「ラーメンはもはやオトコだけの食べ物ではない」
そんな言葉さえもが古臭く感じてしまうほど、今や、ラーメンは女性にも浸透している。中でも、日本屈指のビジネス街である池袋、新宿、有楽町などにおいては、女性からのニーズを意識した店づくりを心掛ける作り手も珍しくない。
今回は、ラーメン激戦区・池袋から、女子力に更なる磨きを掛けたい女性にピッタリな5軒を御紹介する。ぜひ、お気に入りの1軒を発見してもらいたい。
五感プラスαで味わい尽くしたい『麺屋六感堂』の淡麗魚介
スポットライトがグリーンピッチャーを幻想的に照らし出す空間は、極上の都会のオアシス。「ユーグレナ」を用いた自家製麺が、スープ中の魚介の滋味、塩の甘味と奇跡の出逢いを果たす『塩グリーン麺』が看板メニューだ。
まずは、繊細なスープとユーグレナ麺のクオリティがストレートに味わえる『素らーめん』を試したい。
麺屋六感堂
住所:東京都豊島区東池袋2-57-2 コスモ東池袋ビル1F
http://r.gnavi.co.jp/s54t46hk0000/
池袋に出現した常夏のハワイ『麺屋Hulu-lu』
優しい色調の木目を基調とした明るい店内は、訪れる人々を開放感で満たしてくれる。そんな『Hulu-lu』も創業3年目に入り、今や池袋のラーメンシーンを支える屋台骨のひとつとなった。
透明感がある繊細な顔立ちとは裏腹に、鶏のコクと香りが前面に打ち出されたスープは、飲み進めるにつれ、鶏そぼろが見事にクロスオーバー。
Hulu-lu
住所:東京都豊島区池袋2-60-7
http://r.gnavi.co.jp/736ewd7p0000/
炙り牛ホルモンから飛び出す肉汁に衝撃!『GaGana』の新感覚つけ麺
立教大学キャンパスからほど近い、半地下の閑静な場所にたたずむ同店。席と席の間隔を広めにとったスペースは、急かされない落ち着いた食事タイムを約束する。
人気メニューは『黒毛和牛ホルモンつけ麺』。オーダーごとに丁寧に炙る牛ホルモンの肉汁が、スープに含まれる動物系素材と固く手を結び、舌蕾を心地良く刺激。
GAGANA RAMEN
住所:東京都豊島区西池袋3-33-17 東武サンライトマンション 1F
池袋駅から徒歩2分。日本蕎麦店のように瀟洒な『鶏そば壽』
池袋駅から徒歩2分弱。駅近の店舗では珍しい瀟洒な外観は、高級日本蕎麦店のよう。のれんを潜るのに勇気を必要とするが、店内に足を踏み入れると、そこで提供されるのは正真正銘のラーメンだ。
鶏白湯スープに、口内でパツンと弾ける細ストレート麺の組合せは、長浜豚骨のスープを鶏に変えたような、斬新な感覚。
つけ麺の聖地『東池袋大勝軒本店』は、女性客もウェルカム!
「ラーメンの神様」と呼ばれる山岸氏。同氏が店頭に立っていた『東池袋大勝軒』は、ラーメン好きの聖地に他ならなかったが、2008年、現在の場所に移転後も、山岸イズムを受け継いだ2代目がしっかりと店を守り続ける。
現存する全てのつけ麺の原風景である『特製もりそば』が、女性向けの小盛りで味わえるのが嬉しい。
東池袋大勝軒本店
住所:東京都豊島区南池袋2-42-8
http://r.gnavi.co.jp/6bp78hk70000/
著者紹介
田中一明
フリークを超越した「超・ラーメンフリーク」として、自他ともに認める存在。ラーメンの探求をライフワークとし、新店の開拓、知られざる良店の発掘から、地元に根付いた実力店の紹介に至るまで、ラーメンの魅力を、多面的な角度から紹介。「アウトプットは、着実なインプットの土台があってこそ説得力を持つ」という信条から、年間700杯を超えるラーメンを、エリアを問わず実食。現在までの通算杯数は8,000杯を超える。
※「みんなのごはん」では、グルメキュレーションマガジン「メシコレ」にキュレーターとして参加しているラーメンの猛者によるリレー連載をスタートしました。今回の記事を執筆していただいた田中一明さんや、青木誠さん、石山勇人さん、山本剛志さんの4人で毎週月曜日にラーメンの記事を公開していきます。
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