2014年8月24日日曜日

平成26年8月24日

[内外の悲報]

 広島市で発生した土砂災害で、既に46人の方の死亡が確認されています。行方不明の方は41人。一刻も早い救出を祈るばかりです。

 この夏は猛暑のみならず、前線の停滞により日本の特定の地域で大変な豪雨となったのが大きな特徴です。温暖化対策も急務であると実感します。

 目を海外に転じれば、中東地区での市民を巻き込んだ戦闘、イラクの政変、諸外国からの関与もある過激派の動向などが、ニュースや動画サイトなどで注目を集めています。米国がどのような対応をするかが注目されますが、おそらく極東対応(米中軍用機接近など)でかなり勢力が分散されることに鑑みれば、日本もそれぞれの問題で応分の筋を通すことが求められます。

 私の立場でも提言・活動をしていきたいと思います。

[慰安婦問題などで進展]

 8月21日、政府が進めているいわゆる慰安婦問題の検証の報告と今後どうするかの検討が、自民党本部にて行われました。

 政府は対象となっている女性の日本軍による強制連行はなかったと主張していますが、これまでの河野談話はそれと食い違う表現となっており、それが国内の歴史教科書の記述や諸外国での日本の評価に悪影響を与えていました。

 この日の検証では、韓国がこの問題の金銭的補償請求権を不問とする旨明言しながら、日本側の談話の作成・修文に強く関与していた様子が明らかにされました。要は、もう蒸し返さない代わりに事実と異なる談話を出さされたという日本の外交的配慮に基づくものだったということです。

 今回朝日新聞の検証記事でこの問題が再度クローズアップされましたが、私はこの日の会議で、「今後教科書検定の変更や国内啓発を進めるためにはさらなるしっかりとした事実の発信行為が必要であるし、米国で慰安婦の石碑などが韓国コミュニティーのロビイングで建設が進むことを例えば訴訟などで阻止したりすることも、世界的な人権機関のお墨付きがなければ難しいだろう。そのための対外的働きかけも不可欠だ。」と発言しました。
 併せて、今党内で検討していると報じられているいわゆるヘイトスピーチの規制に関しても、「この慰安婦問題など根底にある部分の解決が必要な中、表現行為の規制は内容・手段等慎重にするべきだ。」と発言しました。

 高市政調会長は、今後政府に新たな談話の発表を求める提言を党としてしたいとするとともに、ヘイトスピーチに関してはそれを特別の規制対象とすることはないと明言しました。

[裁判員裁判の意義]

 この日別の会議では、児童虐待死事案で裁判員の関与した判決が、被告夫婦に検察が求刑した懲役10年を上回る15年の判決だったのを、最高裁が破棄して10年と8年とした事案も議論されました。

 判決では他の判決との公平性を破棄の理由と訴えていますが、これまで被害者や国民の感情とかけ離れた軽い判決が続いたのを是正するのも裁判員制度の導入趣旨であることに鑑みれば、比較するのは「他の判決」ではなく「他の裁判員判決」であるはずです。しかも、本件のような児童虐待事案などについては、その緻密な類型化が進められているのはつい最近のことだと思います。

 これまでの裁判に問題があったという認識を持たず、裁判員裁判がこれまでの判決と異なる刑を出すにはその根拠が具体的・説得的に判示されるべきであるとか、裁判員間の評議が十分なされたと思えないとか判断するのは、司法官僚の上から目線に基づくものではないでしょうか。

 会議で私は、検察も含め、過去の量刑を考慮する際はそれが裁判員裁判によるものなのか、またいかなる事案に基づくものかを精査し、裁判員裁判の趣旨を没却しないように強く訴えました。

[地元の行事も佳境]

 夏祭りなど地元の行事を精力的に回り、沢山のご激励をいただいています。これからもしっかり頑張ります。