方向にむけ発射」
敵がちかづいてきているので普通にスパルタニアンを出してもいいが
それでは当然こちらの被害のほうが大きいだろう。
「迎撃ミサイル発射のちスパルタニアン発進」
うわ、危なかったギリギリセーフもう少しでワルキューレに近づかれる所だった。
とは言っても状況はまずい。ヤンのまねでいくつかの案を敵に傍受されないよう各コンピュータに入れておいたのでそれについて艦隊司令官にお伺い(おうかがい)を立てるとしますか。
プラン1 方法はともかく逃げる。 却下された。
プラン2 他の艦が来るまで耐える。 フィッシャーがいるからできそうな気もするけど
なんか破られそうなので、言わない。
プラン3 全艦で突破をかける 自分の中では一押し。 却下された。
プラン4 一部艦隊が殿に他の艦隊を逃がす。 採用。あげく自分の艦隊が殿に…
パストーレ、帰ったら殴る。今のうちに殴るイメージトレーニングをしておこう。ふっふっふ。
「司令、何かいい策を思いつきましたか!」
え、なにそんなふうにみえた?まあいいか。今考えたわけじゃないけどプランを用意した以上は具体的な方法も考えてある。
「本隊、機雷を撒きながら撤退していきます」
つまりご丁寧に逃げ道をなくしてくれたと。
「……しょうがないか。今回の作戦には影響もないし。フィッシャー提督たのみます」
大まかな作戦はこうなる。敵は一部が先行し残りが後ろに広く配置されている。
敵の先行している部隊が近接戦を仕掛けてきているので、自分たちはその先行している部隊から見て右に位置している。なのでこのまま横の敵は無視し後方の敵を突破しそのまま逃走する。
幸い後方の敵は両翼とも鈍いどちらかは突き崩せる。
つまらない戦いだと思っていたラインハルトは少し笑みを浮かばせていた。
「ほうあの敵の左翼部隊、そこそこやるではないか」
「はい。やっていることは教科書どうりですが対応がとても速いです」
「そのとうりだ。スパルタニアンのタイミングなどみごとだ」
とは言いつつも先行し突撃をかけているファーレンハイトによって分断は時間の問題だと思っていた。
この後その部隊が右翼のエルラッハ分艦隊に大打撃をあたえ逃げおおせ、本隊にも逃げられることになり憤慨することになる。
「敵分艦隊旗艦撃沈」
よし。突破成功だ。しかしさすがにもろすぎじゃないか?
「全速前進。急速離脱する」
敵は追って来なかった。時間もないし追ってこないはずだが、さてどうしよう。
「このまま第六艦隊と合流しましょう。距離も近いですし」
えっ!いやまあその通りなんだけど、そこ壊滅するんだよともいえないし…。
いい言い訳がなくそのままその意見どうりにすすむことになる。
ふう。第六艦隊からいろいろ分けてもらい補給もある程度終わりミサイルも十分。これで楽勝というやけにはいかないんだよね…。でもいいことがあった。ジャン・ロベール・ラップをてにいれた。ムーアが結構煙たがっていたので
厄介ばらいをしましょうか?報告書にはうまいことかいておきますのでと言ったらうまくいった。
しつこく言ったのが原因かな?それとも帰ったらワイン上げるとかのほうかな?まあいいや。
敵は4時半から来るらしい。ムーアはまるで信じちゃいないが偽物でもあるまいし何故気にしなかったのだろう?とにかく敵前回頭を防げない以上この4000隻 (ちょっともらった) でどうにかしなくちゃいけない。とりあえず壁になるように四時方向に展開
「敵、正面より接近」
うわ、もう来た。
「スパルタニアン発進。味方の陣形再建の援護をする。ワルキューレを通すな。主砲短射程に変更。
ミサイルは撃つなよ。近すぎる」
てかなにさ。空母がしょっぱじめからやられるようなことにはならなくて第六艦隊のスパルタニアンも
ほとんど無事だったみたいだけど、第六艦隊は敵前回頭をし被害がでた。
このままではまたやられる。やはり撤退を上申するか。まあ結果はみえみえだけど…。
前回と同じ案を出したら全艦突撃離脱の案が選択された。性格が出るね。
今度も前衛だ。ほんときついよ。精神衛生的に。
だってねえ。今乗ってる船なんだかんだ言って標準戦艦とあんまり変わんないんだよ。旗艦一、二発たえるけど。
つまり、一撃でドカンが十分ありうる。
さてなんとか無事?突破できたけどなんなんだよほんと!
あいつら敵が追ってきたらまた敵前回頭しやがった。マジで見捨てたい……
わけではないけど。ほとんどの人はただ命令に従うだけ。可哀そうでもある。
さっさと指示を出す
「急げ!このまま反時計まわりに前進し敵の後輩をつく」
作中では全軍がこれをやって消耗戦になった。今回は自分だけなのでそうはならない。
うんまあうまくいってる。後ろはメルカッツやラインハルトではなかったようだ。
シュタインメッツかフォーゲルなのだろう。あっでも無理に教科書通りにしているみたいだから
フォーゲルか。
「このまま削れるだけ削るぞ」
結局のところ味方の大部分は旗艦ベルガモンがやられるまで逃げれないのだろう。
ん?第六艦隊の動きがみだれた?旗艦が沈んだか?
「第六艦隊にS1回路を開くように伝達。全艦ミサイル、ビーム撃ちまくれ!
そろそろ逃げるぞ」
S1回路には撤退の方法にタイミングが書かれている。
うまくいけば半分以上が助かるはずだ。
ラインハルトはまた殲滅し損ねたと、不機嫌だった。
「敵の様子がおかしかったですね」
「ああ。あの第四艦隊残存と第六艦隊の動きが違いすぎる。
その上なんだあの最後は?旗艦がやられてからまともな手をうつとは」
「確かに、おかしいです。ですが我々にとって有利ではあります」
その後二人は第四艦隊残存のみ指揮系統が違うと考え付く。
その時すでに目の前には第二艦隊が迫っていたので頭から消えてしまった。
S1回路には別に特別なことは書いて無くただ1隻ずつばらばらに逃げるようにという指示だけだ。
普通こんなことしたら大変だが相手は時間が惜しいので追撃できない。ただ生き残るならできる。
第六艦隊の離脱を援護し、S1回路にあった集合ポイントで再編成を行った。
第四艦隊の残存2000隻、第六艦隊の3000隻ここから戦闘に耐えれないものを除くと4000になった。
全体的に士気は低めで疲労はそこそこ。あと二戦ぐらいはできるだろうか。
第二艦隊はヤンがなんとかするだろうから何もしなくてもいいのだが。
できることならラインハルトにはいなくなってほしい。
「何たる無様な陣形だ。これでは消耗戦ではないか!」
「撤退なさいますか」
「あたりまえだ。これ以上の戦闘に意味はない。…それにしてもあの男やるな」
「ヤン・ウェンリー准将……。!敵接近、3時半の方向です」
「しまった…まだ第四艦隊は健在だったのか。迎撃態勢」
実際に見てみるとこんな風に見えるのか。
「さて、突撃だ敵中央を食い破れ!」
よしブリュンヒルト確認した。少しずれているが射程内だ。
「あれを狙え!あれさえ落せれば、同盟は勝てる!」
ラップはなぜそれで同盟が勝てる?と思ったが、気分が高揚しているのだろうと判断した。
しかしさすがはラインハルト、即席防御陣でも堅かった。
それでもだ、あれさえ落せば自分はとても安心して勤務できる。
「敵陣抜けます。ブリュンヒルト損傷確認、しかし撃沈していません」
まだだあと少しで爆発するかもしれない。
「敵艦隊離脱していきます。ブリュンヒルトは沈んでいません」
終わった……。
やった!ジェシカ、俺は生きているぞ!ヤンも無事だ。
とか思ってるんだろーなーコイツ。ノーテンキめ。地獄はこれからだ。
ラインハルトは正式に元帥。もう他の奴は干渉できない。
同盟は彼の覇道の下敷き。自分は戦死、自分もお前も戦死の未来がありありと浮かぶというのに。
とりあえずだ、目の前のめんどくさい事務作業をどうにかしないと。
「君を本日付で少将に任命する」
何いっちゃってんのこいつ。目の前のさっきとは違う上司口にこそ出さないが、
頭の中で思いっきり悪態をつく。
「私は後方勤務を申し出たはずですが」
「あたりまえだが希望どうりになるとも限らん。
それに君は今回の戦いで十分な実績を示した。いまさら後方などありえん」
そういえばシトレは若い奴に何かと任せようとしていたような…しまったな。
やりすぎたか。ここは秘策辞表を使おう。
「ちなみに軍をやめると言い出したら、一兵卒として徴用して艦長にでもするからな。
たしか君は死ぬなら自分の能力不足で、とかいってたからな」
コイツ…しかもいま徴用されたら帝国への侵攻作戦でほぼ確実に死ぬじゃないか。
「具体的にはどこに?」
「再編成される第四艦隊だ」
後書き
二話 帝国領侵攻作戦
前書き
八月十七日 誤字を修正
アスターテ会戦後、統合作戦本部に呼び出されている。
目の前にいるのはシトレ長官だ。
「第四艦隊ですか?また分艦隊ですか」
「いいや違う。指令だ」
「現在第四艦隊司令のパストーレ中将はどうなさるのですか?」
「あいつは首だ。もとより政府のほうが役に立つからと言ってきたので任せていたが、
今回で全然ダメだった。君がいなかったら、学生のほうがまだましな戦いになっていただろう。
そんなことよりもだ、新設される第四艦隊は数は6000隻通常の半分。他の人員は適当に決める。
要望があるなら、融通をきかせよう」
うわあ。自分の中のシトレ校長いや元帥のイメージが音を立てて崩れてく。
優秀な人員はほしいけど原作とかではあんまりわかんないし、他の影響も考えるとフィッシャーは無理だし……とりあえずラップだな。あとは後にしよう。
「そういえば、ヤン准将は?」
「今は少将だ。君とほとんど同じだよ」
ふう、そこは安心だ。ヤンには頑張ってもらわないと。これ以上は特にないので退室することにする。
新設された第四艦隊の編成をしているがめんどい。
あと人事でビューフォート大佐とラップ中佐が配属された。後は適当だ。
やることがないので訓練ばかりしている。
ビューフォートはフィッシャーほどではないが結構艦隊運用がうまかったのはうれしい誤算だ。
そうこうしている中に、ヤンがイゼルローンの攻略に成功したとの報が入った。
次は帝国領侵攻か…
初めて読んだとき素人目にでもひどいと思ったが、専門家?になってみるといかにひどいかよくわかる。
この作戦は希望的観測に満ち溢れてる。ほかの提督もまあ何とかなるだろうというような雰囲気もある。
ここは自分が大げさに敵の戦力を伝え、過剰にでも危機感を持ってもらわないと。
「一個人の誹謗ととられてははなはだ迷惑ですそもそも…」
さてそろそろ
「シトレ元帥いいですか?一つ皆さんの想定外になっているだろうことがあります。帝国軍の数はもっと多いのです。今まで帝国軍は進行のみををしてきた。しかしながら今回は私たちが進行するということを前提に入れてください。不利なのは地の利だけではありません。数の上でもです。帝国には大まかに三つの軍が存在します。今まで戦ってきた通常部隊、門閥貴族の私兵、その私兵を抑えるための軍です」
「そんなものたかが私兵ではないか」
「この私兵は総数16万隻余になります。彼らは自分の領土が侵攻されるとすれば、
全力を持ってこれを阻止するでしょう。つまりです我々はこの16万隻さらにこれらの暴発を抑えるための正規軍、予想では少なくとも10万隻、さらに通常部隊16万隻と慣れない土地で戦うこととなるのです」
フォーク准将が立った。というかこいつよく准将になれたな。
「そもそもこの遠征は銀河帝国の圧政に苦しむ250億の民衆を開放し救済する崇高な大義を実現するものです。反対するのは、敵に味方するものと言わざる負えません。小官の言うところは誤っていますでしょうか。たとえ地の利あり想像を絶する新兵器があろうともそれを理由として、ひるむわけにはいきません。われわれが解放軍として大義に基づいて行動すれば帝国の民衆は歓呼して我々を迎え入れ協力するに違いないのです。さすれば…」
なんかうやむやにされそうだしまた中断するか。
「フォーク准将、君は大きな勘違いをしている私たちは防衛軍だ解放軍ではない。
極論を言ってしまえば、帝国の民衆は守る対象ではないので見捨ててもいい。
そんなこと無論しないがそれより
帝国の民衆は歓呼して我々を迎え入るという、その発言の根拠をお聞かせ願いたい」
「そのようなこと自明の理でありましょう。彼らは圧政に苦しんでいるのです」
つまり自分の想像と…
「帝国への侵攻に際して私は帝国の状況をそれなりに調べました。はっきり言ってかれらは同盟に悪意はありませんが期待はしていませんし好印象もありません。これは捕虜からのアンケートによるものです。
彼らは支配者が変わるだけという意識になるでしょう」
なんか彼の顔が歪んでるけど大丈夫かな。まあいいや続けよう。
「で私が帝国の指揮官なら私たちに対する対抗策としていくつかの案があります。
一つは回廊の外で待ち構える、もう一つはこちらを誘い込んだ上に分断各個に撃破するこの二つは
単純かつ有効そして十分すぎるほど実行可能です」
どの提督もこれくらいは当然といったところか。
「そして考えられる中で最悪の手、焦土作戦です」
ほとんどの提督はわかってないようだ。
「私たち開放を目的としてます。そのため仮に焦土作戦がとられ、占領地が飢えていた場合
食料の提供などをしなくてはいけません。この特性を敵が利用します。
つまりイゼルローン近くの有人惑星から食料を引き上げるのです」
あきらかな動揺が広がっている。
「そしてなにより非常に有効です。この作戦がとられれば、
有人惑星の予想人口で計算すると補給の回数は著しく増えほぼ間違いなく補給は追いつかなくなるでしょう」
「そのような作戦ありえん」
「ありえます。敵は帝国なのです。彼らは民衆を気にしないのです。私たちにとって市民は守るものですが、帝国にとっては使いつぶすものなのです。
話を戻しますが、敵の策に乗り望むがままに資材を与えた場合、補給どころか国庫が破断します。
そしてこの場合での対応策は簡単です。それは市民を連れて帰ってしまうのです」
「バカなことを言わないでいただきたい。そんな人数連れて行けるわけないでしょう。
それにどこに住まわせるというのだ」
まあたしかにそうなんだよねでももう根回し済みだ。
「今回の作戦に動員されるのが3000万人、予想される市民は5000万人
船は十分にあり輸送自体は不可能ではありません。そしてこの前ホアン・ルイ人的資源委員長、
ジョアン・レベロ財政委員長に伺ったところ食料を渡し続けるよりは連れてきてもらったほうがいいとのことでした。なので敵が焦土作戦をとった場合連れて帰ることにしましょう」
「他に何かあるか」
この後にいろいろなことが決まった。
他の提督との話し合いの結果いくつかのことが決まった。
・とにかく正確な航路図を作る
・補給部隊には最低5000隻以上の護衛をつける。
・敵はこちらを敵陣まで誘い込む作戦を取る可能性が高いため、多少進行速度を落としてでも通信衛星の設置など分断されないようにする。
・敵が回廊外で待ち構えていた場合、近くに補給基地がある特性を生かし持久戦に持ち込む。
・焦土作戦に出た場合本国の用意ができ次第、市民の輸送を始める。
また補給が断たれたら即時撤退、食糧は4割の余裕を持たせるとする。
大体そんなことが決まった。結局作戦目標は決まらなかった。
自分は前線に補給を持っていく仕事になった。
三話
前書き
八月七日 誤字を訂正
ついに同盟衰退の最大要因ともいえる帝国への侵攻作戦が始まる。
史実においてこの戦いでは八個艦隊が実質一個艦隊にまで減り、帝国市民に反同盟の意識を植え付けることになる。そして同盟は慢性的な戦力不足に陥り、さらに損耗した戦力を回復させるために将兵を補充しようとした結果、社会のあらゆる面において人的資源が枯渇し社会システムの運用効率が大幅に低下することになる。おまけにラインハルト陣営の権力は強くなると。
とはいっても初めは順調だ。ただ50の恒星系を解放したところで敵が焦土作戦に出たことがはっきりした。自分は各艦隊への補給を担当している。本来半個艦隊を指揮し護衛する予定だったが、敵の作戦がはっきりしたため補給の重要性が増しほぼ一個艦隊と呼べる艦隊を指揮していた。
9月上旬、市民の移民が始まる。この時点で同盟は100の恒星系を占拠している。
10月25日 ラインハルトが指揮してそうなところ
「敵の侵攻が遅いな、どうしたというのだ?」
「どうやら物資に余裕を持たせているようです」
オーベルシュタインはいつもの淡々とした口調で言う。
「閣下、予想より敵の侵攻がはるかに遅いため一部の地域で飢餓が深刻化していると思われます。
作戦を変更して強襲なさってはいかかですか?それでも数の優位は取れます」
キルヒアイスが言った。彼らしい発言だ。
ラインハルトは困っていた。同盟が来たときちょうど物資が不足し始めるよう余裕を持たせて徴用していたのでいきなり飢餓にはならないが、同盟の進行速度があまりに遅すぎる。最近は特にだ。
このペースでは確実にすべての惑星で餓死者が出たりや内部で暴動が起きる。キルヒアイスは気にしているのだろう。
強襲はしたいが敵の前線部隊は常に中途半端に戦力分散を避け二個艦隊以上で行動しており確実にしとめることはできない。
「キルヒアイス、敵の補給部隊を討て。成功し次第ただちに物資を元に戻す」
「はい、急ぎ作戦を開始します」
「よろしいのですか?敵はあまり分散しておりません。いくら彼が優秀でも厳しいものがあるのでは?」
「これしかないのだ。敵の前線部隊が健在の以上、民衆に物資を配るには」
ラインハルトは自分が甘いと感じた。同盟は確実にゆっくりとは前進しており、将来的にはもっと有利になるからだ。しかしそのためのにはいまだ同盟が侵攻していない地域に住んでいる約2500万の人のすべてが深刻な飢餓状態になることも解っていた。
同盟軍 補給艦隊
史実だったらそろそろ補給部隊が狙われるころかなあと思いつつ航路が完全に作られかつ通信衛星が敷設されるところを前線に向けて移動していた。戦闘部隊1万1千隻、輸送船500隻を連れている。
臨時とはいえまさか中将になる前にこんなに多くの船を率いることになるとは…。部隊間の距離も狭いし。
{同盟では通常一個艦隊 一万五千弱 を率いるのは中将}
まだ狙われないかなと考えたりもしている。そんなところに緊急の知らせが入った。
「前線方面との通信途絶、通信衛星応答ありません!」
マジか、しかしまあこんなに簡単に前線を抜けてくるとは。やはりフェザーンの商業用やたった数週間で作った航行図では駄目だったか。
「全艦戦闘準備!輸送船を中心に方陣を作る。おそらく敵は前だ。ただちにイゼルローンに連絡を」
「敵船団確認11時方向です。数1万5千、旗艦バルバロッサ」
「キルヒアイスか、彼の戦い方はよくわからない。敵に正面を向けつつ後退。輸送船を逃がすぞ」
その後、補給可能という特性を生かしとにかく撃ちまくりながら後退した。補給物資を使うのは少々まずいような気もするが気にしないでおく。しかしつけこまれなかったにしろ、つけこむこともできず数が少なく護衛のため機動が限られるこちらのほうが不利になっていった。
戦闘開始からはや2日、キルヒアイスは苦い顔をしていた
「まずいですね」
「なぜですか?」
「これを見てください。もうすぐワープポイントがある宙域に入ります。
戦闘中の艦は逃げれませんが輸送船は逃げれます。そうなれば私たちの作戦は失敗です。
ここは仕掛けるしかないようですね」
「敵の一部が紡錘陣形を取りつつあります」
「まずいな。しかしこれさえ乗り切れば…」
ヤンのまねをしよう。火力の極端な集中だ。艦隊運用の奴も普通に優秀だし練習したからできるかもしれない。敵部隊の基点を見つけてよし。
「みんな練習の通りだ。きっとうまくいく。…いまだ撃て!」
……よし。一応成功だ。いくつかに分かれてみっともなかったしあまり数は減ってないけど確実に速度が落ちている。
「いまのうちだ。急速後退」
キルヒアイスは考える。確実に失敗だ。輸送部隊はすでにほとんどが逃げている。
敵の増援の危険もある。撤退を指示しようとしたその時、思いもよらない報が入る。
「敵部隊急速に混乱していきます!」
なんなんだこれは味方か?
「これは…ロボス元帥の艦隊です!」
「まずい!ロボス元帥に至急伝達K103ポイントにおいて再編成すると」
ワープポイントに接近していたところいきなり味方がワープしてきて混雑状態になったようだ。
この世界において部隊の混乱ほどまずいものはない。具体的にいうと混乱した一万隻よりしっかりとした千隻のほうが強いぐらい。
早期に再編成しないと。
15分で大まかな編成が完了する。現状はロボス元帥の部隊がのこり七千ほど、敵は一万。
今自分達と戦えば戦闘はさらに長期化、さらなる増援も望める。しかし相手も解っているようですでに後退を始めている。
結局今回の補給はほぼ失敗となる。補給船が戦闘での被害で20%が撃沈または使用不能となった。
補給部隊はイゼルローンに戻り前線には届かなかった。とはいっても、もうすでに補給する対象の市民の8割は移送されておりまた各艦隊の余裕もあるため、一回なら輸送がなくても問題はない。
一番の被害と言えばロボス元帥の艦隊であろう。はっきりいって不注意だ。適当な一分もかからない確認をすれば防げた事故なのに。そして二番目の被害を受けたのが敵艦隊だ。あの後味方の前線部隊が来て包囲されることとなった。ロボス元帥の艦隊を突破し逃げ延びたが半数は失っただろう。
この戦闘の目的からしても敵の目的は明らかなのにいまだ撤退の命は下らなかった。
四話 帝国領侵攻作戦 終了
前書き
八月七日 誤字を訂正
ついに帝国の反撃が始まる……様な気がする。
どうだろう?この前は敵が、そんなにこちらの部隊間が離れてないのに(とはいっても二日かかるが)攻撃してくるとは焦ってるとみていい。提督たちは何も言わないようにしているだろうが、おそらくもう少し進んだ先の有人惑星は飢餓とかでひどいことになっているだろう。それとは関係なく帝国の門閥貴族が「いつまで反徒どもをほおっておくともりだ」としびれを切らすだろう。あいつらはプライドが高い。しかもラインハルトと敵対関係にある。帝国の内部はブーイングの嵐だろう。
今のところ120の恒星系を占領して2300万の民間人を同盟領に連れて帰っている。補給線は大丈夫だ。けれど部隊間の距離が離れるのはまずい。しかしだもう少しも何もなければいいんだ。そうすれば確実に撤退できる。理由はものすごい簡単で下らない。選挙だ。もとはと言えばこの侵攻作戦に求められるは、何かしら軍事的な戦果をあげることだった。もし何か戦果があがれば支持率が上がるらしい。この侵攻作戦はサンフォード議長とコーネリア・ウィンザー情報交通委員長ら多くの閣僚が低下しつつあった政権の支持率を回復させたいがためのものであった。今は12月18日、選挙まで1カ月弱。すでに作戦は4カ月に及ぼうとしている。負担が大きくなってきている。
宇宙暦796年/帝国暦487年12月21日
今自分は第三・十二艦隊に補給をしている。今いる星系はもう人がいない。
しかし自分はついているのかついていないのかこうゆう時に限って敵襲が来る。
「敵部隊接近、数三万六千隻」
うわ、こっちは第三・十二艦隊がそれぞれ一万四千で自分の第四艦隊七千隻だから…合計三万五千隻か。
こっちのほうが少し少ないな。食糧は問題ない。長期の任務で不平が出ているがまだ大したことはない。星図もしっかりしている。地理的には互角だ。撤退するか?連絡してみよう。
「全艦総力戦用意、総司令部に連絡」
やる気だよ…、まあいいけど。敵将は旗艦からルッツにワーレンぽい。二人とも堅実なタイプでキルヒアイスの配下だったっけ?やりづらいなあ。突っ込んだりしてこないかな。
戦闘開始から一時間、全く動いてない。両方ともに被害もほぼない。敵の様子をずっと見ている感じだ。しょうがないから…左側背に回るか。
敵は右を伸ばすことで対応してきたのでもっとまわってみようとする。
また伸びてきた…伸ばしすぎじゃないか。対応はかなり早かったけど、防御が薄くなっている。
「あそこに砲火を集中させろ」
どうやらうまくいったようだ。敵が伸ばしてきたところは壊滅して背後に回ることができ、挟み撃ちに持ち込めた。敵はどうするだろう。二十分ぐらいしても対応がないので突撃分断してやろうかと思っていると。
「敵分裂離脱していきます」
逃げるのか。追撃どうしよう? 軽く考えると本部からの命令がきた。アムリッツァ星域に集合せよとのことだ。
宇宙暦796年/帝国暦487年12月25日
アムリッツァ星域に集合したのは以下の通り。
一万二千隻以上 第3艦隊 第5艦隊 第8艦隊
第10艦隊 第12艦隊 第13艦隊(ヤン・ウェンリー)
六千隻以上 第4艦隊(自分) 第7艦隊 第9艦隊(アル・サレム)
全員初めから逃げるつもりでろくに交戦していない。隊によっては交戦すらしていない。
史実の三艦隊よりとてもいい状況と言ってもいいと思う。
機雷の設置も終わり(自分の仕事だった。無意味になると解っているのだけにめんどくさかった)
各艦隊の打ち合わせも済んだ。補給もまあそこそこある。後は敵が来るだけといった感じだ。
「敵艦隊発見、数七万隻」
打ち合わせで決まっていることだが、前哨戦で戦った敵より明らかに数が少ないので別働隊がいることは丸わかりである。今のところ数で優位だ。別に同盟の士官はヤンとビュコック提督以外無能ということは少なくともないので押している。ヤンなんて恒星風を使ってミッターマイヤーを押すどころか敵の背後に回り混乱させさらにウランフなどが側面に回りそれをビュコックが援護するなどして敵左側背を半包囲している状況になりつつある。帝国も反撃しようとしているが、同盟の攻勢に出でいる艦隊以外は守りを決め込んでおりまた攻勢の中心ともいえるヤンは敵の攻撃をかわした上に倍返しと強すぎるので状況を打開できずにいた。
え、自分?別にサボってませんよ。予備兵力も立派な仕事です。自分だけ階級少将だしね。しかし思うんだよね、予備兵力ってことは何かあったとき使うってことだよね。つまり敵の別働隊三万隻にあてられる…無理だね。こっち六千強だよ。
仕方がないからいろいろ準備しよう。ここには恒星があるからね。
機雷原に穴が開いた。暗にどうにかしろって他の提督に言われた。まあちょっと時間稼ぎってことだろうけどそれなんて無茶?こっち相手の五分の一ですが。 いやまあわかってたことだしいろいろ仕掛けたけどね?
「各艦、核融合ミサイル発射用意。目標恒星アムリッツア」
ミサイルが当たり恒星風ができる。しかもこの恒星風半端ない。ヤンが一隻分のミサイルで一艦隊を動かした。少なくとも今回はその千倍ぐらいは打った。そしてあらかじめ配置しておいた小惑星と余った機雷が恒星風と一緒に地雷原に向かっていく。地雷原は消滅したわけじゃない。穴が開いただけ。つまり敵は上下左右機雷に囲まれるところを通ってくる。そこに一個艦隊どころか百個艦隊ぐらい動かせそうな恒星風とすさまじいスピードの隕石が直撃する。穴をとおっていない艦もあおられて陣形が崩されたうえ味方の船やら小惑星やら恒星風にあおられた機雷やらいろいろごっちゃ混ぜだろう。これで数時間は動けないはず。
しかしまあそううまいこといくわけがない。
「第七艦隊、第九艦隊突破されつつあります」
できればこの後混乱している敵別働隊を攻撃したかったんだが、確かにあの艦隊は数がすくなかったし。
どうやら双璧ががんばったらしい。あの二つがやられると味方左翼がまずい。とはいっても今行ったら味方と入り乱れてしまう。
「提督、急ぎませんと」
いやまあそうなんだけどね?
「提督、幸いまだ味方は少し持ちます。敵右翼に回り攻撃しましょう。そうすれば敵の攻勢が緩みます」
ラップ中佐か。それがいいねそうしよう。
敵左翼に回る。戦闘開始から時間がそれなりに経っているので皆さん疲れてる。しかしこの艦隊ときたらミサイル打っただけと非常に楽してる。考えたら遊兵のきもする。んなに?ブリュンヒルト旗下の艦隊が来た?てことは味方の負担あんまり減らない?それよりも数多い!
「提督ご支持を」
ああうん。パニクッてしまった。
「各艦、密集陣形、少し引きつつ防御を固める」
ラインハルトはいらだっていた。敵陣正面はがちがちに固められ、味方左翼は包囲され、増援は大混乱
なんとか敵陣中央を突破できるかと言ったところだ。とにかく後手後手に回っていた。このままではそう長いこと経たず左翼は壊滅する。艦隊司令こそ優秀だが分艦隊司令がそろっていないせいで細かい動きができない。
「突撃する、相手はこちらの半分以下だ」
もとはといえばこの艦隊さえいなければ、増援が来て今頃は追撃戦だった。さすがにこの戦力差はどうしようもあるまい。そうすれば敵左翼を半包囲における。
「敵紡錘陣形をとります」
今時分が突破されれば左翼がまずいけれど止めることはできない。なら
「砲を短射程に変更。敵の先頭に放火を集中しつつ、急いで左にずれろ。スパルタニアン発進用意」
個の艦隊は疲労が少なく数も少ない分動きがいい。急いでずれると敵艦隊は味方左翼と自分の間に挟まった。
「よし、今まで休んでた分だ。ミサイル発射、砲火を敵後方に集中させろ。スパルタニアン発進」
しばらくたつと変な陣形になった中心に元味方左翼その周りに敵本体さらにその周りに味方といった感じだ。ちなみに敵別働隊は混乱とむちゃくちゃ遠くに飛ばされてしまったのでよくわからない。
ひとまず有利?と言っていい。しかしヤン中将がもうそろそろ敵別働隊が来てもおかしくないとして撤退を発案してほかの提督も賛成なので、早急に味方元左翼を離脱させる必要があった。そうこうしているうちに敵別働隊が来てしまった。急いだのか数が一万だけだ。
しかしまあなぜこっち来るかねえ?(近いだけ)
「道をあけてやれ」
「すぐあけてしまうのですか?」
「それでいい敵は助けようとする部隊と逃げようとする部隊で混雑するだろうそこを狙う」
確かヤンもやっていた方法だ。しかしなぜ自分の時だけこんなうわーって顔されるんだろう?
予想どうり敵は混乱、敵の包囲は解かれこちらの包囲も解かれる。撤退の指令が来たので撤退が始まる。ラインハルトは即座に建て直し追撃を行ってくる。ここは天才ヤン提督にお任せ…え、自分も行け?今更ロボス元帥のありがたいお言葉をいただいたので自分も殿になってしまった。
敵もボロボロなのでヤンの後ろについて行ったら普通に撤退できた。
宇宙暦796年/帝国暦487年12月27日
同盟軍の撤退が完了する。同盟軍は目的が決まっておらず成功も何もないが得たものはイゼルローン帝国側のおおよそな航路、教育のレベルがあまり高くない2400万の市民の救出とあまり意味がないと判断されたので失敗ということになる。帝国は同盟を追い払ったということで成功ではある。しかし事実上初めの一週間は無意味であり市民が奪われるという門閥貴族にとってとても屈辱的なことが起きた。
最終的に同盟軍は四分の一ほどの船籍を失った。
第5艦隊第13艦隊(ヤン・ウェンリー)第10艦隊
以上の艦隊は問題なく運用できる。
第8艦隊第12艦隊
これらの艦隊も再建可能の範囲での被害に収まった。だが
第3艦隊 第7艦隊 第9艦隊(アル・サレム)
これらの艦隊は指揮官戦死または負傷かほとんどの艦が沈んだため機能しない。なので他の艦隊に組み込まれたりする。
自分は階級が上がった。念願ともいえる中将だ。これでまともに艦隊が動かせるようになる。
何がともあれ史実において八艦隊が一艦隊に減ったのと比べれば、相当ましだ。少なくとも三艦隊は動いているのだから。
五話 救国軍事会議のクーデター
前書き
短いです。
八月七日 誤字を訂正
次は救国軍事会議のクーデターだったっけ?止める方法は…
1、反乱起こす人を説得する
2、クブルスリー本部長を助ける
3、ビュコック大将に頑張ってもらう
4、クーデターに加わる
…無理。1は不可能。2は日にちがわからない。その上それで止まるかもわからない。
3は何をしたらいいかわからない。4もヤンには勝てないだろうしいやだ。
とりあえずイゼルローンに捕虜送ってこいと言われたのでちゃっちゃと行ってくる。
目の前では敵将ジークフリート・キルヒアイス上級大将がにこにこしながら
ヤン大将と握手をしている。
ああそうかリンチが持っているラインハルトの計画書取り上げちゃえばいいんだ!これで解決。
「リンチ少将を逮捕しろ。テロの容疑だ」
完全な越権行為だがなんとかごまかした。
ひとまず安心なのかな。でも一人しかいないという訳ではないような気もするし…。
「なんのようかね?」
「ええっとですね…」
ビュコック大将に会っているが何と言ったらいいか。
「はっきりしたまえ」
「…そのですね、反乱が起きそうな気がするんですよ。根拠がなく推測ですけどですけど、帝国で皇帝が死んで内乱が起きそうです。その間同盟の足止めとして内乱をおこさせることが有効だと思うのです」
「君もヤンと同じことを言うんだな。まあいいそれで具体的に何をしてほしいんだね?」
「万が一反乱軍が艦隊を持った場合などを考えて、討伐できる権限その他に陸戦部隊がほしいのです」
「そこまで大きくなると?」
「はい。思います。私もある程度軍に身を置いてますが特に若い者は政治の腐敗に嫌気がさしています」
「わかった。その件についてはいいだろう」
「ありがとうございます。それでですね、ハイネセンでクーデターを起こすなら、軍事演習が行われる日が怪しいと思います」
いやあ緊張した。あの人怖い。
さてと自分も演習とかかこつけてハイネセンから離れますか。
部下たちの休暇をくれという不満のあらしの中、また帝国侵攻するかもとかかこつけて
どこか辺境で強襲、上陸戦などの訓練をしていると辺境で反乱が起こったらしい。
ドーソンに鎮圧に行けと言われた。順調にやっているとハイネセンでクーデターが起こった。
せっかく日時まで予想しといたのに。そう簡単にはいかないらしい。各艦隊司令官は捕まり事実上正規軍はヤンの第十三艦隊と自分の第四艦隊だけになった。クーデターの実行者は救国軍事会議を名乗りヤンと自分に帰順を求めてきた。断ったけど。自分はヤンよりハイネセンに近いので一直線に向かうと特に艦隊に合わずそのままつけてしまった。
「ねえ、自分なめられてる?どうせアルテミスの首飾りで何もできないとか思われてる?」
「そうですね」「そうでしょうなあ。実際何もできませんし」
うわ部下にまでこのいわれよう。でもまあヤンのまねすれば突破楽勝。
というわけで氷塊をぶつけてやった。ただし自分はケチだから10個だけ。
なに?ヤンが十一艦隊を破った?そうですか。
では通信しますか。
モニターにエベンス大佐が映った。
「見ての通り、首飾りはもうほとんどなく死角からハイネセンに上陸可能です。他の首飾りも破壊可能です。もはや第十一艦隊もなく先ほどと同様の手段で首飾りも破壊できます。これ以上の抵抗は無意味です。投降を」
「救国軍事会議議長として話をする。我々は自らの敗北を認め、無益な抵抗を断念する」
「グリーンヒル大将はどうされた」
「閣下は…自殺された。ご立派な最後だった。我々は銀河帝国の専制政治を倒すために立ったのだ。貴官はその専制政治に手を貸したことになるのだ」
ここはどうしよう。無視してもいいんだけどな。
「あなたたちは言論を統制した。そして権力と暴力によって支配している。それこそが専制政治だ」
「ちがう我々は自己の権力を求めているのではない。政治の腐敗を正すために他に方法がなかったのだ」
「たしかにそうかもしれない。しかし手段を間違えている。貴官たち正したいことは政治家の腐敗だ。そしてその方法はクーデターではなくデモなどであるべきだった。性急でもあるしこの内乱の犠牲になった命を軽んじてもいる」
これだけの規模のことができたんだ。そうでなくてもトリューニヒトの暗殺ぐらいしてくれればよかったのに。
「いや、それでは遅いのだ。我々は正義を欠いてはいなかった。運と実力が足りなかっただけなのだ。せめて貴官にお願いする。我々の血が無駄に終わらぬよう、この国を同盟の未来を頼む。さらばだ」
「死ぬ気でしょうか?」
「たぶんね。これで同盟は貴重な人員と船を多く失うことになった」
帝国はラインハルト独裁の新体制で社会が活性化したのに対しこれだ。
ほんとに先が暗い。
六話 第8次イゼルローン攻防戦
前書き
八月七日 誤字を訂正
ヤンが査問会に呼ばれイゼルローンを出たらしい。ということはそろそろイゼルローン攻略戦だ。今回は同盟の戦力がまだそこそこあるので半信半疑だけれど。というわけで演習に行こうかな。この前のクーデターは早く終わったしみんな休憩できただろう。
「またですか?」
ラップ中佐それはどういうことですか?
「これを見てください」
ん?雑誌?なになに{演習頻度だんとつナンバーワン 第四艦隊}。別にいいじゃん。
「よくないですよ。あなたのせいでろくにハネムーンに行けなかった。
いいことも書いてありますよ。生還率が現在二位です」
それはよかった。とにかくだ三日中には出発しよう。
「了解」
イゼルローン回廊での戦闘を予測して、イゼルローン回廊同盟側出口で演習をしている。
狭い回廊になれるのが目的でもある。
「イゼルローン要塞から緊急通信!帝国軍来襲、数およそ二万五千隻、なお移動要塞が来ているとのことです。詳細は資料にて」
史実より多い。どういうことだ。
「演習中止。ただちに救援に向かう」
「また演習中にそのまま戦闘か…。はあ」
ここからなら一日で着く。あとそこ言うなら聞こえないようにしてくれ。
イゼルローンに着いたはいいが、両者全く動いてない。とりあえず要塞の陰に艦隊を移動させて、自分は要塞に向かう。
「援軍に来ました。第四艦隊です。よろしくお願いします。状況の説明をお願いします」
「司令官代理のキャゼルヌ少将だ。まずあの要塞はガイセスブルグと言って大きさこそイゼルローンより小さですが、トールハンマーに匹敵するガイエスハーケンという主砲を装備している。はじめお互いの要塞の主砲を一発撃ち合った。その後敵の陸戦艇が揚陸しようとしたが撃退した。その後は膠着だ。基本方針はヤン司令が来るまで待つことだ」
余談だが自分はキャゼルヌとそれなりに仲がいい…と思っている。
「解りました。私たちの艦隊は演習の途中で物資がわずかながら不足気味ですので補給をお願いします。それと港が足りませんのでしばらくは流体金属内で待機させていただきます」
会議後
「久しぶりじゃあないか。元気か?」
「久しぶり。自分は元気だ。キャゼルヌは…普通か?」
「いやいや今の状況ではな、そうも言ってられん。それより期待しているぞ。まともに一個艦隊を動かせるのはお前とメルカッツ提督だけだからな」
「そんなに期待しないで下さいよ。艦隊司令になってまだ三年しかたっていませんし」
その後世間話などをして艦隊に戻った。
イゼルローン要塞司令部
「キャゼルヌ先輩。あの人いったいはどういう人なんですか?」
「アイツはな一応俺の同期だ。当時の成績は知らん。あのころなんでかしらんがよく話しかけてきてな。よくわからん奴だ」
「ヤン提督は戦略面では有能だろうとおっしゃっていました。彼のおかげでアスターテ会戦・帝国領侵攻作戦でわが軍は大敗を喫しなかったと」
「まあなんにしろそれなりに役に立ちそうということでしょうな」
二日後、すでに補給も終わりぶらぶらしていた。
「イゼルローン要塞より報告、敵艦隊発進数二万隻。二手に分かれ要塞射程外を大きく迂回してきます」
「片方を迎撃する。戦闘態勢。艦隊を外延部に移動後、陣を横に大きくしろ。」
「敵要塞接近開始。要塞砲の打ち合いが始まりました」
あんまり変わんないけど一応言っておくか。
「要塞に連絡。流体金属の満ち引きに気をつけるよう」
「敵旗艦ガルガ・ファルムルを確認…敵艦隊有効射程に入ります。」
レンネンカンプか。
「撃て」
この状況なら勝てる。外延部での戦闘はついさっき慣れた。さらに敵は航行限界と要塞の射程に阻まれ広く展開できない。またこちらは半包囲に成功している。
「敵紡錘陣形を取ります」
まあそうだよな。自分でも撤退かそれをする。
「前を開けてやれ。ただし後ろは閉めろ」
結局敵は前、横からの攻撃が横、後ろの攻撃に変わっただけになる。その上元から数でも劣勢だ。
ラインハルトはアスターテにおいて相手の戦力が自軍比較して65%の敵をほとんど被害を出さず正面から打ち破った。今自分は相手の戦力が自軍比較して71%の敵を半包囲している。パストレーと帝国の将、自分とラインハルトを同等の能力とは言うつもりはないが十分に有利だ。
「一気に押し込め、外延部にたたきつけろ」
見る見るうちに数が減っていく。
「もう一方艦隊が要塞を一周して接近してきます」
今戦闘をしているのは要塞と外延部の間だつまり敵の増援が来るのは包囲していない敵前方か。
「包囲を解け。要塞流体金属内に入るぞ。故障した艦はドッグに入れてもらえ」
「敵が要塞裏にて集結」
「そろそろ敵はワルキューレを出すはずだ。全艦発進。敵戦闘艇を狙え。それとイゼルローン要塞に連絡
トールハンマーはやり方によってはあてれるはずだ。それと艦隊の出撃、あとミサイル攻撃を」
「ワルキューレ、水素爆弾迎撃されます」
「さすがはヤン・ウェンリー。こちらの手のすべて封じられるとは」
「トールハンマー来ます」
「散会しつつ後退。まぐれ当たりでも密集していると全滅するぞ」
「敵艦隊さらに出てきます」
「馬鹿な!イゼルローン要塞の収容量は二万隻だぞどうなっている」
これは圧勝かな?駐留艦隊と第四艦隊合わせて三万隻を優に超え相手確実には一万五千以下。撤退するにも時間がかかるし航路も限られる。
「ガイエスブルグ要塞付近から艦隊発進。数二万隻!」
まあありうるか。外にいたのが三万中に一万六千入るはずだからな。
「急げ前面の敵を叩きのめせ」
目の前の敵を一万以下に減らし急ぎ自分は反転、再編成しつつ増援の対処に向かう。
第四艦隊は残り一万二千。増援の二万隻を相手にすると地理では有利で数、疲労で不利だ。
やはり航行限界と要塞の射程に阻まれるところに展開する。今度は数が多いので前のようにはいかない。
「密集しろ。どうせ相手は一部の船しか撃ってこれない」
「敵密集して突撃してきます!」
「緊急回避。イゼルローンによれ」
「艦隊、接触します」
疲労で動きが鈍っている。まずい。
「このまま密集しつつ敵の側面を狙い続けろ。あともうすぐ敵が向かうとメルカッツ提督に連絡」
敵は進行方向の都合でこちらに横を見せている。こちらに正面を向ければこっちが不利になるがそれでは救援ができない。削るだけ削ってやろう。
「敵要塞裏に出ます」
「よし、追撃だ。後ろに食らいつけ」
イゼルローン要塞駐留艦隊はすでに包囲をときイゼルローン要塞側に移動していた。
敵はそのまま離脱を図ったが追撃をしばらく食らった。
イゼルローン要塞司令部
艦の修理と再編、救出作業、外壁の応急処置、今後のこと、そして休憩と二日間ぐらいごろごろしていると敵に動きがあった。何やらほとんどの艦が要塞から出ていったらしい。
「一体敵は何をするつもりなんだ?」
「要塞が壊れそうとかだったらいいのだがね」
「それはそれで困る。あんなものの残骸じゃますぎるだろう。撤去にいくらかかるか。それはそうと艦隊司令はどのようにお考えで?」
なんか最初は固かったけど今は緩いなと思いつつ。
「要塞をここにぶつけるつもりでは?」
「そんなことされたらここもおしまいですな」
「笑い事じゃあないぞ。十分にあり得ることだ」
「ガイエスブルグ要塞接近してきます」
「要塞司令。私に考えがあります」
まあ普通にまたしてもヤンのまねというわけだ。彼の発案を取って悪い気もする。
円状に配置されているエンジンの片側だけ壊しスピンさせた。それにトールハンマーを撃ち込み完全にガイエスブルグ要塞は崩壊した。その余波をうけ周りの艦も大変な被害を受けた。
「…追撃する。あと投降を呼びかけろ。救出用のシャトルも出せ」
帝国はこの作戦に参加したほぼすべての兵力を失う。この被害は四万隻、人員450万人。
一方同盟の被害は四千隻、あとはイゼルローン要塞外壁など。完全に同盟の勝利と言える。
あとケンプは生きてるらしい。
七話
前書き
八月七日 誤字を訂正
ヤンは第八艦隊と一緒にイゼルローン要塞に来る途中驚いた。
「帝国を撃退した?キャゼルヌ先輩やるじゃないですか!」
「いや。残念だが私のおかげじゃない。要塞駐留部隊、メルカッツ提督、それと第四艦隊のおかげだ」
「近くに第四艦隊がいてよかったですね。でなければ私は間に合わないと思いましたよ」
「おいおいさすがにそれは…」
「いえ。最後のイゼルローン要塞にガイエスブルグ要塞をぶつけるという奴、あれはまずかった。
帝国にとってガイエスブルグ要塞は失ってもいいものですが、同盟にとってイゼルローン要塞は生命線ですから」
「そうか。まだこっちに来るのには2週間以上かかるからな、ゆっくりしてこい」
「そうですね。今回は帝国様々です。査問会は中止にしてくれるし、私が来る前に撤退してくれるし」
次はついにラグナロックか。この作戦だけやけにかっこいい名前がついてるんだよね。
それはそうと展開が読めない。同盟にはまだ八個艦隊はある。まあ帝国のほうが多いのは確実なんだろうけど。
まずロイエンタールがイゼルローン要塞を陽動とヤンを拘束するために攻める。その後フェザーンを占拠する。そしてフェザーン回廊を通って同盟領に侵攻する。そんな感じだったはずだ。まあいろいろやってみよう。
とりあえず練習だ、ということで部下の不平を聞きながらバーラト星域で訓練していた。そうしたらイゼルローン要塞に敵が来たらしい。イゼルローン要塞に連絡を取るか。
実際に通信を取ったのは一か月後になった。
「ええっと…どういった用件で?」
確かにまあ解らないよな。
「戦闘中失礼します。火急に聞きたいことがありまして。敵は積極的に攻めてきますか?」
大体予想はつくが確認のためだ。
「いえ。ここしばらくは非常に消極的です」
「解りました。ところでヤン司令は帝国がフェザーン回廊を通って侵攻してくると思いますか?」
「!…私は思います。そしてこれが帝国の陽動だと思っています」
「解りました。それでお願いがあるのですが……」
うまくいったかな。
苦手なビュコック宇宙艦隊司令長官に会っている。
「ヤンからも聞いた。諸君らは敵はフェザーン回廊を通ってくるという考えらしいな」
「はい、そうです。現在の帝国の体制においてなんらはばかる必要がありませんし」
「しかしな、根拠がなくてはフェザーンに忠告しても意味がない」
まあルビンスキーに言っても意味ないけど。
「はいですから私をフェザーン回廊の演習に行かせてほしいのです」
「それくらいなら私にもできる。いろいろ手配しよう。好きにするがいい」
今度はホアン・ルイ人的資源委員長、ジョアン・レベロ財政委員長に会っている。
「なんだね。今度も厄介ごとかね」
うわあ。やっぱり帝国侵攻作戦の時の恨みがあるのかな?
「レベロそう言うな。前の彼の作戦がなかったら最悪七個艦隊なくなっていたかもしれないんだぞ」
「ええと今度はですね。フェザーンの情報網がほしいのです」
はあ。いろいろやってから、部下の愚痴{また練習か}を聞きながらフェザーンの近くで演習をしている。戦闘に入る可能性があるので補給艦もつれてきた。
「提督!フェザーンから連絡、帝国が侵入してきました!」
情報網がほしいとか言ったがこの連絡が欲しかっただけなのでOKだった。
「全艦に通達する。演習ただちに中止。即座にフェザーンに向かう」
フェザーン回廊に侵入した。このために自分はいろいろなものを用意した。陸戦部隊、広報科etc。
すでに帝国は上陸を始めている。
「全艦進撃!」
はっきり言って楽勝だった。完璧な奇襲で、その上戦闘用の船ならこちらの船が多かった。大気圏突入していた艦も多く、飛行のための推力、空気抵抗、並びに地理上の不利のせいで得意の速攻も役に立たなかった。本隊は逃がしたが多くの船を沈めれた。その後陸戦隊を制圧。どさくさに紛れ航路局のデータを取り同盟のデータを消した、駐在武官を収容、そのあと本国に連絡を取った。
結局のところそのあとは偵察からのミュラー艦隊接近の報もありこれ以上の駐留は無意味とし同盟出口付近の有人惑星近くまで撤退した。同盟は領土各地に補給基地がありそこで補給も行った。
「大変なことになりましたね。それにしても演習すると敵が来ますね」
ラップ中佐が話しかけてきた。
「まあそうだな。イゼルローンは偶然{ほんとは大体わかってた}だが今回は予想していたからな」
「同盟はそんなに優秀な諜報網をもっていたのですか?」
「いや推測だよ。ヤン指令の」
「そうですか。つまり今回の演習の後の長期休暇の約束も当然のごとく踏み倒すつもりだったと」
「いやあラップ君まだ仕事はあるよ。この星系の市民の避難とか。ああ忙しい忙しい」
その後周辺の市民の避難が終わり次第、ハイネセンに帰投した。
八話 ランテマリオ星域
前書き
八月八日 誤字を修正
帝国はラグナロック作戦の腰を折られた。はじめフェザーン占拠に失敗。その上一個艦隊、陸戦隊を失う。次にフェザーンの抵抗。彼らは回廊を民間船で封鎖、並びに同盟から手に入れた機雷の配置を行った。また帝国がそれらを突破し侵入してきたあとデモ、ゼネストを行い補給基地としての能力を発揮させなかった。フェザーン自体生産力が低いのでどこかから輸入を行わないといつかは息切れするので長続きしないだろうが。またリーダーもいないため効率も悪かった。
「申し訳ございません。閣下」
「いやよい。今回は私も慢心していた。まさか同盟が襲撃してくるとはな。それよりもこれからのことだ。作戦は続行する。時間の問題だがしばらくフェザーンが補給基地に使えない以上補給線が伸びるな」
「閣下それについては私に案があります」
ええっとなになになるほど。今度はガルミッシュ要塞をフェザーン回廊に持ってきたと。
ふざけんな。お前らリッチすぎるだろ。ずるいぞ。
はあ。フェザーンが補給基地として使用できなければもっと時間稼ぎできると思ったんだけれどなあ。
こうなったらヤン頼みだ。方針が決まったら実行!
またまた苦手なビュコック宇宙艦隊司令長官に会っている。
「で今度は何かね。楽な頼みで頼むよ」
「ドーソン統合作戦本部長を解任できませんか?」
「藪から棒に何を言う。各艦隊司令官の意見や今回のフェザーン侵攻、各艦隊司令官や私からの進言も受け付けなかったなど能力に問題があると思う。しかし政府が邪魔をする。なにかもう一つ根拠があれば押し切れるのだが」
「そうですか。あのですね、第十三艦隊をフェザーンから侵攻してくる敵にあててほしいのです。このままイゼルローン要塞にいても動きを封じられているだけです。代わりにだれか派遣して彼の能力を最大限に生かすのです」
「そうは言ってものう…代わりの人員つまり大将クラスでそこそこ使えるな奴は早々見つからん…ん?」
「私が行きます。今回の一個艦隊撃破と前回のイゼルローンの功績では大将に昇格はできませんか?」
「そうだな。検討しておこう」
却下された
その後帝国はラグナロック作戦を続行。ランテマリオ星域での戦いになる。
宇宙暦799年/帝国暦490年4月8日。
同盟の戦力 司令官がビュコック、総参謀長がチュン・ウー・チェン
第一艦隊 (パエッタ) 第四艦隊(自分) 第十艦隊 (ウランフ)
第十四艦隊 (モートン) 第十五艦隊 (カールセン)
五個艦隊 戦闘用艦艇7万隻、支援用艦艇4万隻
帝国はラインハルト、シュタインメッツ、ミッターマイヤー、ミュラー、ワーレン、ファーレンハイト、ビッテンフェルトを各司令官として七個艦隊、戦闘用艦艇12万隻、支援用艦艇4万1900隻。
基本方針は戦力差を補うため地理を利用することになる。
今回帝国は正確な航路を持ち合わせていない。また双頭の蛇も使ってこない。
真っ向からの正面決戦を挑むつもりらしい。
今回は相手が双頭の蛇を使ってこないので進行方向横から攻める。第一艦隊 (パエッタ)
第四艦隊(自分) 第十艦隊 (ウランフ)第十四艦隊 (モートン)
の戦闘用艦艇と支援用艦と2万、それに多くの隕石に張りぼてをつけたものを連れ相手から多いように見せ、さらに普通に盾に使うための隕石も持ってきている。
はじめ踏み台のような陣形を取り砲火を集中させる。その後帝国が素早く回頭。こちらは数が少ないがビュコック元帥のもと防御陣を形成、第一惑星軌道まで後退エネルギー流と隕石を盾に持久戦に持ち込む。
実際は同盟が戦闘用艦艇5万2000隻なのだが水増しし7万隻に見せている。そのため中央の艦のほとんどが偽物で突撃でもされれば偽物だとばれる。陣形は密集。帝国はそれを覆い隠すように囲んできている。
戦闘開始から3時間、帝国のビッテンフェルトの艦隊が移動を開始、エネルギー流の突破を図る。史実においてはこれによって壊滅的打撃を被るが今回はそうはさせない。というか数が多いのでチュン・ウー・チェンの策、エネルギー流をわたってきたら集中砲火で撃退してしまった。とはいっても現状は変わらず戦線は膠着しさらに4時間経過する。
戦場で動きがあった。帝国後方より第十三艦隊が来た。それと同時に同盟本隊は隕石を発射、総攻撃をしかける。一時帝国は混乱しかしラインハルトの一喝で秩序を取り戻し撤退に移る。同盟はこれを追撃被害を増大させた。
ところでこの戦闘の間、同盟は策を弄している。それは…
「うまくいったか、カールセン」
「はい、大成功です。これで相手はしばらく侵攻できないでしょう」
何をしたかというと簡単でフェザーン回廊のガルミッシュ要塞を落としたのである。
これにより帝国はまたしても補給基地を失い、さらに陸戦隊、補給物資も失う。
そして同盟はというと大量の捕虜と大型要塞のワープ技術を手に入れた。
今回の戦いで同盟の被害は戦闘用艦艇4万隻。またパエッタ・モートン・ウランフ提督戦死または負傷し除隊。正直よく生き残れたと思ってる。
帝国は戦闘用艦艇5万隻、支援用艦艇2万隻、ガルミッシュ要塞、侵攻用の物資を失うこととなった。
後書き
同盟軍の帝国領侵攻の時、帝国軍は相手に気づかれず結構近いところまで接近していたので、
今度は逆にして包囲させ壊滅的打撃をあたえようとも思いましたが、やっぱり規模が大きかったのでやめました。
九話 バーミリオンの準備
帝国はすぐさま補給線を再建。さらに艦隊の補充をおこなった。しかし同盟は戦力の補充はほとんどできていなかった。
統合作戦司令室
「帝国の侵攻準備は終わりすぐさま再侵攻可能な状況にあるようです」
チュン・ウー・チェン総参謀長が報告を行う。
「すまんなカールセン。貴官の働きもあまり時間稼ぎにはならんかったようじゃ」
「いえ、そんなことより今後の対策を練りませんと」
「そうじゃったな、さて諸君今後どうするかじゃがだれか意見はあるか?」
現在の同盟の機動戦力は第四艦隊(自分) 第八艦隊 (アップルトン) 第十五艦隊 (カールセン)
そして第十三艦隊 (ヤン) 戦闘用艦艇5万隻 支援用艦艇5万隻
とてもじゃないが帝国に太刀打ちできない。情報によるとどうやら今度もフェザーンから来るらしい。
「私に意見があります。帝国はその大軍の維持のため補給線を長く太くせざる負えません。そのためどこかに基地を作るでしょう。おそらくウルヴァシーになります。ここへの輸送船団を狙います。敵の全軍が一直線にハイネセンを目指した場合はハイネセンには同盟のほとんどの戦力を置いておくことになりますが、一個艦隊は補給線を断つために出せるはずです」
さすがはヤンといったところか。たしかに原作でもウルヴァシーに基地を作っていた。
「その作戦は私が取ります。うまく彼のプライドを刺激できれば、自分を囮に一対一の決闘に見せかけた罠を仕掛けてくるかもしれませんし」
ひとまずヤンの案は採用される。
その後、ライガール・トリプラ両星域においてシュタインメッツ、ワーレン、レンネンカンプその上ルッツの艦隊を撃退、補給を断つことに成功する。そしてヤン艦隊をおびき出すため、ラインハルトは全艦隊を同盟領各地の占領のために分散させて本陣を手薄にした。
統合作戦司令室
「知っての通りヤンの策は成功した。これから私たちもヤンの援護をする。そのために少しでも長くラインハルト旗下の諸提督を足止めする」
「ヤンを直接援護してはいけませんか?」
「それはできません。こちらの艦隊数が増えれば相手も対応し増えます。そうなると皇帝を逃がす危険が高くなってしまいます」
チュン・ウー・チェン総参謀長が各艦隊の役割を発表した。
アップルトン提督はファーレンハイトを
カールセン提督はアイゼナッハを
ビュコック提督はミッターマイヤーをそれぞれ足止めする
位置的にはそれらの敵艦がラインハルトの艦隊に近くこれは正確な判断だった。
戦力の分散はまずいが足止めさえできればいいのでそこまで気にしないことになった。
話が飛ぶがガルミッシュ要塞攻略のさい手に入れたデータの中に航路図があった。
それによって帝国領土の航路図および敵がどの航路を知らないか正確に把握できたので奇襲がしやすくなった。まあ奇襲だけで勝てるわけないが。フェザーンの航路局が持っていたのは商業用のものがほとんどで軍事用の航路は載っていなかったらしい。
ルビンスキーの持ってるやつなら、同盟のよりすごいかもしれない。
それと自分は首都防衛の任についた。
史実とは多少違うが、本来はこの戦いでヤンはあと一歩までラインハルトを倒せるところまでにいき、ハイネセンでトリューニヒトが降伏しなけばラインハルトは死んでいただろう。
疑問に思っているのだが史実においてトリューニヒトが降伏しなかったら、ロイエンタールとミッターマイヤーはハイネセンを本当に核攻撃しただろうか?ヴェスターランドの例を見れば絶対やると思えるがロイエンタールはともかくミッターマイヤーはどうだろう。まちがいなくオーベルシュタインならやっただろうが。
とにかく今回は自分がいる。二個艦隊なら一時間は耐えれるはずだ。それでも確実に勝てるよう準備をするが。
十話 ハイネセン防衛戦
先ほどヤン艦隊がラインハルトと交戦状態に入ったとの連絡があった。悪い連絡がある。ラインハルト単独ではなく、もう一つ艦隊があったらしい。敵の数は約二万五千。ヤン艦隊の数も史実より多く二万隻。つまりより大規模な戦いになって倒すまで時間がかかるというわけだ。自分の負担が大きくなる。
ヤンとラインハルトが交戦状態になってはや六日ついに連絡がきた。
「哨戒艇より連絡、敵影発見。数二万六千、距離はあと二日で着くぐらいの距離です」
もっと早く見つけれなかったのかと思いつつさらに情報を集めるよう指示した。
ついに首都星防衛戦が始まる。後からの情報によると敵将はロイエンタールとメックリンガー、少しロイエンタールの艦隊のほうが多いらしい。指向性ゼッフル粒子発生装置も確認した。それで残しておいたアルテミスの首飾りを破壊する気なのか、機雷を警戒してか両方かどうだろう?
防衛用の戦力や施設の確認をしておこう。
1・機動艦隊一万四千隻 定員はほしかった…
2・アルテミスの首飾り これは二つ残っており軌道上を離れて回っている。半自動にした。
3・大気圏内の戦闘機 数2千 大気圏内に敵が入った時用
4・マカロニみたいな補給基地 以下マカロニ
ミサイル発射管やビーム砲座もついてる。数は20。同盟各所からかき集めた。これは首飾りの死角を補うため少々無理をして惑星回転軸と垂直の軌道に乗っている。また移動も可能。
5・隕石 盾に使ったり、ぶつけたりする予定。
6・機雷原 アルテミス軌道上より内側に広がっている。まさかすべて囲うわけにはいかず限定的。
正直艦隊だけでは無理すぎるのでけっこう頑張って用意した。
交戦まであと少しというところで、一度やってみたかったしやったほうがいいとい言われたので演説をしてみる。
「私はこの作戦の司令官だ。全員そのまま聞いてほしい。この作戦はヤン提督が皇帝を倒すまでの時間稼ぎを目的とする防衛戦だ。事実上の皇帝ラインハルトは幼帝救出をこの戦闘の目的としている。だがそれは間違いなく建前だ。彼らは少したりとも外交努力というものをしなかった。彼らは戦いたかったのだ。帝国のためというわけではない。彼ら自身が戦いを楽しみ充実感を得ているからだ。ラインハルトは忘れてしまっている。かつて姉を皇帝から取り戻そうとしていた頃の自分を、一回先戦闘が起きるごと、いや船が一隻でも沈むごと、自分が充足感を得るために幾人が死ぬのかを。私たちが選んだ政治家も解っていない。その死んだ人には幾人の家族や友人がいるというのかを。私たちは生きなくてはいけない。そして自らの政治を見直さなくてはいけない。最後にこれは無謀な戦いではない。勝つための作戦はあるから無理をせず頑張ってくれ。以上だ」
「長いです」
敵の艦隊がもう少しでアルテミスの首飾りの有効射程に入ろうとするところで止まった。
指向性ゼッフル粒子発生装置が前に出ている。それでは対応しますか。帝国領侵攻作戦時に機雷原を突破したときの映像やセンサーなどのデーターをもとにゼッフル粒子の速度を計算。これらによってゼッフル粒子の位置を大まかに推定する。そしてゼッフル粒子が敵から放出されて一分でアルテミスから軽くビームを撃たせた。
何のこともない。有効射程と言ってもシールドを含めてのこと。ゼッフル粒子はシールドなんか張っちゃいない。そのままゼッフル粒子に引火、火が伝わり放出中の発生装置が吹き飛んだ。これでしばらくはもつ。首飾りの死角からきても、まだ機雷原がある。それにその死角は狭く艦隊の多さを生かした戦闘はできない。氷塊を持ってきて首飾りを倒そうにも自分が氷塊の取れるところにに爆弾をたくさん埋め込んどいたので厳しいだろう。何より時間がかかる。
結局敵は時間が惜しいのか首飾りの死角から来た。
「ひとまず成功かなラップ少将」
「ここからが本番でしょう提督」
まあその通りだ。
「中心を少し厚くした横陣を取れ。敵は首飾りを避けるため陣形を縦に延ばさざる負えなくなっている。先頭に放火を集中し接近を許すな。付近のマカロニのビーム砲台に援護を要請しろ」
戦闘開始から三十分で敵は後退した。追撃はしなかった。進む分だけやられてしまったらあきらめるしかないだろう。と思ったら敵は戦力を分割、一万五千と六千に分け少ないほうを別の死角から攻撃させるつもりらしい。一つの艦隊として移動しているならこちらも移動すればいいのだがこうなっては戦力を分けるしかないそうなれば横陣では対応できなくなる。
「ラップ少将、四千隻を率いてあれにあたってくれ。付近のマカロニの指揮権も与える」
「了解しました」
これで二か所において約1.5倍の敵と戦うことになる。多くのマカロニを生かせるというならいいことなのだが…。
もはや横陣を取ったら突破されるかもしれないので方陣で対処する。相手が仕掛けてこない。何故だろう……非常にまずいことに気が付いた。目の前の敵に戦艦がいない。駆逐艦、巡洋艦ばかりだ。その上ロイエンタールの旗艦「トリスタン」がいない。正直ラップは有能だがいくら地の利があっても相手がまずすぎる。
早く援護に行かなくてはいけない。
「分艦隊に状況を連絡。全艦紡錘陣形を取れ。マカロニに要請ミサイル支援と隕石の射出を。
地上に連絡、大気圏内用の戦闘機に出動命令。巡洋艦千五百隻を分艦隊に回せ。マカロニの移動を」
自分がこの防衛戦において二番目に重視していたのがこのミサイルだ。
ミサイルは容量を多くとるので多く船につめない、高い、誘爆する、そして迎撃されやすい。しかし宇宙空間のため射程に限りがない、前に味方がいても誘導さえすればいくらでも撃てる、設置が楽、人があまりいらない、そして瞬間的な打撃力は目を見張るものがある。
「隕石射出しました、ミサイルもその後ろから撃たれていきます」
「隕石の接敵と同時に突撃しろ」
目の前の敵は崩壊しつつある。縦長のため後退が遅く側面からは全然失速してない隕石並びにその背後で迎撃を免れたミサイル群それらをもろに食らい正面から艦隊の突撃を食らった。戦艦がないため火力不足で隕石をまともに迎撃できず、防御力も低いため軽く粉砕された。正直ミサイル攻撃は効きすぎた。まあマカロニ自体一つで一個艦隊以上を補給できるので入っていたミサイルも多かったのだろうが。約二千隻を掃討に残し主に巡洋艦、新型艦、駆逐艦など速い船で衛星軌道内側を通り分艦隊の場所まで向かった。
ギリギリ間に合ったといってもいいのだろうか?いやだめだ。分艦隊は統制こそ保っていたが残り二千隻ほど、敵は五千隻でやはり戦艦の比率がおかしいことになっていた。増援できたのは七千隻。数では勝っているが急いできたので戦艦は新型の比較足が速いのががわずかしかない。それ自体が問題ではなくまずいのが艦隊の位置だ。本来なら敵のほうが惑星から離れたところにいるべきなのだが、今の状態は敵味方ともに方陣で惑星からの距離が同じ、つまり惑星まで敵を遮るものがないのだ。
「付近のマカロニに連絡、全弾使っても構わん敵艦隊にありったけのミサイルを浴びせろ!
艦隊は紡錘陣形を取りすぐさま敵と惑星の間に入り込む」
敵はミサイルをある程度迎撃、まあ駆逐艦より戦艦のほうが一隻当たりの迎撃能力が高いのは当たり前でおかしくはない。なんとか割り込みはしたが、数隻の大気圏突入を許してしまった。同盟の船は大気圏突入が不可能なので大気圏内用戦闘機に任せるしかない。ひとまずは目の前の敵だ。数は味方が八千で敵が四千、マカロニのビームは続いておりいくら戦艦が多くてもさすがにきついはずだ。このまま押し切れる。そのはずだった。
その十分後
「提督、あれを見てください!あれは!!」
なんだと思い画面を覗くと驚愕した。
きのこ雲ができていた。惑星内で熱核兵器がつかわれた。その証拠だった。
「どうなっているだ。大気圏内用戦闘機はどうした!本部に連絡をとれ」
「駄目です。つながりません……これは、停戦命令です!本部から停戦命令が出ています」
そんな馬鹿な。あと十分でもすれば大気圏内用戦闘機はあのたった数隻の船を撃墜できるというのに。
「再度本部に連絡をとれ、状況をそこに伝えろ。あと少しで勝てるんだ」
司令部
トリューニヒト、アイランズ、ビュコック、ドーソン、復帰したウランフなどの人物が集まっていた。
「降伏を拒否すれば私たちはここで死ぬかもしれませんが、その間にヤン提督がローエングラム候を打ち滅ぼし同盟は救われるんです。ローエングラム候が死ねば帝国軍は本国に帰り、彼らが次の覇権をめぐって争う間にヤン提督が国防体制を立て直してくれるでしょう。私たちの次の政治家が彼と協力して…」
「ふん。いまさら何を言うか。もとはと言えばあいつだ。今この上で戦っているやつだ。あいつが首飾りを破壊しなければ私たちは自分自身の手で自分を守ることができたというのに」
「アルテミスの首飾りイゼルローン要塞あなたたちはまだ気づかないのですか。ハードウェアーがいかに優秀でもそれを扱う人間が肝心だということを。こうなる危険性をヤンは前々から指摘していたではないですか。それに取り合わずこういった事態に至らしめたのは誰です。しかもこのような状況で起死回生を狙うヤンの妨害にしかならないことをあえて行うと言うのですか自分たち自身の安全と引き換えに。要するに同盟はその命数を使い果たしたのです。政治家は権力をもてあそび、軍人は投機的な冒険にのめりこみ、いや市民すら政治を一部の政治業者にゆだねそれに参加しようともしなかった。民主主義を口で唱えながらそれを維持する努力をおこったったのです。専制政治が倒れるのは君主と臣下の責任だが、民主主義が崩壊するのは全ての市民の責任ですからな」
「演説は終わりかね」
「いえ。今度は私から言わせてもらいます。大気圏に突入した敵はわずかに八隻です。こちらには大気圏内用戦闘機2000機があります。敵がワルキューレを出しても優に勝つことができます。もう少し我慢してください」
「ふんそんなものあてになるか。第一そんな悠長な時間はない次はここを爆撃されるかも知れんのだぞ」
「もはや行動の時だ、よろしいですかなトリューニヒト議長。私は力ずくでもあなたを止めて見せますぞ」
「私も加勢します」
ビュコックの手がトリューニヒトにかかろうとしたその時、地球教の信者が入ってきて彼らを拘束した。
そして降伏するとの返答をし数分後
「報告します。第四艦隊からの連絡ですぐ大気圏内の敵を排除するので焦らないでほしいと……これは!侵入者だ、議長たちが拘束されているぞ」
連絡の者が入ってきてこの現場を見、誤解?して逃げて行った。
「聞いての通りです。我々は勝てるのです。降伏を撤回してください」
トリューニヒトは敵が殲滅できると解り、降伏を撤回したほうがいいのだが、もうこの地球教を使い会議を占拠しているので撤回できなかった。
十一話 ヤンをめぐる戦い
負けた。そうだよな。そううまくいくわけないよな。これからどうしろと。
いやまだやることがある。まず救助などを指示する。次にバーラトの和約に抵触するはずの戦艦を隠さなくては。急いで各場所のマカロニに入り込ませ分解を指示する。モジュール工法で作られているのでブロックごとにバラバラにすれば巡航艦に似てるしなんとかごまかせるかも。空母は部品が違いすぎるのでほっといた。
ヤンは辞職したが自分は辞職しなかった。まあ給料の問題でもあるし、どうせまた戦闘がおこる。それならせいぜい戦艦や空母がないときの対処法とかかこつけて部下たちに訓練でもさせよう。ふっふっふ
「で、なんだね?今更だが今まで君に当然のようにあっていたがべつに権限によるものはなかったような気もするが」
「まあそう言うなレベロ。それなりに彼の言うことには理があるじゃないか。よく当たりもするし」
またレベロとホワンに会っているが確かに完全に私的なルートと言えると思う。
だけどあんまり細かいことは気にしないでほしい。
「ええとまずですね、これどうしましょう」
そう言って書類を差し出す。
「なになに、これは……くっくっ。ほんとに君は先が見えるようだね」
「笑い事じゃないぞ。バーラトの和約直前に戦艦を解体したけどどうしたらいいかだって?しるか!」
ははは、軍の上官にも言われましたよ。維持とか予算出せないから交渉してこいと。
「ええっとですね、ご存じの通り帝国は同盟の滅亡を狙っています。そうなってはもうおしまいと言えるかもしれませんが、戦いにになったとき戦艦がないと非常に不利なんです。私は軍人ですのでこういったものの考え方になりますが」
「まあいいじゃないかレベロ。幸いほとんど費用もかからないしほぼ見つからないだろうし」
「解った。他にないかあるかね?」
次のほうが重要ともいえる。
「これは憶測になってしまいますが、ヤン退役元帥がメルカッツ提督を逃がしたとか噂が流れると思うのです。あと帝国がヤン元元帥を逮捕しろとか言ってくるかもしれません。明らかな内政干渉でも断ったら言いがかりをつけてまた戦争を吹っかけてくるかもしれません」
我ながらいい加減なこと言ってるな。
「その時はその時だ。起きるかどうかも解らないことをどうこう言っても仕方があるまい」
「そうですね、あとですね個人の批判といえて言いずらいですが、国立中央自治大学のオリベイラ学長ですが、彼の助言は毎度間違った方向に事を運びます。あまり聞き入れないほうがいいと思います」
さあてどうしてこうなった。
「お久しぶりですね」
「お久しぶりです、ヤン退役元帥」
捕まった。反和平活動防止法違反の容疑だったっけ?で捕まった。
自分がこのヤン退役元帥と一緒に部屋に入れられて一分もたたずにレベロ議長が入ってきた。
「こんな場所で君に会うことになるとは誠に残念だよ、ヤン元帥」
「恐縮ですが、私がお招きしたわけではありません」
「たしかにそうだ。座っていいかな」
なんかいろいろ話しているけどずっと聞いていても自分には関係ないし、話にも入れない。これはある種のイジメという奴だろうか?というか途中からレベロ議長が一人で話しっぱなしだ。
「ええっと、いいですか」
「ああ、君か」
何を驚いているんだろう?
「私は何で逮捕されているのでしょう?]
「そうだな。君はこうなることを正確に把握していた。君がいると妨害されるかもしれなかった」
「ヤン退役元帥、聞いたよね?君の巻き添えだよ。どうしてくれるの」
「知りませんよそんなこと」
ヤンってこんなに冷たかったけ?
それよりもだ。
「ところでレベロ議長、これを見てください」
そういって懐から書類を取り出す。
「これは…対帝国防衛戦に関する資料か」
自分が言ったところでヤンの逮捕がなくなるとは思えなかったので一応作ってきた。
「そうです。私は帝国が機会さえあれば同盟を滅ぼすと思っています。それで遠からず起こるであろう帝国との戦いの準備をしています。無論自身の権限内でです」
資料の中身はこうだ。
同盟の戦力
アルテミスの首飾り{少なくとも一年中には解体が始まる}
軌道艦隊 四艦隊 計五万六千隻 {戦艦はあまりなく隠した一個艦隊に配属する分のみ}
各地補給基地 64 うち帝国が把握しているのは20のみ
地方警備隊 五千隻
「これをさらに拡充していくと何とか一個艦隊増やせます。無論定員は満たしませんが」
「絶望的じゃないか」
「まったくもってその通りです、ですがヤン退役元帥、あなたはイゼルローンを半個艦隊で落とす策がありますか?」
「一様可能ですがそれでも無理ではないですか?」
「いえ、帝国が動員できるのはおそらく十個艦隊です。そして未だに航路を把握できていません。{こっちが帝国侵攻したときは結局把握できずキルヒアイスが襲ってきたんだそう簡単にやられてたまるか}そして幸いと言っていいのか悪いのかフェザーン近くには有人惑星が少なく、仮にいたとしても市民は前戦役において避難したままです。よってイゼルローン方面以外ならこちらに引き込んで戦闘ができます」
「ウルヴァシーに基地が作られているのでそれは不可能でしょう」
たしかにヤンの言うとおりだ。
「帝国の大本営は今だヴァルハラ星域にあってウルヴァシーには一個艦隊しかありません。これなら即座に倒せます。ガルミッシュ要塞の占拠時のデータを用いればアルテミスの首飾りを好きなところに持っていけます。その後はとにかくあいての補給うを断ち持久戦に持ち込み相手にこれ以上戦っても意味がないと思わせるまで持ちこたえさせます」
穴もあるし希望的観測も多い。でもこれしか思いつかなかった。
その後いろいろ話したがやはりレベロ議長は方針を変えるつもりはないようだ。
十二話 ガンダルヴァ星域
現在捕まってる。というか今までいろいろやってきたけど。その行動が裏目に出たことなかったような気がする。このまま同盟滅亡一直線というパターンだといろいろあって相当嫌なのだが。
「ええっとヤン退役元帥。聞きたかったのですが、あなたはどうするつもりですか?」
「私には何もできません」
「そうですか…」
この展開は予想していなくてまともな対応策がない。偶然持っていた書類も行けるかと思ったら、駄目だった。これからどうするかというどうせヤンの仲間が助けに来るので便乗しようかと思っている。でも正直あまり行きたくない。このまま同盟に残ろうか?でも絶対死ぬ戦場とか行きたくないし。
ん?誰か入ってきた。
「お時間ですヤン提督」
「ほお、夜食かい?サービスがいいね」
「自分は夜食はいい。飲み物が欲しいからコーヒーでも紅茶でもなくジュースをくれ」
階級を見ると階級が下だったので命令?お願い?をしてみても反応がない。
ここに来てからまた無視されたようだ。新手の壮大ないじめか?そもそも……
「…不肖ながら小官が力をお貸しします」
なんか入ってきた自分より階級の人がヤン退役元帥にブラスターを向けている。
そしてまんま史実で言っていたことを言っている。
たしかそろそろヤン夫人が入ってくるはずなんだが…
見殺しにもできないし仕方がない。懐に腕を伸ばしてっと、
ぱしゅ、ぱしゅ どさ
「……ええっとありがとう?」
「はてなをつけないでください。間違いなく自分は恩人でしょう」
ブラスターは没収されたが、炭素繊維でできた実弾の小銃はボディーチェックがなかったので普通にもってた。製作費も弾の費用も自腹だ。結構高い。趣味の一つだ。
「あなた!」
史実通りにグリーンヒルさん(ヤン夫人)の登場か…自分意味なかったな。
その後ローゼンリッターも来ていろいろごちゃごちゃしたが自分は残ることにした。
その後いろいろあったが自分は同盟に残った。長年住んでいたのでそこそこ愛着もあるし。その後は史実の通りに進みラインハルトの演説が始まった。
「…厚く遇するであろう」
完璧ださすがはラインハルトこれで同盟は混乱するだろうな。
現在自分たち第四艦隊+他は約二万の軍勢を持ってガンダルヴァ星域に秘密裏に移動していた。
「指令これはいったい…」
このままでは士気の低下が著しく戦闘に影響が出るかもしれないので演説を行う。
「つい先ほどあったラインハルトの演説は事実だ。私たちはヤン退役元帥を売り渡したのだ。しかし動揺してはいけない。この演説には大きく抜けているところがある。この帝国の干渉をなぜレベロ議長が受け入れたかだ。彼は自己の保身などでそのようなことはしない。それは今までの彼の行動からして理解できる。帝国はヤン元帥を引き渡すよう勧告をしたといった。しかしそれは勧告と言えるか。違う!断じて違う!みな考えてほしい。高等弁務官がやったことは先日まで殺し合いをしてきて一応仲直りした者が目の前でお金を下さいとナイフを突き付け言ってきたと同じことだ。脅しだ。彼らはもし同盟政府それを断りでもしたら、それを口実として再侵攻しただろう。つまり帝国はレベロ議長に同盟の存続か、それともヤン提督一人と勝ち目のないのない戦闘を挑み艦隊戦で数百万の人命を失いあげく同盟の崩壊か、そのどちらかを突き付けたのだ。もう一度言う。これは脅しだ。皇帝ラインハルトは残念ながらそういう奴のようだ。私や帝国の人間が思い描く誇り高き人ではなかった。奴は卑怯者だ!自身が高等弁務官を配属させたことを自らの非だといった。しかしそれがどうした。そのことによって彼は何かを失うか?いや違う!開戦の名目を手に入れ全ての責任を自らの部下たる高等弁務官に押し付け、その後勝利の名のもとに自らは痛みもせず全銀河の覇者になるだけだ。そんな奴に私たちは支配されるのか?否!断じて違う!私たちは誰の下にもつかない!私たちが従うのはたった一つ。誰もが平等な所で自己によって考え、自分が投票し、話し合い、その上に成り立った政府のみだ!この作戦の意義は帝国の侵攻を遅らせることにある。これにより少なくとも一カ月は遅らせることができる。作戦を開始する」
勝ち目ないとか言っちゃったけどまあいいや。少なくともこれで戦闘拒否の事態にはならないはずだ。
「全艦、これより戦闘を開始する」
帝国の軍人はいい加減学習しといたほうがいい。というか油断しすぎだ。
奇襲が成功、あげくまた大気圏内で止まっているから行動が遅い。フェザーンで学習しなかったのか。
楽に越したことはない。自分たちはウルヴァシーの基地並びに艦隊を全滅または回収した。
被害はほぼなしだった。
その後即座に方向転換、ビッテンフェルトの艦隊もこれを奇襲、数の差によって撃破した。
間に合うはずのない味方の救援に行くか…アスターテの様だ。
戦闘後、ハイネセンにそのまま戻った。
ハイネセンを見てみたが思ったよりひどくなっていない。あらかじめ相手が演説するだろうということはわかっていたので即座に放送を切り{一秒}その後政府が事情説明を行った。しかし放送は全て遮断できたわけではなく惑星のみで航行中の船などでは普通に見れたようだ。
十三話 惑星ルジアーナ
前書き
これタイトルがあれですし帝国好きの人は見てませんよね?
見ててもいいのですがそれらしい感想がないので気になります。
ビュコック提督がマルアデッタ星域で決戦を挑むつもりらしい。
確かにあそこは難所だ。そして史実においては確かに相手を苦しませている。ただし負けだ。
現在の同盟の戦力は完全ではないが四艦隊は使える。史実より二倍以上の戦力と言える。それでも相手の艦隊は十を超える艦隊を持つ。全てくるわけではなくとも少なくとも二倍の敵は覚悟しなくてはいけない。
勝つ方法が全く思いつかないのでとりあえず最後まで粘って最後は投降でもすれば悪いようにはならないかな?でもオーベルシュタインの草刈り後の収容所の暴動で死ぬかもしれないし、やっぱり逃げるしかないな。結局のところ史実と大幅な変更はない。同盟の戦力と人的資源不足が多少ましになったことと、たぶん事件の時期が半年ぐらいずれてると思う。ほんと早くラインハルト病気で倒れてほしい。
なんか呼び出されたと思ったら、ヤン艦隊の残留メンバー、ボロディン提督、ウランフ提督とアップルトン提督がいた。
自分とボロディン提督は出撃しているのでモニター。これはない。
「遠路ご苦労だったまあ掛けてください」
つまりヤン提督に艦艇を引き渡すというわけだ。
「ところで私達はなぜ呼ばれたのですか?」
そうだよねやっぱりアップルトン提督もそう思いますよね?
「貴官らにも二個艦隊を率いてヤン提督のもとに行ってほしい」
やった渡りに船だこれで生き残れる!
「全艦隊の半数を割くというのですか。それはあまりに」
「いやいい先ほども彼らに言ったがどのみち勝ち目はない。それならばと言うわけだ」
自分はもうランテマリオの戦いに参加しなくていいと喜んで何にも聞いていないうちに、話し合いが終わった。
あの後通信で司令長官や参謀長といろいろ話をしていろいろ要求したところ、どうせ使わないのでと言うことで全て通ってしまった。そのうちの一つを今この星域にもらいに来ている。
「前方に艦隊を補足、おそらくミッターマイヤー艦隊です。敵は恒星系基準面に対し垂直方向右舷から左舷方向に移動しつつあり、距離6.3光秒」
ここはやはりヤンの真似だな。
「艦隊を横陣に展開、目標敵艦隊中央、全艦で一点に放火を集中させる」
「素点固定」
「撃て」
敵中央部に穴が開いた。
「ウランフ提督、全速前進し敵中央部に入り込み敵を分断してください」
「了解」
アップルトン提督は自身の艦隊を指揮しこの宙域にはいない。
ウランフ提督は艦隊がないので約五千隻の分艦隊として自分と一緒に行動している。
ボロディン提督もいて同様に分艦隊を率いている。
今ここにいる味方は二万五千と相手の一万五千より多い。
「ボロディン提督、敵の前方をひきつけ時間稼ぎをしてください」
「了解しました」
「敵後方部隊の後方に回りつつこれを包囲する」
包囲が完了した後、反撃されないようスパルタニアンを出すなどとにかく攻勢に出た。
ボロディン提督、ウランフ提督ともに自分より年上で戦歴も長いので申し訳ないが自分の指示に従ってもらっている。この艦隊の強みは分艦隊の司令官が艦隊司令官並みの能力を持っており、それでいて指揮系統もしっかりしていることだ。
しばらく相手の行動を封じ続けたが母艦が非常に少ないためスパルタニアンの数が少なくあまり被害を与えられなかったことと、相手の指揮官の能力の高さもあり、包囲下にありながら紡錘陣形を取り突破を図ってきた。一番最初に敵に突撃し疲労が大きかったウランフ提督の分艦隊が狙われた。止めることは不可能だろうと思ったので敵を通し本隊6千隻で追撃を行った。他の分艦隊には前方に艦隊を包囲させこれを降伏させた。
ふう、ほんとは時間稼ぎするだけでよかったのだがちょうど敵の側面が見えたもんだから余計なことをしてしまった。それでは本来の目的のものをもらいに行きますか。
その本来の目的だがそれは惑星ルジアーナ。そこには同盟軍の造兵工廠があってその生産力は高かった。
これに大型のワープ航行装置をつけ運ぼうというわけだ。
「助かりました。私はここで死ぬものだと思っていました」
ルジアーナにつくとバウンスゴール中将にお礼を言われた。
「ところで作業のほうは完了しましたか?」
「はい完了しましたいつでも行けます。ところで目的地は?」
「どっか辺境ででいいよ。ラップ少将あとはよろしく」
ほとんど被害がなかった艦隊の補給を終えるとこのままこの惑星にはワープしてもらった。さて次だ。
宇宙暦801年/新帝国暦3年10月4日
「マルアデッタにおいて戦闘が開始されたようです」
「予定道理だね。こちらも始めようか。作戦開始!」
やっぱりラインハルト補給侮ってるんじゃないかな?
またしてもフェザーンにまともな艦隊がいない。嫌がらせと資金集めのつもりだったのでまあいいのだが。…ああその手もあるかでもなあまあいいか。
十四話 フェザーン占拠
フェザーンに降り立った自分を大体の人がどちらかと言うと好意的?な姿勢で受け入れてくれた。しばらく何もしないのでとりあえず帝国の物資だけ持ち帰ると言っておく。その後さっさと艦隊に帰った。
第四艦隊旗艦
「さてこれからどうするかですが」
「どうするとおっしゃいましても、それより先ほどの連絡でランテマリオでの戦いは終わったそうです。ビュコック提督以下司令官は戦死、残存部隊はヤン提督のもとに向かってるそうです」
今ここには自分とボロディン提督それと参謀や分艦隊司令などの人がいる。
「解っていたとはいえ残念です」
全員で黙祷を捧げた後会議に戻る。
「これからのことですが、おそらくヤン提督はイゼルローン要塞を再奪取そこを拠点にすると思います。そこで今ここでこのフェザーン回廊を封鎖できれば帝国主力よ壊滅させれます」
「それは同盟領にいる帝国軍の本隊は戦闘後、本国に帰れず立ち往生ですが…それは戦力不足で不可能ではありませんか?」
「その通りです。そこで様々な物を設置します。この書類を見て下さい」
全員に今後の自分の案を書いた紙を渡す。大まかな内容はこうだ。
前提としてヤンがイゼルローンを占拠しこの回廊を私たちが長期にわたって占拠すること。それによって帝国本隊の補給線を断つことが目的だ。
具体的にこのフェザーン回廊を維持する方法はまず惑星ルジアーナや各同盟から持ってきた{持ってくる予定の}多くの補給基地並びにその中身、特殊な機雷、最後に今後持ってくる予定のアルテミスの首飾りだ。機動艦隊はこれから来るアップルトン提督の艦隊も合わせて二個と少しの艦隊になる。
ここが占拠されたとすれば同盟領にいる敵本隊はおそらく一部かすべてこちらに来るだろう。連絡を待ち一部なら首飾りや艦隊戦で、全てまたはほとんどなら機雷を撒き時間を稼いだのち交戦する。補給の心配はない。多少の被害なら回復できる。資源も大量にそして根こそぎ持ってきてある。これらのものを設置すればなんとか戦線を維持できるはずだ。あとヤンのほうに資金援助と少しだけ物資も渡そう。大体こんな感じだ。
「本気ですか、戦力を分散すると?やはりイゼルローンに向かったほうがいいのでは」
「だめです。イゼルローンにこれだけの設備を持っていけば確かに強固で確かに艦隊は撃退できます。しかしそれではだめです。仮にその通りにしたとしましょう。一年二年間いや十年間イゼルローン回廊の両案を封鎖されたらどうします。私たちはどうしようもない。長期的にはどうしても国土が必要です。そのためにもこの方法を選びました」
その後、勝算の件や各施設の配置場所などを決めた。
帝国軍本隊
同盟軍を破りゆっくりと首都星ハイネセンに向かっていた。
「失礼します。緊急の連絡です!フェザーン回廊が占拠されました」
「軍事会議を開く。ただちに各司令官を呼べ」
旗艦ブリュンヒルトに司令官たちが集まった。
「イゼルローンに続いてフェザーン回廊まで失陥するとは」
「これではわが軍は敵中に孤立したことになるではないか」
「それについては問題ないはずだ。イゼルローン要塞は確かに堅固だ。しかしフェザーンはそうではない。その上敵は二万隻だと言うではないか。ただちに艦隊を編成これを撃退する」
イゼルローン要塞
「なんとまあとんでもないことになった」
ヤンはフェザーンの占拠の報を聞きまた資金も手に入れその後フェザーンからの書類を読み少しばかしあきれていた。
「とんでもない作戦だ。確かに帝国本隊は手持ちの物資でもう一戦、無理をして二戦しかできないだろう。そして同盟の各補給基地は全て引き払うか破壊、ラインハルトの性格の都合上現地挑発もできない。帝国本土には二個艦隊しかなく彼らも防衛の任がある。確かに思い道理にいけば民主主義は確実に残る」
「確かに成功すれば素晴らしい作戦ですな」
「そうだね。しかしここはまだしもフェザーンが持つかどうか。この資料を読む限り行けなくもなさそうだが。何よりこの作戦は同盟市民を危険にさらしている。私はラインハルトが略奪を行うとは思えないがやはり気に食わないね」
そうはいいつつやはり有効だとヤンは思っていた。自分にはこんな作戦はできない。彼にとって市民はあくまで守るものだった。危険にさらすなどは考えられない。そして同時にこの機会をどう生かそうかと考えもしていた。
十五話 フェザーン攻防戦
前書き
実は十二話あたりから作者のやる気は低下しています
アップルトン提督の艦隊とも合流し予定の設備や物資、艦艇すべてがそろった。
順調に設備と機雷などの配置は進み、偵察が連絡してきた敵位置から準備は終わりそうだった。
ふと思ったけれどこんなことしなくてもそのままイゼルローンに行って史実の通りに進んでくれれば生き残る確率上がったんじゃないかなと思った。今さら後の祭りだけど。
ついにフェザーン回廊同盟がは出口に帝国軍が現れた。ほぼ全軍のようで数にして約十二万隻らしい。設備の設置は終了していて万全の状態でこれを迎え撃つ。
この回廊には自分、アップルトン提督、ボロディン提督がいる。ウランフ提督にはお金や物資とともにイゼルローンに行ってもらった。艦隊は合わせて三万五千隻、ここ同盟側出口には三万隻を配置している。それぞれ一万五千ずつに分け自分とアップルトン提督で率いている。ボロディン提督には五千隻で帝国側出口を見てもらってる。そっちのほうが楽そうなのでそちらに行きたかったが、あくまで自己の艦隊を率いたほうがいいと言われたので数の都合上多かった自分の第四艦隊は駄目だった。さてそろそろ敵が機雷原近くに来るころかな?
帝国はいくつかの指向性ゼッフル粒子発生装置を使い機雷原に複数の穴をあけるつもりらしい。史実においてイゼルローン回廊でも同様になっていたのでこれは予想済みだ。ヤンは穴の外で砲火を集中させて大きな被害を与えていた。それでもよかったがその場合結局突破されてしまっていたのでそれは使わない。他の対策がしてあるので大丈夫だろう。
そのうち敵のゼッフル粒子が伸びてきて機雷原外側に触れた途端、機雷が爆発した。するとゼッフル粒子に引火、どんどん広がり指向性ゼッフル粒子発生装置が吹き飛んだ。地雷原はと言うと少しだけへこんだだけで全く支障がない。指向性ゼッフル粒子対策をしたと言ったが簡単でゼッフル粒を検知したら自爆するような爆弾を配置しただけだ。実際はそんなに数はなかったため外側以外まばらにしか配置されておらず、四回ぐらい同じ場所に使われると地雷原に穴が開くがそんなこと相手は知らないし、四回も指向性ゼッフル粒子発生装置を壊してやったとしても装置の数が足りず一、二か所しか穴はあけれないだろう。そのくらいの穴なら集中砲火で倒せる。
帝国軍は掃宙艦を使い機雷原を取り除くという気の遠くなるような作業を開始した。はっきり言ってすっかりその存在を忘れていた。その艦は機雷原の除去をゼッフル粒子に頼っていたため数が少なく作業の終了まで時間がかかりそうだった。自分の予想では敵はこの機雷原を突破するのに艦隊の砲撃を使うと思っていた。そうなれば相手の弾薬が減らせるはずだったのだがしょうがない。機雷原が薄くなってきたあたりから機雷を挟んで掃宙艦を狙い攻撃する。当然相手も打ち返してくるが、できる限り掃宙艦を減らしてから逃げる。
ここまで帝国が回廊入口に現われてからここまでの間、すでに十日間が過ぎていた。
「なんというか気が遠くなる戦闘ですね」
ほぼ作業のようなことばかりで時間があるので部下と雑談をしている。
いやまあそうだし、面倒くさいとは思う。
「やっぱ回廊帝国側出口のほうが楽そうだ。ボロディン提督に変わってもらいたいなあ」
「あなたは発案者でしょう。しかもあまり仕事してませんし」
地雷踏んだか?
「いいんだよ。働くのは艦隊戦になったらだ。本格的にそうなったらまず勝てないけど」
「機雷原、ほぼなくなりました」
「撤退だ。陣形を崩さず予定の通り後退しろ」
地雷原跡からある程度後退したところに首飾りがある。そこまで後退し停止し防御を行う。
同盟の二万隻と首飾り二つあと惑星ルジアーナ対帝国の八万隻、まともにや戦えば間違いなく帝国が勝つ。けれどここは回廊、そして特に狭いところを選んで戦いを始めた。実際に攻撃したりできるのはせいぜい数千隻。それは互いに同じで同盟はそれに追加し首飾りがある。
首飾りはサイズが小さく火力・防御力ともにとても高い。ハイネセンにはかつて周辺を覆うようにそれが配置されていた。トリューニヒト曰くそれがあれば帝国の双璧両艦隊が来ても防げたらしい。それに見合った性能が実際にあり、このおかげで火力が約三倍に増えている。
そして相手は補給を気にしなくてはいけないが、こちらは少し後ろにある補給基地に戻ればいいので全く気にせず撃ちまくれるし損傷すれば、戻り修理できた。そのおかげで相手が突撃しようが何しようが、敵の先頭から撃ち崩し一切の前進も許さなかった。
その後二週間、三度に渡っての敵の攻撃をすべて撃退。約二万隻を削ったところで全敵艦に放送をしてもらった。
「見ての通り、君たちの攻撃は無駄だ。早々に諦めろ」
これだけではないがいろいろなことを言った。ほとんど敵のやる気を下げようというものであった。
この放送である提案をした。尉官未満の階級のものは非武装であれば通行を許すというものだった。
そのほかに帝国軍主力とのみ講和を行う準備があるとも言っておいた。まあほぼ他の人が考えたものでどのくらいの効果があるのか自分にはさっぱりだ。
十六話
帝国軍主力艦隊
「まずいな」
帝国軍各艦隊司令官が一同に会していた。
「地雷原は突破できたがあのアルテミスの首飾りと言うのは…」
「ああ、あれはかつて帝国でのカストロプ動乱の際キルヒアイス提督がゼッフル粒子を持って撃破した。しかし、第一次ブテナロック時同様の手段を取ったが、まるでそれを知っていたかのように対策を取られた。今回も無理だろう」
「士気が低すぎる。長期的に本土との連絡や補給線が断たれ、その上帰る見込みがないとなっては」
誰も打開策を上げられず沈黙する。
「オーベルシュタインがいたら…」
まずろくでもないことになる。それだったらこんなことしない。と主人公は言うだろう。
「やめろ、ろくでもないことになるぞ」
そのろくでもないことすると言われた人の味方も同意見らしい。
「しかし内政官がいないのはまずい。軍人は物資を効率よく食いつぶす術は知っているが、調達はできない。同盟から過剰にならないよう物資を集めていますが、どのようにしたらそのように集めれるのかが分からない。その上軍事物資は本当に全くと言っていいほど手に入らない。入ったとしても企画が合わないものばかり。これではこのままの相手を削りきる前に私たちがやられてしまう」
打開策がない以上、これ以上戦闘するわけにはいかず当面は本土のアクションを待つことになる。常に相手に戦略面で優位に立ってきたラインハルトや諸提督には相当な忍耐が必要だった。
フェザーン 第四艦隊
「帝国動きませんね」
「いいよ楽で。もうちょっと引いてくれればもう一回機雷まいてやるのに」
二週間に及ぶ戦闘の後、帝国はある程度引きそのまま一カ月ほど待機している。その奥はどうなってるか分からないし、知りようがない。イゼルローンと連絡がとれたらと思う。今更だが仮に相手の物資が不足したときこちらに降伏するだろうか?ラインハルトが降伏とか考えられない。最悪の過程としては司令官の命令無視又は命令で略奪が行われることだ。他の仮定として自分たちが負けた時だがその時は史実通りに進むだけだろう。時間が幾分か遅れているのでラインハルトがぽっくりいくかもしれないが。
「また脱走者が現れたようです」
もちろん同盟のではない。帝国のだ。敵の士気の低下は間違いないだろうが、どうにも勝った時のヴィジョンが思いつかない。逆は思いつくが。本当にいいのだろうか。
さらに二日後
「帝国軍接近してきます!」
またか。まあそうだよな。それしか本土には帰れないからな。
「全員戦闘配置!いいな、ここの守りは完璧だ。前回と同様に弾き返してやれ」
なぜ今更来るのか?不利になるのは承知で侵攻してこなかったのは帝国本土のアクションを待つためだと思っていたのだが、今のところ偵察の情報も含めて帝国がは出口から三星域分は敵がいないはずだが。
「提督、敵のあの陣形はなんです?」
どれどれ、あれはなんだろう?これは…こんな陣形知らないぞ!玉砕でもする気かもしれない。
「皆予定通りに行動しろ。敵の最後のあがきだ!一隻たりとも通すなよ」
三週間前 イゼルローン軍
「ここから打って出てみようと思う」
定期的な軍事会議の空気はこのヤンの一言で固まった。
「…それはなぜですか?」
進行役?のムライ参謀長が先を進める。
「私たちは今まで多くの偵察を出した。同盟、帝国側両方に。そして帝国主力の同盟領における徴収が多くなっていることが分かった。フェザーンの艦隊…フェザーン軍とでもいおうか、彼らは帝国主力の物資がなくなれば勝てると考えているようだ。しかし実際はそれはまずいんだ。皇帝ラインハルトやその臣下は確かに高潔だから略奪などしないだろう。しかし末端の人間はどうだろう。略奪に走るかもしれない。そうなれば軍は瓦解し一応私たちの勝利だ。そしてこのことをおそらくフェザーン軍は考えていない。この作戦はまずいんだ。早々に手を打たなくてはいけない」
「そうは言いましても、どうして打って出ると?」
「偵察の結果、帝国両側の帝国軍は数を増やそうとしているが、求心力、船を扱うほどの知識がある者、優秀な提督これらが不足しているのでおそらく手は出してこない。一方の同盟領の帝国軍主力はフェザーン回廊に集結、回廊内で待機しているらしい。よってこのイゼルローン要塞には数千隻を残し残りの二万隻弱は同盟領を通って帝国軍を挟撃する」
フェザーン回廊 第四艦隊
どうして敵はこうも突っ込んでくる。本当に玉砕するつもりか?敵の損害がおかしなことになっているがこのままでは突破されるぞ。
「帝国から出口からの報告は?」
「異常なし、敵影確認できず、だそうです」
ますますわからん。何らかの手段で通信を取りその上で同時攻撃ならわかるがどうなっているんだ。
「突破されます」
あーあ、終わった。
「陣形を密に、首飾りを利用し回廊端によって敵の攻撃を受け流せ。ルジアーナや補給基地も端に寄せろ」
というかこれ自分たち無視してひたすら逃げようとしてない?こちらに平然と横腹を見せ、我先にととにかく回廊を通ろうとしている。どうなっているのだろう。
「敵の横を砲撃しろ、ただし進行方向には入るな」
十七話
なぜ帝国軍が秩序も減ったくれもなく突っ込んできたのかが分かった。ヤンだ。彼が回廊内にいた帝国軍をこちらの反対から攻撃した。彼は持ち前の高い能力を持って二万隻の艦隊で帝国を攻撃。帝国は士気が低い、物資がない、数が生かせないとまったく彼に歯が立たず撃破されさらに士気が低下し壊走、大半の帝国兵にとって首飾りとよく知らない提督の艦隊よりヤン提督の艦隊のほうがよっぽど恐ろしかったらしくこちらに突っ込んできたらしい。そんなにヤン艦隊怖いかな…うん怖いな。それはいいとしてもう帝国軍ほとんど通っちゃたし今からヤン艦隊と合流する。
「お久しぶりです。提督」
とりあえず目の前の敵は片付いたので気が緩んでいる。
「お久しぶりです」
ヤン提督も返事を返してきた。
自分的にはもう眠い{敵が長いこと敵がいたからあまり寝ていない}、疲れた{実はあんまり仕事していない}、やってらんないととにかく休みたかったがそうもいかなかった。これからのことがある。
「早速ですがヤン提督、自分ももはや同盟軍ではないのですが同盟に戻っていただけませんか」
「私からもお願いします」
自分とアップルトン提督がお願いをする。ちなみにホーウッド提督はいまだに警戒中。
「それはまあいいですが…」
「ありがとうございます」
「とりあえずこれからのことを考えましょう」
今回の戦闘でフェザーン軍は残り
1.艦隊 16000/25000隻
2.補給基地 19/25
3.ルジアーナ 1/1
4.首飾り 1.5/2 一個修理中
イゼルローン軍
1.艦隊 26000/28000隻
2.イゼルローン要塞 1/1
帝国
1.主力艦隊 22345/100000隻 {予想}
2.本土駐留艦隊 二個艦隊 ワーレン・ケスラー
3.その他警備隊
そして肝心のカイザーの首を取り損ねたと言うわけです。
とりあえずの方針としてはしばらく帝国は動けないだろうというわけでイゼルローン、フェザーン回廊に幾分軍を残し撤退と言うことになった。
同盟首都?ハイネセン
久しぶりのハイネセンの地だ。こんなに離れたのは帝国領侵攻作戦以来だ。とはいっても別にここ出身でもないのであれだが。市民の歓声があるがヤンを盾にそさくさと逃げる。さて会議と事務処理が待っている。皇帝はいろいろ大変だが自分たちは戦うだけでいいのだ。内政はしなくていいし、原則一市民以上の口を出してはいけない。自分がしなくてはいけないのは艦隊の再編成と今ある戦力だけで防衛案を出すことだ。それが終わったら里帰りでもしよう。
宇宙歴802年 10月5日
フェザーンにおいて銀河帝国・自由惑星同盟間で和約が結ばれる。
同盟は人員不足、帝国は皇帝の不調等の理由で双方戦闘を望まなかった。条約は対等な内容となっておりフェザーンは中立として残された。国境はイゼルローン要塞までが同盟領となった。この条約は締結場所から名前をとってフェザーンの和約と呼ばれる。
ヤンはその後は軍をやめなかった。主人公やそのほかの人が彼がいてからこそ同盟軍は抑止力としての効果を持つと主張した。一方主人公はと言うとこちらも軍をやめなかった。理由は簡単で給料がいいからだ。自分が生きてる間は戦争は起きそうもないし、大将だからヤンにしか首を下げなくてもいいと喜んでいた。
あとがき、雑記、簡単な主人公設定
前書き
8/28 修正
ここまで読んでくれてありがとうございます。
これでこの作品は終わりです。てきとうな作品でしたがお付き合いありがとうございました。
さてこの主人公ですが。感想板を読んだ人はわかりますが名前がない理由は作者が思いつかないからです。
それはいいとして実際彼はいないほうが良かったかもしれません。
確かに同盟は残りました。それはいいとして史実の終わりを考えてみましょう。
原作中の最後の方を見ると暗に議会制や憲法が定まったと分かります。これで民主主義は広まったと思います。
一方この作品では同盟のみです。また帝国対同盟の構図がある以上いつ戦いが起きるかわかりません。
そう考えると最後を悪い終わり方に持って行っただけと考えられます。
まあ前提として民主主義が優れているというものがありますが、それは銀英伝の世界においてなら間違いなく民主主義のほうが優れていると思ったからです。
・民主主義の制度が悪いのではないのです。
それを使う人が問題なのです。
・人民を害する権利は人民にしかない。
専制政治の罪とは人民が政治の失敗を他人のせいにできることにある。
{誰か作中でこんなこと言っていたような気がする}
これらの意見に賛成しこう書きました。
主人公の設定としては大体40ぐらいまで生きており、日本で育ち銀英伝はアニメ本編だけ全部見ています。
彼の価値基準は
「知ってる人」>「同盟市民」>「同盟軍人」>>「敵市民」>「敵軍人」となっていて
帝国市民が百万人死のうと味方が一人生きるなら平気です。むしろ喜びます。彼にとって自分を害する者、つまり殺そうとしてくるもの(敵兵)とそれを殺意はなくとも補助するもの(敵市民)には全く情けはありません。よって帝国領侵攻作戦での行動に一切の非を感じていません。また敵将に対し敬意は一切抱いておらず、ただ強くて邪魔な存在でしかありません。過激ですね。
主人公は戦術面においてはほぼ活躍しません。
彼が勝っ場合は戦う前の段階で何かしら(数の有利、機雷、首飾りとか奇襲)用意しているからで、負ける方がおかしいようになっています。また実際の能力もそこまで高くありません。それに大体何が起きるか知っています。
彼の容姿ですが全く決めていません。これはどうでもいいですしね。
感想版のコメントに読みにくいというものが特に後半に多く寄せられました。自分的にはやっぱりと言った感じです。この作品は自己満足で書いていて読みやすさは二の次でした。他の作品と比べどう考えても話数が少ないです。省略しすぎと言われてそうだなあと思いました。気が向けば編集しなおします。また次回作を書くときがあったら少しは改善されてるかもしれません。また誤字の訂正をよくしてくれる人もいてその人には特に感謝しています。
この作品を書こうと思ったのはArcadia、にじファンやその他個人サイトなどの銀英伝二次創作を多く読み、自分も書いてみたいと思ったからです。youtubeで全部見れますし、暇と言うのもあります。同盟側を書いたのはわかると思いますが民主主義が一番好きだからです。二番は社会主義です。別にラインハルトとかが嫌いと言うわけではありません。ラインハルトの姉を取り戻そうとする姿勢とかは好ましかったです。好きなのはホワン・ルイとかオーベルシュタインとかです。嫌いなのは書きません。
何か書いてほしいものの希望があったら教えてください。うまく書けないと思いますが。気が向いたら書きます。
改めて読んでいただいてありがとうございました。
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