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01 Sep 2014 14:50
(cache) 「従軍慰安婦」記事を30年たって取り消し 日本人を貶めた朝日新聞の大罪 韓国にいいように利用された責任を、どうするつもりか  | 経済の死角 | 現代ビジネス [講談社]

「従軍慰安婦」記事を30年たって取り消し 日本人を貶めた朝日新聞の大罪 韓国にいいように利用された責任を、どうするつもりか

2014年09月01日(月) 週刊現代

週刊現代経済の死角

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朝日は今回の検証で、「植村氏の記事には、意図的な事実のねじ曲げなどはありません」と、捏造を否定している。だが、大手紙幹部は朝日の対応について次のように憤る。

「吉田証言と植村氏の記事について、朝日新聞は正反対の対応をしました。前者については吉田氏を切り捨てて、発言が虚偽だったとして訂正する一方で、後者は捏造がなかったと庇った。

吉田氏は社外の人間で、しかもすでに他界していますから、責任をすべてなすりつけることができる。ところが植村氏はつい最近まで朝日の社員でしたし、今も札幌市内の北星学園大学の非常勤講師として働いている。下手な対応をすれば、本人が何を言い出すかわかりません。もし、植村氏の捏造を認定したら、すべては朝日の責任になって逃げ場はなくなり、大ダメージを受けるでしょう」

検証記事は必死で植村氏の記事を擁護しているが、細部にはいろいろと奇妙な点も見受けられる。前出の朝日政治部記者が語る。

「元慰安婦の証言については、義母からの情報提供はなく、ソウル支局長からの連絡で知り、韓国に出張して記事にしたと話しています。植村氏は当時、大阪社会部の記者でした。

しかし、元慰安婦の証言という大スクープをソウル支局が自分たちで記事にせず、わざわざ大阪の記者を呼んで書かせるというのは常識では考えられません」

ハシゴを外された言論人

捏造があったかどうかはさておき、植村氏の記事が残した負の遺産は大きい。産経新聞政治部編集委員の阿比留瑠比氏は語る。

「植村氏の記事は韓国でも大きな反響があり、慰安婦問題が日韓で政治問題化する大きなきっかけになりました。それに先行して吉田証言の報道もありましたが、知る人ぞ知るという存在にすぎなかった。一方、植村氏の記事は韓国メディアより先に元慰安婦の証言を伝えたという意味でインパクトが大きかったのです。

朝日の検証取材で、植村氏は『そもそも(証言者となった)金さんはだまされて慰安婦にされたと語っていた』と話しています。しかし、この表現では金さんが誰に騙されたのかわかりません。彼女が母親や女衒に騙されたのかもしれず、まったく『強制連行』の証明にはなっていないのです」

このように、朝日の検証記事は納得のいかない点が散見されるものだった。だが、そもそも30年以上も放置してきた「慰安婦問題」を、なぜ今になって検証する気になったのだろうか?前出の朝日政治部記者は語る。

「検証作業は今年3月1日に渡辺勉氏がGE兼東京本社編成局長に就任したときから、社内でも極秘裏にスタートしました。渡辺氏が木村伊量社長から『慰安婦問題のケジメをつけろ』と指示されたのです。

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