韓国の対中輸出が4カ月連続で減少した。半製品主体の対中輸出方式が限界に達したほか、中国地場企業の技術力向上で韓国製品が中国市場で押されていることが原因だ。
韓国産業通商資源部(省に相当)によると、韓国の8月の対中輸出は前年同月比3.8%減少し、今年5月(9.4%減)以来4カ月連続で、前年同月を下回った。特に中国企業による供給過剰が目立つ石油製品の対中輸出は約23%も減少し、鉄鋼製品も9%落ち込んだ。
このため、韓国の輸出全体に占める中国の割合は前年同月の26.9%から25.9%へと低下した。
専門家は中国に部品・素材などの中間財や半製品を輸出し、加工した上で欧米などに再輸出する加工貿易主体の対中輸出モデルが限界に到達したとみている。中国政府が輸出中心の成長方式から内需産業育成へと転換を図り、加工貿易の割合を引き下げていることも要因だ。
韓国貿易協会の権道河(クォン・ドハ)中国室長は「昨年の韓国による対中輸出に占める加工貿易の割合は48%に達し、ライバルの日本(35%)、香港(36%)をはるかに上回っているほか、米国(14.5%)の3倍以上高い。対中輸出戦略を原点から再検討すべきだ」と指摘した。