大手デパート売り上げ ４社とも増加

9月1日 17時10分

大手デパート４社の先月の売り上げは、台風や大雨の影響で客足が伸び悩んだものの、秋物衣料の売れ行きが伸びたことなどから、消費増税前のことし３月以来、５か月ぶりに４社とも去年の同じ月の実績を上回りました。

大手デパート４社が発表した先月の売り上げの速報値によりますと、「そごう・西武」が去年の同じ月を２．６％上回ったほか、「三越伊勢丹」が１．６％、「大丸松坂屋百貨店」が０．６％、「高島屋」が０．２％、それぞれ上回りました。
４社そろって去年の同じ月の実績を上回ったのは、消費税率引き上げ前の駆け込み需要で販売が大きく伸びた３月以来、５か月ぶりです。
先月は台風や大雨の影響で西日本を中心に客足が伸び悩みましたが、去年の８月と比べて日曜日が多かったことや、下旬に涼しい日が続き秋物衣料品の売れ行きが伸びた結果、４社とも去年の実績を上回りました。
大丸松坂屋百貨店を運営する「Ｊ．フロントリテイリング」は「消費増税の影響はある程度解消されているものの、本格的な消費の回復かどうかを見極める必要があり、楽観はしていない」と話しています。