インドが安倍晋三の挑発に乗って中国と対抗することはない
インドのモディ首相は8月30日に5日間の訪日に旅立った。それは日本とインドの事であるのに、インドメディアは「それは中国に向け発した強い信号である」とした。環球時報が伝えた。
日本はインドと連携し、日増しに台頭し、自信や強硬な立場を強めている中国に共同で対応しようとする。
インド政府はそれに慎重である。合同軍事演習や外相・国防大臣対話などにより、日本との実質関係を拡大し、東拡大政策を日本まで延長し、日本からの外資誘致を増やす一方で、中国を共同けん制する目標に関し、インドから満足のいく回答を得ていない。インドは日本の中国警戒・封じ込め計画と距離感を保っている。インドは中国包囲・封じ込め同盟に加入せず、印日関係が中国をけん制するものではないと強調した。日本はインドに、釣魚島(日本語名称:尖閣諸島)問題での立場を支持してもらうよう期待したが、インドはそれを嫌がった。
モディ首相はインドの国益から訪日する。モディ首相は「発展」により、選挙で勝利し、外交が経済発展に対応するものであると強調し、訪日の最優先任務は外資誘致であると主張した。次に、日本と民用原子力協定を交わし、原発整備に更に多くの競争者を呼び込む。第3に、日本から水陸両用飛行機を購入し、日本と軍備技術移転、兵器共同開発を交渉する。それはインドの軍事力向上に役立つ。
モディ首相によると、経済発展こそが、すべての問題を解決する根本である。インドはアメリカや日本などと協力するほか、中国とも協力しなければならない。中国を、印米関係を動かすテコと位置付け、また、日本との接近により、中国との付き合いを容易にする。国力も軍事力も弱いインドにとって、米日のため中国と対抗するのは利益的ではないという。訪日終了後、モディ首相は習近平国家主席の訪印を接待する。習近平国家主席が訪印で描く中印友好的協力の将来像はモディ首相が訪日で演出した中国対応の幻想をなくすと見られる。
(翻訳 李継東)