特急事故:トラックと衝突、一部脱線 滋賀のJR北陸線

毎日新聞 2014年09月02日 11時24分(最終更新 09月02日 13時24分)

衝突し、脱線した特急車両(奥)と田んぼに突っ込んだトラック(手前)=滋賀県長浜市で2014年9月2日午前11時50分、本社ヘリから久保玲撮影
衝突し、脱線した特急車両(奥)と田んぼに突っ込んだトラック(手前)=滋賀県長浜市で2014年9月2日午前11時50分、本社ヘリから久保玲撮影

 2日午前10時半ごろ、滋賀県長浜市木之本町のJR北陸線木ノ本−高月間の田部踏切で、金沢発米原行き特急「しらさぎ56号」(5両編成、乗客約180人)がトラックと衝突。1両目の前部が脱線し、トラックは大破した。県警木之本署やJR西日本によると、乗客3人が手首の痛みや気分不良を訴え、トラックの男性運転手(57)=長浜市=は病院に運ばれ、軽傷の模様。

 JR西によると、踏切は遮断機と警報機付き。列車が時速120キロで進行中、運転士が踏切の約50メートル手前で進行方向右側(西側)から進入してくるトラックに気付き非常ブレーキをかけたが、間に合わなかった。先頭車両は四つある車軸のうち前の二つが脱線した状態だという。

 この事故で北陸線の近江塩津−長浜間で運転を見合わせ、約2500人に影響した。

 現場近くの会社で働く30代女性は「『バーン』という大きな音と『キィーッ』というブレーキ音がした。踏切脇の田にトラックが落ちていて、200メートルくらい先で止まった電車の後ろにトラックの荷台のようなものが見えた」と話した。【木村健二、田辺佑介】

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