JCBカードのNFC準拠決済サービス『J/Speedy(ジェイスピーディ)』。
このJCB独自決済手段は、どうやら2015年頃から日本国内だけでなく海外でも利用可能になるようなんですが、これ、いったいどこまで本気で広めていくんでしょうか?
今後ジェーシービーは、日本国内外にて、順次、J/Speedy加盟店(J/Speedy対応端末を設置した加盟店)を拡大するとともに、J/Speedyの発行について金融機関やカード会社と提携してまいります。また、2015年中旬を目途に、日本における自社発行事業において、カードおよびモバイルにてJ/Speedyの発行を開始する予定です。
J/Speedyは、端末にかざすだけで、サインなしでスピーディにショッピングが可能なJCBブランドの決済サービスです。NFCに準拠しているため国・地域を問わずに利用ができ、また、EMVに準拠しており、セキュリティレベルの高いIC取引が可能です。J/Speedyは、JCBブランドカードに搭載ができ、また、スマートフォンをはじめとするさまざまなデバイス(モバイルウォレットやウェアラブル端末など)への適用も可能なため、カードレス取引による新たな決済シーンでの利用が期待できます。
iPhone6にNFC搭載が確定的な状況を考えると:
iPhone6にNFCが搭載される可能性が高い今の状況を考えると、この動きは正しい動きのように思いますが、VISAカードやMasterCardの決済サービスがすでに世界的に広まってきている状況では、JCBが割って入る隙間がどのくらいあるか少し心配です。
しかも下記文章を読む限りでは、まだまだ開始できるのは先といった感じ。どこまで店舗が端末を設置してくれるかもQUICPayの普及具合を見る限りでは不透明なので、そういった意味でもなかなか厳しいビジネスになりそうです(独自端末ではなく、他の決済端末に含めてもらう形にすべき?)。
なお、J/Speedyのフィージビリティ検証を目的に、2014年7月より、順次、本社所在地である表参道エリアを中心に実証実験を行います。まずはカードによる実験の後、同年10月を目途にモバイルによる実験を追加します。両実験の結果を踏まえ、2015年中旬以降の本格発行を予定しています。
取材がてら、表参道でどのような実証実験がされているのか、見に行ってみたいものですね。
以上、JCBカードのNFC準拠決済サービス『J/Speedy』はどこまで普及させることが出来るのだろうか?という話題でした。