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電子マネーは老人、子ども、知的障害のある人にバリアフリーをもたらす

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電子マネーやプリペイドカードはバリアフリーをもっとうたって良いと私は思っています。電子マネーは買い物や電車バスの利用をバリアフリー化するのに大きく貢献してくれているのです。ちなみに電子マネーには、JR東日本のSuicaや首都圏の私鉄のPASMO、イオンのWAON、楽天Edyなどいろいろな種類があります。

 

(文中で使われる「電子マネー」「プリペイドカード」の表現は、機械にタッチすることで代金を支払うことができるカードを指します) 

 

PASMOを駆使して電車を一人で乗り継ぐ93才の祖母

私の93才の祖母は、一人で小田急線から他の路線に乗り換えて自分が行きたいところに行くハイカラな御仁です(ちなみに祖母はケータイのメールもできる)。

彼女は電車に乗る際、PASMOを使っています。PASMOのオートチャージを使っているので、改札を出るときに足止めを食らうこともありません。

切符で入場するという従来のやり方だったら、目的地までの金額を駅で調べて、切符の販売機にお金を入れて、画面に映る金額ボタンを押して、時に金額ボタンが反応せずどうしたらいいかオロオロする、という複雑なプロセスを経る必要があります。

切符の販売機の作りも、以前の物理的なボタン式から、タッチパネル式になっているため、過去のボタン式の操作方法が活用できない場合もあるかもしれない。加齢とともに頭の回転が少しずつゆっくりになってきて、お金の計算をすることが難しくなるケースだってあるかもしれない。手先の自由が利きにくくなってきて、必要なお金を出し入れすることが難しく感じられるようになることもあるかもしれない。

加齢に伴ってそのような変化が現れている人々にとって電子マネーは福音となります。もしPASMOがなかったら、うちの祖母は今頃、出かけるのが億劫になって寝たきりになっていたかもしれません(いや、彼女の場合そんなことはないか)。とにかく、電子マネーは電車バスをバリアフリー化する機能を持っていると言えます。

 

 

電子マネーの便利さを享受できる人

老人の例に上げたのと似た困り感を持つのは、小さい子どもや知的障害のある人です。

これまでは買い物にも移動にもお金の計算スキルが不可欠でした。実際、知的障害のある人の自立のための教育において、紙幣やコインの計算スキルがかなり大きな重要性を持って捉えられています。しかし、電子マネーを利用すると買い物にも移動にもこまごまとしたお金の計算や扱いは不要になります。計算スキルが完全に不要とは言わずとも、負担がかなり減ることは確かなのではないでしょうか。

また電子マネーの導入が進んでいけば、レジの釣り銭不足の問題もなくなるし、税金の申告のための経理処理も手間が少なくなっていくはずです。良いことがたくさんありそうな気がします。

 

 

さらに互換性を

今後は1枚のカードで生活上のことが大抵はすませられるようになって欲しいものです。現状では使えるカードの種類が、お店ごとに違うし、地方ごとにも異なっています。例えば、交通機関で使うことができるプリペイドカードの種類は地方によって別々です(Suicaのように首都圏以外でも使えるものも中にはあります)。ざっとWikipediaで調べただけでも各地方ごとに発行しているカードの種類はこんなにあります。

 

北海道:Kitaca、SAPICAなど計5種類

東北:Suica、odeca、NORUCAの3種類

関東・甲信越:Suica、PASMOなど計6種類

東海・北陸:TOICA、manacaなど計10種

近畿:ICOCA、PiTaPa、など計8種

中国・四国:ICOCA、PASPYなど計9種

九州・沖縄:SUGOCA、nimoca、など計10種類

参考:乗車カード - Wikipedia

 

 

まとめ

電子マネーは交通や買い物のバリアフリー化に貢献しています。誰にでも便利なユニバーサルデザインと言えます。