外国人訪日:1〜6月は626万人 過去最高に

毎日新聞 2014年08月28日 12時00分(最終更新 08月28日 12時58分)

日本を訪れる外国人数の推移
日本を訪れる外国人数の推移

 政府観光局によると、日本を訪れる外国人は2011年の東日本大震災で落ち込んだが、12年は800万人台を回復。円安やLCC(格安航空会社)の新規就航などに後押しされ、昨年初めて1000万人を突破した。さらに今年3月、羽田空港の国際線の発着枠が拡大したこともあり、1〜6月は626万人と半期ベースで過去最高になっている。

 国別では東南アジア5カ国からの訪日客の増加が目立つ。昨年7月、タイとマレーシアについては観光客と出張者に対する査証(ビザ)を免除し、フィリピンとベトナムには3年以内なら何度でも入国できる数次ビザ(滞在期間15日)を新たに発給。インドネシアには数次ビザの滞在期間を15日から30日に延長したことが背景にあるとみられ、7月の訪日客数はフィリピンが昨年同期比62.9%増▽マレーシアが同62.5%増▽タイが同61.0%増−−だった。

 観光庁によると、昨年、訪日した外国人が宿泊や飲食などに使った金額は1兆4167億円(推計)。前年より約3割増え過去最高だった。【戸上文恵】

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