選挙:札幌市長選 経営者ら団体、秋元氏に出馬要請 「政治手腕が大事」 /北海道
毎日新聞 2014年09月02日 地方版
任期満了に伴う来春の札幌市長選を巡り、同市内の経営者らで作る団体のメンバーが1日、市役所を訪れ、秋元克広副市長に立候補を要請した。
要請したのは、同市を中心に約40社の経営者らが参加する「札幌の未来を考える有志の会」。共同代表の1人の加藤欽也・昭和交通社長は「今後の札幌は少子高齢化などさまざまな課題を抱える。行政手腕が一番大事で、札幌をまとめてくれる」と要請の理由を説明した。
加藤氏は札幌商工会議所の政策委員長を務め、他のメンバーの多くも商議所に所属する。一方、同商議所の政治団体「札幌商工連盟」は、自民党推薦で立候補を予定している元総務省自治大学校研究部長の本間奈々氏(45)の推薦を決めている。加藤氏は「もはや政党政治ではない。札幌市のためになる知恵と情報を持つ人を選んだ結果として経済界が二分されるなら仕方がない」と突き放した。
要請を受けた後、取材に応じた秋元副市長は「経済界からの要請は重く受け止める。副市長を務めているので考える時間がほしいと答えた。(決断は)そう遠くにはならないと思う」と話した。
市長選を巡っては、3期目の上田文雄市長が引退を表明。本間氏の他、共産党も独自候補の擁立を目指している。【山下智恵】