環状交差点:信号なし、新ルールがスタート

毎日新聞 2014年09月01日 19時53分(最終更新 09月01日 19時58分)

新しい通行ルールの運用が始まったJR常陸多賀駅前の環状交差点=茨城県日立市多賀町で2014年9月1日午後0時19分、土江洋範撮影
新しい通行ルールの運用が始まったJR常陸多賀駅前の環状交差点=茨城県日立市多賀町で2014年9月1日午後0時19分、土江洋範撮影

 改正道交法が1日施行され、円形の交差点「環状交差点」の新しい通行ルール運用が7都府県15カ所で始まった。信号機がなく、事故防止や渋滞緩和などの効果があるとされる。地元自治体や住民は「ルールが加わり、より安全な交差点になる」と歓迎している。

 「ラウンドアバウト」と呼ばれる交差点で、1960年代に英国で本格導入され、欧米を中心に普及した。日本でも一部で導入されたが、統一ルールがなく渋滞が発生するケースもあった。

 2012年に整備された茨城県日立市のJR常陸多賀駅前の環状交差点ではこの日、警察官や市職員ら約40人が新ルールのチラシを配った。近くの商店経営の男性(58)は「今まではドライバー同士が暗黙の了解で通行し、急ブレーキの音がよく聞こえた。ルールが確立し、より安全になるだろう」と話した。

 新ルールは▽時計回りの一方通行▽進入時は徐行し、環道内の通行を優先▽環道外に出る際は左折ウインカーで合図−−などとなっている。【土江洋範】

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