３１日午前１０時５分ごろ、愛知県豊橋市大岩町の国道１号で、緊急走行中のパトカーが交差点に進入したため、交差する道路で停車した堺市の会社員今井澄さん（５１）のオートバイに後続の乗用車が衝突。今井さんは全身を強く打ち、間もなく死亡した。豊橋署は同日、過失運転致傷の疑いで、乗用車を運転していた豊橋市三ノ輪町、無職大西清治容疑者（８０）を現行犯逮捕した。

　豊橋署によると、パトカーは同署地域課の男性巡査部長が運転。豊橋市内で起きた交通事故現場に向かうため、サイレンを鳴らして赤信号の交差点に進入した。今井さんは交差点で青信号だったが停車したところ、大西容疑者の車に追突された。今井さんは堺市内の単身赴任先から豊橋市に帰省していた。

　豊橋署の臼井弘副署長は「パトカーは正当な職務を遂行していた。亡くなられた方には謹んでお悔やみ申し上げる」と話した。

　（中日新聞）