物流・ロジスティクス
運送業界の未来は 品質に見合った運賃適正収受を
2014.09.01
「運送事業に明るい未来を見いだせない」と話すのは、中部地方の運送事業者。異業種から運送事業に参入してきたのが40年ほど前で、「そのころの運送業界には活気があった」という。
「バブルの頃、あるセミナーに参加した。そのコンサルタントは『銀行からカネを借りて、どんどん事業を拡大させていくべき』という。質疑応答で『堅実に仕事をするべきではないか』と聞くと、『あなたの会社の従業員はかわいそう』と言われた」という。
「バブルが崩壊し、しばらくして同じコンサルタントのセミナーに出席することがあった。そのコンサルタントは『堅実な経営こそ第一』といって、キャッシュフローがどうのこうのと言っていた」と振り返り、「デタラメばかりだ」と質疑応答で指摘したという。
また、「軽油価格も問題だが、一番の問題はドライバー不足」とも指摘。「ほとんどの運送会社でドライバーの高齢化が進んでいる。10年後、20年後を見据えた政策をとらないと、運送業界は本当に終わってしまう」と警鐘を鳴らす。
「安い運賃でも高い品質のサービスを提供している日本の物流業はすごいとは思う。でも、高い品質のサービスには高い運賃をもらうのが当然」とし、「最低限それができなければ、運送業界で働こうなんて誰も思わない」と、運送業界の未来を危惧している。
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