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コラム 風紋

慰安婦報道

 朝日新聞の従軍慰安婦報道をめぐるメディアの過熱に、強い危機感を抱いている。

 確かに、朝日の姿勢には首をかしげる。過去の記事を誤りと認めて取り消すのなら、謝罪すべきではないか。それ抜きに「慰安婦問題の本質 直視を」と訴えても、共感の広がりには限度があるだろう。

 一方で、一部新聞や雑誌が激烈な朝日批判を始めたのにも驚く。まるで記事取り消しで、日本の過去も清算されたかのようだ。ヘイトスピーチや嫌中、嫌韓の世には受けるかもしれないが、不寛容の心理をあおれば、いずれメディア自身に跳ね返る。それが怖い。 (編集局長・沢木範久)

 

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