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【大リーグ】

和田&藤川が初競演もそろって被弾 和田は8月初黒星

2014年9月1日 紙面から

◇カージナルス13−2カブス

 初のそろい踏みも…。カブスの和田毅投手(33)は8月30日(日本時間31日)、敵地セントルイスでカージナルスとのダブルヘッダー第2試合に先発したが、1−1の同点で迎えた5回に、マット・ホリデー外野手(34)に決勝3点弾を浴びるなど、6イニングを5安打4失点(自責3)で7戦ぶりの黒星、今季2敗目(4勝)を喫した。一方、藤川球児投手(34)も同じ試合で1−4の8回に3番手で登板したが、やはりホリデーに被弾するなど3失点で1死も取れずに降板。ふがいない結果に、両投手とも試合後は言葉少なだった。

 記録上は今季5度目のクオリティー・スタート(6イニング以上を自責3以下)。先発投手の及第点で、レンテリア監督も8回だけで9失点の藤川ら救援陣には憤慨しつつも、「和田は頑張った。試合をつくった」と先発左腕を責めなかった。

 だが、5回2死一、二塁からホリデーに浴びた一発で、試合の流れがカージナルス側に大きく振れたのは確か。球団公式サイトなどによると、和田は「あそこがポイントだった。自分にとって『いい試合だった』とは思えない」と敗戦の責任を背負い込んだ。

 完全な制球ミスだった。「初球がボールで、2ボールにしたくなかった。カスティーヨ(捕手)の要求とは違う所へ投げてしまった」と和田。打ちごろの90マイル(約145キロ)ツーシームが真ん中へ。通算264本塁打、6度の球宴出場を誇る大砲が打ち損じるはずもなかった。

 この日も勝って8月を負けなしの4勝で終えたら、月間MVP受賞の可能性もあったが、それも吹き飛んだ。

 防御率はなお2・79。時事電によると、球団地元紙が「カブスにとって来季に向けた最善策は和田を手放さないこと」と提言するなど評価は揺るがないが、本人は「年を取っていて調子が悪いとボコボコにやられる投手なんて(球団は)いらない。自分の代わりはいくらでもいる」と危機感を募らせた。

 危機感という意味では藤川は和田以上。先頭ホリデーに中越えにもっていかれるなど、カ軍の1イニングでの今季最多9得点のきっかけをつくり、「ああいう結果になるのは球に切れが足りないから。(調子を)上げていかなくちゃいけない」。今季が2年契約の最終年。来季の契約更新オプション付きだが、防御率4点台後半、復調の兆しすら示せなければ、厳冬を迎えることになる。

 同世代で肘の手術を乗り越えた者同士。カ軍に入団時、和田は藤川と「自分が投げて、球児が抑える」と約束したが、2人そろってホリデーの一発に粉砕された。今季も残り26試合。危機感も共有し、来季へのアピールを続けていく。

 

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