イチロー、２４歳右腕に２三振　チームも１安打完封負け

　ヤンキースのイチロー外野手（４０）が苦手右腕の前に沈黙した。３０日のブルージェイズ戦に９番右翼で先発したが、相手先発ハッチソンに２打席連続で空振り三振。過去１０打数１安打で打率１割と相性が合わない２４歳右腕にこの日もタイミングが合わず、８回の第３打席も救援右腕サンチェスの前に三ゴロに終わった。

　打線全体でもブ軍の両右腕に１安打に封じられ、今季６度目の零封。安打は４回２死一塁でテシェイラが放った二塁打のみで、得点圏に走者を進めたのもこの時だけ。なすすべなく敗れ、ジラルディ監督は相手の好投を認めつつも、「もっと打線が安定しないと」と攻撃陣に注文をつけた。

　これでポストシーズン進出圏内のワイルドカード（ＷＣ）２位とは３・５ゲーム差に後退。ここ１８戦で１３勝５敗と調子を上げてきたインディアンスが同ゲーム差に浮上しており、ア・リーグのＷＣ争いは混戦模様を呈してきた。　（トロント穐村賢）