2014年09月02日

新井康久(ホンダ) Q&A 「来年、我々は必ずF1レースに勝つ」

Honda can match Mercedes - exclusive Yasuhisa Arai Q&A

ホンダ・ロゴ

メルセデスは今年F1レーシングで圧勝しているが、ホンダの2015年F1復帰準備が舞台裏で進められている。

開発の最後の数ヶ月に入ったホンダのモータースポーツ責任者の新井康久に、現在の進捗状況、ウォーキングとの関係、ホンダがカムバックの成功に自信を持っている理由などをインタビューした...

新井康久(ホンダ)

ホンダはメルセデスに対抗できる

Q:新井サン、ホンダのF1復帰のカウントダウンが始まりました。現状を教えていただけますか?
新井康久: 開発計画通りに進んでいます。我々のエンジン、より正確には我々のパワーユニットは、システム全体チェックの準備ができていますが、シャシーがありません。パワーユニットとシャシーをひとつにして、完全なマシンとしてチェックをするにはまだ時間が必要です。

Q:パワーユニットとシャシーが最終的にひとつになる時までのスケジュールを教えていただけますか?
新井康久: 今後数週間でシミュレーションを行い、来年の初めにはトラックで走行を始めます。へレスの可能性が高いですね。全体のマシン、つまりホンダのエンジンとマクラーレンのシャシー、ホンダ-マクラーレンをお見せするのは、そのときが最初になるでしょう。

Q:では新マシンの最初の一般公開はへレスになりそうなのですね。でもデータを集めるために、それ以前にマシンを走らせるのでしょう?
新井康久: 現時点では、2014年内にデータを集める予定はありません。へレスが初めてになるでしょう。

Q:あなたはこの復帰の責任者です。どのようなチャレンジに直面していますか?
新井康久: もちろん、チャレンジングなことがあります。ひとつは、競技レーシング用の環境に優しいパワートレインを開発することです。ホンダのDNAには競争好きが含まれています。ホンダの基本であるレーシング・スピリットに応えるために、競争力は我々にとって非常に重要です。

Q:規約変更は、ホンダのカムバックの決断にどの程度貢献しましたか?
新井康久: はい、規約変更は、間違いなくホンダのF1カムバックの理由のひとつでした。しかし、古いエンジンに比べてもラップタイムがほとんど同じこと、つまり非常に進んだ技術を扱うという事実もあります。よりスマートな技術、そして資源を節約する技術で古いエンジンのスピードに対抗できるのです。

マクラーレン-ホンダ MP4-4、McLaren-Honda MP4-4
マクラーレン-ホンダ MP4-4

Q:ホンダはエンジン・サプライヤーとしてF1レーシングでは栄光の過去がありますが、チーム・オーナーとしてはそれほどでもありません。なぜでしょう?
新井康久: 我々の得意分野はエンジンです。そしてパートナーであるマクラーレンはシャシー、レース・マネジメント、トラックサイド活動が専門です。ですから、優勝を目指す最高の計画は、我々の才能を組わせることです。

Q:ではマクラーレンは2015年の独占パートナーになるのですね。でもその後はどうですか?
新井康久: そうですね、2015年はマクラーレン以外のチームに供給する予定はありません。2016年以降、チームあるいはパートナーから供給の依頼があれば、状況を検討します。しかし、2016年もマクラーレンはF1における我々のメインのパートナーです。より多くのデータでよりよいエンジンをつくり、必ずしも投資の見返りを求めません。優勝すれば、それは自動的に得られますから。

Q:2008年末、F1レーシングを撤退したのは時期尚早でしたね? チームを売却した翌年、ブラウンGPがドライバーズとコンストラクターズの両チャンピオンシップで優勝しました。このタイトルはホンダが獲得してもおかしくありませんでした。やり残した仕事があるのでは?
新井康久: みんなそう言いますね! 2008年、我々がF1から撤退した時、エンジニアたちは我々の技術、エンジニアリング方法は正しいと信じていました。今でもそれが正しいと信じています。

Q:現在F1で最高のパワーユニットであるメルセデスと、来シーズン戦うことになります。彼らと同じようにスタートから成功するでしょうか?
新井康久: メルセデスに対抗できる自信があります。

Q:現在のエンジン・サプライヤー3社のうち、2社は今シーズン、ときどき苦戦しています。同じような初期の困難を回避できると思いますか?
新井康久: 残りの2社のエンジン・サプライヤーは来年巻き返すと思います。強くそう信じています。そして我々もそこに加わります。

Q:他の2社が初年度に苦戦している理由を分析されたことでしょう。結論は?
新井康久: あらゆるデータを揃えなければ結論は出せません。メルセデスは、シャシーとパワーユニットの完璧なバランスを見つけ、他はそのバランスを見つけなかったのだと思います。だから我々はひとつのチームとしてマクラーレンと協力しています。なぜなら、それしか方法がないからです。

Q:マクラーレンと協調した日々の業務はどうですか?
新井康久: これまでは、このような協調作業をするのは少し難しかったです。でも現在のデータ・シェアリングのIT技術を使えば、非常にやりやすいですね。

Q:ではへレスがあなたのD-デイになるのですね。この日と、2015年シーズン全体に対する期待は?
新井康久: F1は、我々の戦略にとってとても重要な部分であり、勝つことはホンダにとって非常に重要です。ブランドの認知度を高めたいと思っています。そして来年、我々は必ずレースに勝つと信じています。これは、我々のブランドにとって世界規模で非常に前向きなシグナルを送ることになるでしょう。

Q:ではF1レーシングは御社のブランドの情緒的・スポーツ的側面を高めることが目的なのですね?
新井康久: そうです。特に欧州のファンは、ホンダがスポーツ・ブランドであると信じています。そして2015年には非常にスポーティな乗用車を発表するので、ホンダのF1参戦と完全につながります。我々は、ホンダが非常にスポーティな車を作っているというメッセージを送る触媒としてF1を使うつもりです。

-Source: The Official Formula 1 Website

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markzu at 11:57│Comments(0)ホンダ | インタビュー

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